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Graph X-ray toolを使ってIntuneのGraph呼び出しを確認する

Last updated at Posted at 2024-02-11

はじめに

Intuneの動作を自動化する為に、Graph APIというものを調べていました。
その際に、Graph X rayツールなる便利なツールを発見しましたので、使い方を簡単にまとめました。

Graph API

Intuenのみならず、M365関連のサービスをプログラムから呼び出す方法を少し調べていくと、すべてはGraph API というものを通じて呼び出しが可能であることに気が付きます。
いわゆるREST形式のAPIですね、M365サービスの操作はGraph WebサービスへGETやPOSTして、実現することができるようです。

Graph Explorer

試しに呼び出すためのツールがGraph Explorerです。所定のリソースなどへGETやPOSTを実際に行って、その結果を取得したり、サービス側に反映したりすることができます。
とはいえ、一体世の中の詳しい人はどうやってこのサービスの呼び出し先がこのURIであることを知ることができるのか。。と疑問がわきます。MSのドキュメントに説明はあると思うのですが、必ずしも読みやすいものでもなくて、サービスとURIのマッピングを知ることは簡単ではないですね。

Graph X-rayツール

ネットで探してみると、どうやらこのツールを使うことで、サービスをアクセスして操作する際のバックグラウンドでのgraph呼び出し内容を表示することができるようです。
まさに名前の通りGrpahの動作をX線で可視化しているツールのような動作です。

Graph X rayツール使用例(Intune動作を確認する)

Graph X rayツールインストール

こちらのページで確認すると、
https://graphxray.merill.net/

Chrome拡張機能、Edge拡張機能、ストアアプリの3種類があるようです。
Edgeの拡張機能を入れてみましょう。

image.png

[Microsoft Edge Add-on]
をクリックして、こちらの拡張機能をインストールします。

image.png

利用方法ですが、
まずEdgeで、IntuneのAdmin centerを開きます。
その後、Egdeのメニューで、その他のツール-開発者ツールを開きます。

ツール上部の + をクリックして、Graph X-Rayをクリックします。
image.png

こんな画面が表示されたら、準備完了です。
image.png

Intuneのデバイス情報の取得

Intune Admin Centerでデバイスをクリックします。
すると、X-Rayのウインドウにこんな感じでPowerShellのコマンドレットが表示されます。

image.png

また、途中にはgraph apiをGETしているURIの情報が表示されています。

image.png

どうやらIntuen Admin CenterがアクセスしているURIを相当するPowerShell CmdletまたはURIの情報を表示してくれているようです。

Intuneデバイスのプライマリユーザ変更

今度はGETではなく、POSTの実例です。
Windowsデバイスで、実際のデバイスをクリックして、プライマリユーザを変更してみましょう。

デバイスのプロパティで、Primary userを変更します。

image.png

変更後のユーザを選択し、
image.png

Saveを押してみます。

image.png

X-Rayのウインドウには、このような表示がされました。
image.png

このURIをPOSTすれば、Primary Userの変更ができそうです。

Postするユーザ情報ですが、以下のようなデータを送付すればよさそうです。(言語をJavascriptに変更して発見)

{"@odata.id":"https://graph.microsoft.com/beta/users/<ユーザのGUID>"}

ではこのURI操作をGraph Explorerで実施して確認してみましょう。

現在のPrimary Userはこうなっています。
image.png

Graph Explorerで以下のようにPOSTしてみます。

image.png

image.png

成功したかな、特にエラーはなさそうです。

Intune側でデバイス情報のページをリロードしてみると、上のGUIDで指定したユーザに変更されました。

image.png

Intuneで色々操作して、その際のGraph呼び出しをX-Rayツールで確認することで、やりたい自動化のGraph APIのヒントがかなり得られそうです。

参考リンク(英語)

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