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業務に使用するシステムの判別基準― 業務の「寿命」の見極め

Last updated at Posted at 2026-01-15

はじめに

業務システム選定で、最も軽視されがちなのが
「この業務、いつまで続くのか?」 という問いです。

  • とりあえず作る
  • 一旦これで回す
  • 後で考える

この判断が、Excelを「業務システム化」させる最大の原因になります。
今回は 業務の寿命(時間軸) に絞って判断基準を整理します。

※本記事での「業務の寿命」とは、
その業務を支える仕組みが、改修・引き継ぎ・延命で使われ続ける期間 を指します。

1. 業務の寿命は、事前にはほぼ当たらない

実務では、こうなりがちです。

  • 今年だけの対応 → 来年も使う
  • 暫定対応 → 恒久化
  • 担当者限定 → 部署標準

だからこそ
最初に寿命で分類する 必要があります。

2. 業務寿命の3分類(本記事での定義)

① 一時業務(寿命が明確)

  • 期間・終了条件が決まっている(年度に縛られない)
  • 再利用しない
  • 担当者も限定


Excel・手作業・簡易自動化で問題になりにくい。

② 期間業務(終わるはずだが延びやすい)

  • 年度・プロジェクト単位
  • 制度変更・状況次第で延命
  • 引き継ぎが発生しやすい


最も事故が起きやすいゾーン
「軽く作ったExcel」が、そのまま残り続ける。

③ 恒久業務(終わらない前提)

  • 定常業務
  • 担当交代が前提
  • 改修・追加が必ず発生


Excelを“業務システム”として使うと、いずれ人・責任・保守で破綻。

3. Excelが問題になるのは「寿命②→③」への変化

Excelが壊れるのは、
データ量が増えたときだけではありません。

  • 業務が終わらなかった
  • 担当が変わった
  • 仕様が増えた

この 時間の経過 が、Excelを「危険な業務基盤」に変えます。

4. 寿命の判断基準

  • 終了条件が曖昧
  • 来年も使う可能性がある
  • 制度・ルール変更の影響を受ける
  • 担当者が変わる可能性がある

これらに当てはまるのが延命前提で考えるべき業務 です。

5. よくある誤判断

誤判断1:短期だから設計は不要

短期でも 延びた瞬間に負債化 します。

誤判断2:延びたら作り直せばいい

現実には、

  • データが溜まる
  • 業務が止められない
  • 作り直す時間がない

で、作り直されません。

誤判断3:Excelでも長く使っている例がある

それは
「使えている」のではなく「まだ破綻していないだけ」 だけです。

6. 実務的な結論

  • 延長の可能性がある → 延命前提(業務システム化を念頭に置く)で作る
  • 終わらない → 最初から業務システムとして考える

この業務が続いたらどうなるか?

この問いに耐えない仕組みは、時間とともに歪みます。

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