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Visual Studio Code Remote - Containersで始めるAWS CDK

Last updated at Posted at 2020-02-07

概要

AWSのインフラ構築は現在Terraformでやっているが、AWS CDKも気になる今日この頃。
https://aws.amazon.com/jp/cdk/

勉強がてら触ってみようと思いましたが、ローカルにNodeやらnpmでいろいろ入れないといけない・・・

そこで、Visual Studio Code Remote - Containersを使って開発環境ごとコンテナ化すればいいのでは?と思い、サンプルをやってみました。
そして、AWSに対してデプロイする事も考えて修正を行ってみました。

まずはVSCodeの環境構築から

VSCode本体と、Docker環境は入っている前提で、下記拡張機能をインストールします。
https://marketplace.visualstudio.com/items?itemName=ms-vscode-remote.remote-containers

こちらをインストールすると、左下に緑のマークが出るようになります。
こちらを押して、「Open Folder in Container」をクリックします。このフォルダが作業フォルダとなります。
1.png
すると、セットアップしたい環境の一覧が出てきます。
2.png
今回はAWS CDKを使いたいので、「Node.js 12 & TypeScript」を選択します。
3.png
すると裏でコンテナの構築が始まります。完了すると、コンテナの中に入った状態でVSCodeが開かれます。
4.png
左下の緑部分に、現在の環境が表示されており、ターミナルを開くと当然のようにコンテナ内で開かれ、きちんとNodeも入っています。

AWS CDKをインストール

コンテナ内に入れば、あとは環境の構築です。今回はAWS CDKを使いたいので下記コマンドでインストールします。

npm install -g aws-cdk 

次はサンプルプロジェクトを作成してみましょう。

cdk init sample-app --language typescript

これでサンプルとなるプロジェクトが作成されました。後はコードを書いてインフラを構築するだけです。
ディレクトリを見てみると、.devcontainerというフォルダができていると思います。この中に開発環境のDockerfileが保管されています。
次回以降はフォルダを指定すると、自動でこのDockerfileに対応したコンテナが起動し、環境を構築する事ができるので、このフォルダ毎git管理してしまえば、全員が同じ開発環境を持つことができます。

しかし、このままだと欠点があります。

  • Node環境はコンテナ化できるが、npmで入れたcdk等は各自で入れないといけない。
  • 最終的にはAWSにデプロイするが、認証情報がない。

なのでこれを解決していきましょう。

ここからが本編

開発環境の編集

まず、Nodeの環境を整えた後に別途必要なものを洗いだし、Dockerfileに記入していきます。今回のケースだと、

  • aws-cdk
  • pip(awscliのインストールの為)
  • awscli

が必要なので追加していきましょう。
開発環境用のDockerfileを開いて修正しましょう。

.devcontainer/Dockerfile

# Configure apt and install packages
RUN apt-get update \
    && apt-get -y install --no-install-recommends apt-utils dialog 2>&1 \
    && apt-get -y install git iproute2 procps \
    #
    # 以下の3行を新たに追加(pipを入れてpip経由でawscliをインストール)
    && curl https://bootstrap.pypa.io/get-pip.py -o get-pip.py \
    && python3 get-pip.py \
    && pip install awscli \

次に、awsの認証情報を持ってくる方法ですが、良い方法が思いつかず、gitの設定を持ってくる方法と同じく、ボリュームマウントで持ってくるようにします。

以下のようなdocker-compose.ymlを作成します。

.devcontainer/docker-compose.yml
version: '3'
services:
  dev:
    build:
      context: .
    volumes:
      - ~/.gitconfig:/root/.gitconfig
      - ~/.aws:/root/.aws
      - ..:/workspace:cached
    command: sleep infinity

volumesの解説は以下

1行目:ローカルのgitconfigを持ってくる。
2行目:awsのクレデンシャルを持ってくる。
3行目:ワークスペースとしてローカルをマウントする。

Dockerfile単体でリモート開発環境を構築すれば、3行目が自動で実行されてコード変更がローカルと連動するのですが、composeにする場合、明示的に書かないとマウントされなかったので注意です。

次にdevcontainer.jsonを編集します。これはVSCodeが起動する開発環境に関する設定ファイルです。
これを編集し、Dockerfile単体ではなく、composeで実行するように変更します。

.devcontainer/devcontainer.json(変更前)
{
	"name": "Node.js 12 & TypeScript",
	"dockerFile": "Dockerfile"
}
.devcontainer/devcontainer.json(変更後)
{
    "name": "Node.js 12 & TypeScript",
    "dockerComposeFile": "docker-compose.yml",
    "service": "dev",
    "workspaceFolder": "/workspace"
}

serviceは、composeで動かすservicesの名前がdevとして定義しているのでそれと同じにします。
workspaceFolderを指定して、ソースコードをマウントしているフォルダを指定します。
これをしないと、ルートディレクトリがVSCodeの作業フォルダになってしまって面倒です。

まとめ

  • Visual Studio Code Remote - Containersを使えば開発環境をコンテナ化できる。
  • Dockerfileやdevcontainer.jsonを編集し、必要なパッケージをインストールして具体的に開発環境を作っていく。
  • これをgitで管理すれば環境の差異を極限まで減らせる!
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