はじめに

この記事では、AutoHotkey v2 で hotstring を利用して、今日の日付を年月日の 8 桁の数字で素早く入力するプログラムを学習します。
エクスプローラーを使ってファイル名変更で日付を追加入力したり、メモに日付を挿入するときに使います。

AutoHotkey v1.1 利用者が詰まる要所

v2 では後方互換性は犠牲となっており、v1.1 のために書かれたスクリプトは基本的に動作せず、改修の必要があります。

AutoHotkey v2 は Windows で動作する、自動化に役立つツールです。

AutoHotkey をダウンロードします。このプログラムは v2.0 で書かれているので、ダウンロードページで「Download v2.0」の方をダウンロードし、動作させる Windows 機にインストールします。

VSCode をご利用の方は、「AutoHotkey Plus Plus」をインストールしましょう。コーディングが快適になります。

AHK++を使用すると、キーボードショートカットを使用してスクリプトをコンパイル、デバッグ、および実行できます。選択範囲をスタンドアロンスクリプトとして実行することもできます。

「q[[」と順番に入力すると、例として「20231004」(2023 年 10 月 4 日)と入力されるようにします。

info-v2.ahk

::q[[::
{
    TimeString := FormatTime(,"yyyyMMdd")
    Send TimeString
}

::q[[::
{コード}

Hotstring は、連続して入力する文字を、「::」で囲います。実行する内容が複数行にわたる場合、中括弧{} で囲います。これがないと、「Error: Hotkey or hotstring is missing its opening brace.」が表示されます。

TimeString := FormatTime(,"yyyyMMdd")

Send TimeString

この Hotstring を使えば、今日の年月日を知らなくても、「q[[」と入力することで今日を指す年月日の 8 桁の数列を入力することができます。
AutoHotkey をインストールした後に付属する「Ahk2Exe」を使えば、AutoHotkey のプログラムを.exe 化できます。それを利用すれば、AutoHotkey をインストールしていない Windows 機でも hotstring が使えるようになります。
また、作成した.exe ファイルを「Windows 10 の起動時に自動的に実行するアプリ」として登録しておけば、起動時に自動的に立ち上がり、hotstring が利用可能になります。