はじめに
業務自動化を検討する際、
「RPAを使うべきかどうか」の判断を誤ると、次の問題が起こります。
- 作り直しが発生する
- 保守コストが膨らむ
- 属人化して現場に定着しない
本記事では、
最初からRPAに任せるべき業務の特徴を整理します。
1. 画面操作が前提の業務
典型例
- Webシステムへのログイン・入力
- ブラウザ操作(クリック・画面遷移)
- 業務アプリ・基幹システムの画面操作
RPAが向いている理由
- UI操作を前提とした設計
- 人の操作をそのまま再現できる
- 操作手順を業務フローとして表現できる
判断基準
人が「画面を見て操作」している
→ RPAの適用対象
2. 複数システムをまたぐ定型作業
典型例
- メール受信 → 添付保存 → システム入力
- Webからデータ取得 → 別システムへ登録
- ファイル処理と画面入力の組み合わせ
RPAが適している理由
- システム間連携が前提
- 処理の流れを視覚的に把握できる
- 業務全体を1本のフローとして管理できる
※場合によってはRPAをExcelやAccessと連携させる事もできます。
3. 業務変更・例外対応が頻発する作業
典型例
- 月ごとに手順が微妙に変わる
- イレギュラー対応が多い
- 運用ルールが流動的
RPAの強み
- 処理単位で修正しやすい
- 例外フローを分離できる
- 業務担当者でも理解しやすい
4. 実行環境・実行者を固定できない業務
典型例
- 夜間・早朝・休日に自動実行したい
- ITに詳しくない人が運用する
RPAが有利な点
- スケジュール実行が可能
- 中央管理・集中監視ができる
- ログ・リトライ・エラー通知が標準機能
5. 「人の作業をそのまま置き換えたい」業務
ここが最重要の判断ポイントです。
RPAに向いている作業の本質
- 判断がほぼ不要
- 手順が決まっている
- 画面を見て手を動かしているだけ
判断の軸
| 業務の性質 | 判断 |
|---|---|
| 手順通りの画面操作 | RPA向き |
| システムをまたぐ定型作業 | RPA向き |
| 業務フロー全体の自動化 | RPA向き |
まとめ
RPAは、
- ツール操作の自動化ではなく
- 業務そのものの自動化
を目的とした仕組みです。
設計初期で判断を誤ると、
- 作り直しが発生し
- 保守コストが膨らみ
- 現場に使われなくなります
これは最初からRPAに任せるべきか?
この問いを最初に立てられるかどうかが、
自動化設計者としての力量です。