UiPathクラシックでは「列を読み込み」・「行を読み込み」アクティビティが存在していたが、モダンからは「範囲を読み込み」に統合された。ここでは、モダンの「範囲を読み込み」で特定の列や行のみ読む方法を紹介する。
今回読み込むExcelのデータがこちら。これを以下の設定でそれぞれ読み込み結果を確認した。
列を読み込む
指定した列だけ読み込みたい場合はVBAの列指定と同じで、列名:列名として指定する。一方VBAと異なりColumnsプロパティが無いので列番号での指定は出来ない。
C列だけ
B列からD列まで
行を読み込む
指定した列だけ読み込みたい場合はこちらもVBAの行指定と同じで、行番号:行番号で指定する。Rowsでの指定は出来ないが、Rangeでも行番号で指定するのは変わらないのでこちらはそこまで不便はないだろう。RowCountメソッドがあるので、最終行までの指定も比較的簡単にできる。
1行目だけ
2行目から3行目
2行目から最終行
範囲を読み込む（セル指定）
Range("C3")などセルで指定した場合、指定したセルを起点として列・行の終端までの範囲が読み込まれる。要はセルから右下にかけての範囲が読み込まれ、セルより左と上の範囲は読み込まれない。なお、セルを指定しなかった場合はA1を指定したと同様に扱われる。
A1を指定
C3を指定
何も指定しない
範囲を読み込む（範囲指定）
セル:セルと指定することで範囲を限定して読み込むことができる。列や行の指定でも同じだが、下から上、右から左のような指定でも問題ない。
B2からD4
E5からC3
動作環境
UiPath.Excel.Activity v2.24.4