リーダーに求められる要件
リーダーシップとは、その人自身が優れた業務遂行能力を持つことでなく、組織の人材の能力を高め、それを生かす行動である。
コーチングスキル
コーチングスキルには以下6つがある
- スキル1「聞く」
- スキル2「質問」
- スキル3「ペーシング」
- スキル4「アクノレッジメント」
- スキル5「提案」
- スキル6「タイプを知る」
スキル1「聞く」
聞かれることでアイデアや考え方が明確になる
- 最後まで聞く。途中で意見を言わない
- 否定しない
- あいづちで話しやすくする
- 声のトーン:相手の気持ちを察する
- 姿勢:感情は姿勢に現れる
- 表情・視線:感情に現れる
スキル2「質問」
視点を変え、思考の枠を超えるきっかけを作る
- 質問の目的を明確にする
- オープンクエスチョンを多く用いる
- 5W1H(いつ、どこ、だれ、なに、なぜ、どのように)
- クローズドクエスチョンは確認することを目的に用いるようにする
スキル3「ペーシング」
相手に合わせ、防衛本能を納め信頼関係を築く
- バーバルのペーシング
- 相槌(なるどの、へぇー、そうなんだ)
- 接続詞(それで?)
- 同じ言葉を反復する
- ノンバーバルのページング
- 声のトーン、話す速度
- 視線・表情
- 姿勢
- 行動のペーシング
- 話しかけられたら聞く姿勢をとる
スキル4「アクノレッジメント」
「その人がそこにいるということに気付いている」このことを知らせる
- 観察して変化を伝える
- 成果や成長を伝える
- 1メッセージで自分の感じていることを伝える
- 相談する。任せる
スキル5「提案」
選択肢を増やし可能性を広げる
- 相手から引き出してから提案する
- 事前に許可をとる
- 内容は具体的に、明確に伝える
- 提案する理由(体験、情報)を伝える
- Yes/Noの選択を相手に委ねる
スキル6「タイプを知る」
人はそれぞれ違う
以下4つに分類できる。
- コントローラ
- プロモータ
- アナライザ
- サポータ
コントローラ
行動的で自分が思った通りに物事を進めることを好む
- 承認方法
- 達成時にタイミングよく、素直に伝える
- 要望対応
- 短く、簡潔に、単刀直入に
- 選択肢をいくつか用意する
- 全面的に任せる
プロモータ
アイデアを大切にし、人と活気のあることをするのを好む
- 承認方法
- 回数は多く
- 感嘆符(!)のつく表現が機能する「さすが!」「すごい!」
- 要望対応
- 「君だから」「期待してるよ」の一言が機能する
アナライザ
行動に際して多くの情報を集め、分析、計画を好む
- 承認方法
- 専門的な知識や技術を承認する
- 具体的に承認する
- 要望対応
- 要望の目的・内容・段取りを事前に、詳細に伝えておく
- 相手のペースを乱さない
サポータ
他人を援助することを好み、協力関係を好む
- 承認方法
- 努力、気配り、貢献を承認する
- 1メッセージが機能する「君のお陰で助かっているよ」
- 要望対応
- ノンバーバルのメッセージに注意を払い、要望が相手の許容範囲を超えないようにする
NGマネジメント方法
- マイクロマネジメント
- 権力やエゴを介したマネジメント
- きちんと耳を傾けない
- 社員を軽視する
- 社員に対し、成長のチャンスやメンタリングの機会を与えない
- 各社員のスキルや長所にあった、成果をあげるのにもっとも適した場所でそれを活用させない
- 信頼の欠如