引き出しに眠っている古いスマートフォンやタブレットは、写真表示専用の画面にすると意外に長く使えます。
この記事では、家族写真や短い動画を常時表示する「デジタルフォトフレーム」を作る時に考えた、写真の置き場所、NASとの接続、画面をつけっぱなしにする際の運用についてまとめます。
まず分けて考える: 写真の管理と写真の表示
写真を整理・検索・バックアップする役割と、リビングや机の上で気持ちよく表示する役割は、必ずしも同じアプリである必要はありません。
たとえば、NASやクラウド側でアルバムを管理し、古いタブレット側は「選んだ写真と動画を再生する専用画面」にする構成です。この分離には次の利点があります。
- 表示端末を家族共用にしやすい
- 写真ライブラリ全体を端末に複製しなくてよい
- スマホ、PC、NASで写真を追加しても、表示用の運用を変えずに済む
写真ソースは、更新方法から選ぶ
端末内のアルバム
設定が簡単で、ネットワークが切れても再生できます。表示専用の端末に写真を定期的に入れる運用に向いています。
SMB / NAS
自宅のネットワーク内に写真を置きたい場合は、SMBで共有フォルダを読む構成が分かりやすい選択肢です。クラウドに写真を預けずに済む一方で、NASを表示中に起動させておく必要があるか、どのフォルダを表示対象にするかは事前に決めておくと運用が楽になります。
ブラウザからのアップロードやクラウドストレージ
遠くにある端末の表示内容を更新したい時は、PCやスマホのブラウザから写真を送れる方法が便利です。家族で共有する場合は、誰がどのアルバムを更新するかだけ決めておくと混乱しません。
表示用の画面で意外に重要なこと
単に画像を順番に出すだけでは、常設画面としては使いづらいことがあります。
- 縦写真と横写真が混在しても見やすいレイアウト
- 写真の間に短い動画を自然に入れられること
- 夜間は明るさを下げる、または表示を止めること
- 時刻や天気を必要な時だけ重ねられること
- 画面の向きや置き場所に合わせてレイアウトを変えられること
特に寝室では、夜間の明るさと表示時間を先に決めておくと、写真フレームがただのまぶしい画面になりません。
実装しているアプリについて
ここからは開発者としての開示です。私は PicDock という、古いスマートフォンやタブレットを写真・動画のデジタルフレームとして使うためのアプリを開発しています。
PicDockでは、端末の写真、ブラウザからのアップロード、Dropbox、SMB / NASを写真ソースとして選び、写真と動画を一つのスライドショーで再生できます。表示レイアウト、トランジション、夜間の明るさ調整、必要に応じた時計・天気表示も用意しています。
これはNASやクラウドの写真管理サービスそのものを置き換えるものではありません。すでにある写真ライブラリを、使っていない端末に「いつでも見える形」で表示するためのアプリです。
Android、iPhone、Amazon Fireタブレットで利用できます。
フィードバックを募集しています
自宅でデジタルフレームを使う場合、次の点が環境によって大きく違うと感じています。
- NASは直接読む方がよいか、定期的なアップロードの方がよいか
- 写真だけでよいか、短い動画も混ぜたいか
- リビング、キッチン、寝室のどこで使うか
- 端末は古いAndroid、iPad、Fireタブレットのどれか
使っている構成や、足りないと感じる機能があればコメントで教えてください。