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UICollectionViewLayoutを使ったときのUICollectionViewの描画サイクル

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はじめに

こんにちは、iOSエンジニアの dayossi です。

家族が幸せになれるサービスを提供したいと思って、
HaloHaloという家族日記アプリをリリースしています。

今回は、いまさらながら
UICollectionViewの描画タイミングの全体像について
整理したいと思います。
( 詳しいコードなどは、ほかの方の記事がわかりやすいので
最後にご紹介しております )

CollectionViewのレイアウトをいじりたいけど…

CollectionViewのレイアウトを
もっといろいろカスタマイズしたいなーと思って
UICollectionViewLayoutで一からレイアウトを組んでみたら、

「どのタイミングでレイアウト更新したらいいんだっけ?」
「セルに載せたUILabelとかUIImageViewのデータ更新もしたいけど、
どのタイミングでセルの作成とか更新とかしてるんだ?」

と、途中からわからなくなってきたので整理しました。

UICollectionViewがCellを表示する大まかな流れ

大きな流れとしては
CollectionView全体のレイアウトを決めてから、セルを作る作業に入ること
が大事かなと思いました。

まず、最初にCollectionViewが作られるときは
以下の UICollectionViewDataSource のメソッド(濃いグレー)が呼ばれます。

ここでは、
画面いっぱいに映る数 + 次に表示される 画面半分だけの数の
CollectionViewCell( 以下 セル ) が作られます。

スクリーンショット 2020-09-23 20.18.17.png

なお、以下のメソッドはオプションなので
書かなくてもいいものです。
CollectionViewCell.prepareForReuse()
DataSource.prefetch() (iOS 10から追加)

この中で、レイアウトを指定するメソッドも呼ばれています。

呼ばれるタイミングは、

  1. DataSource.numberOfItemsInSection の前からです。
    (薄いグレー : UICollectionViewLayout のメソッドです)

スクリーンショット 2020-09-23 20.16.21.png

( DataSource.willDisplay() はオプションメソッドなので
記述しなくても動きます )

注:layoutAttributesForItem()のタイミングは、
  (初期設定時は厳密に)ハッキリとわかりませんでした。あくまで予測です。

以上から
CollectionView全体のレイアウトを決めてから、セルを作る作業に入る
という流れが見えると思います。


ここからCollectionViewを下へスクロールすると、
以下のようにメソッドが呼ばれます。
スクリーンショット 2020-09-23 20.46.29.png

DataSource.didEndDisplay() はオプションメソッドなので
記述しなくても動きます )

基本的な流れは変わりませんが、上に消えていったセルは
初期設定時に準備された 緑色のセル の次に格納されるのがポイントです。

UICollectionViewLayoutを再度呼び出したいとき

先ほどの図のように
先に作ったセルを再利用して、スクロールした先のセルは表示されるので

特に書き換える処理がなければ
消えたセルの内容がそのまま次に出てくるセルに使用されます。

スクリーンショット 2020-09-23 20.46.29.png

なので、表示したいものにあわせてレイアウトを変えたい場合は
もういちど計算しなおす必要がでてきます。

再利用するセルのレイアウトを変えたいときは、
collectionView.invalidLayout()を呼ぶ必要があります。

スクリーンショット 2020-09-23 20.46.42.png

DataSource.prepareForReuse()の中で
collectionView.invalidLayout()を呼ぶと、
次にセルを再利用する際に、レイアウトをスムーズに変更できると思います。

また、レイアウト・UILabelなどのプロパティUI表示も変更したい場合は
DataSource.prepareForReuse()の中で、更新対象のプロパティにnilを代入したあと

任意のタイミングで
collectionView.reloadData()
collectionView.reloadSections( )
のようなリロード処理を呼び出すと、まるっと対応可能です。

ただ、collectionView.reloadData()よりも
collectionView.reloadSections()
必要な部分だけ更新するやり方のほうが
メモリに優しい印象です。

終わりに

UICollectionViewのレイアウトは、iOS13から使用可能な
Compositional Layoutを使えば、
レイアウトのカスタマイズは結構カンタンにできます。
(私もコレに任せて、HaloHaloを作成しました)

基本的なところを改めて学び直してみると
OSバージョンの壁を超えて、より多くの方に
より使いやすいUIを考えられると思いました。

まだまだ未熟者なので、
「ここはこう考えたほうがいいよ!」など
温かいご指摘などを頂けますと幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

参考記事

ちょっと長いですが、はじめに見たほうが良かったです…!!
A Tour of UICollectionView (WWDC 2018)
What's New in UICollectionView in iOS 10 (WWDC 2016)

具体的に考えていく際に、とても参考になりました!!
[iOSDC 2016] iOS10のCollectionViewからライフサイクルが変わったので遊んでみた
【Swift】CollectionViewを再理解する
CollectionViewのカスタムレイアウトを作ってみた
UICollectionView の Layout で悩んだら
UICollectionViewのカスタムレイアウトの作り方

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