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そのGit用語の語源を知りたい

Last updated at Posted at 2024-12-10

はじめに

こんにちは、NTTテクノクロスでAWSの開発エンジニアをやらせていただいています。だはです。
元教員として、初心者目線から色々な記事を書かせていただいています。
今回はNTT-TXアドベントカレンダーシリーズ1の11日目として、記事を書かせていただいています。
昨年に続き、今年もIT語録に挑戦します。今回は社内でリクエストがあったので、Git編です。

本記事の内容が今現在日本語として正しく使われているかどうかは、ぶっちゃけ文脈と場面によると思うので、臨機応変に解釈していただけると幸いです。

私の中で曖昧な定義のものがあるので、リクエストやアドバイスがあったら是非コメントしてください。

目次

1.概要
2.本編
3.あとがき
4.出典

1.概要

「はじめに」でお示しした通り、今回はGitの用語について語源を調べてみました。
順序としては、
①普段使っている用語を、インターネットを使って語源の単語にする
②語源の単語を改めて調べ、どのような成り立ちで意味が構成されているのかを調べる
と、いった具合です。
今回のシチュエーションがGitのみなので、アイウエオ順に並べてみました。

2.本編

※検索しながら見ることをオススメします。

日本語(ア行) 検索した語句 語源と意味 備考や感想
アイデンティコン Identicon (ラテン語+英語)"Identity[識別]+Icon[記号]" ユーザーを識別するアイコンを指す。GitHubではお馴染みのインベーダーもどきを直接指すこともある様子。
アサイニー Assignee (フランス語)"assigne[指名する]" 本来はissueに割り当てられたユーザーを表す。はず。管理者から見たら「指名する」という解釈ではある。
アプライアンス Appliance (ラテン語)"apply[接続する]+ance[~すること]" 私はGitとあまり結びつかないが、JeOSと結合するためのソフトウェアを指すらしい(GitHubより)。
アベイラビリティ Availability (英語)"available[有益な]+ity[~こと]" AWSやAzureなど、パブリッククラウドではお馴染みの「可用性」。Gitにもこの概念あるのね、という感想。
イグノア Ignore (ラテン語) "in[否定、~ない]+gnarus[知っている]" ラテン語では「知らない」を意味していたが、英語やGit用語としては転じて「無視する、考慮しない」という意味合いとして使われているイメージがある。
イシュー Issue (フランス語)"issue[出口、退去]" IT業界だと普段の会話でも使いがちだが、そういやGitでもこの単語よく見る。あと駅前でおじちゃんが掲げてる。読んだことは無いです。
イニット Init (フランス語またはラテン語)"initial[初期の]" Gitだと新規作成するときのコマンドだった記憶がある。Linuxのコマンドよりは、語源の意味に近そう。
インスタンス Instance (フランス語)"instance[努力、熱心さ]" GitHub公式曰く、「Organization の GitHub のプライベートコピー。Organization によって構成され、制御されている仮想マシン内に含まれています。」とのこと。
インデックス Index (ラテン語)"in[~の中に]+dico[言う、述べる、示す]" 某アニメなどでも出てくることで、割と日本語でも意味が通じる印象。Gitではaddとcommitの間にある場所、みたいな意味だった気がする。。。
インポート Import (ラテン語) "im[~の中に]+porto[運ぶ、持っていく] 英語では「輸入する」と解釈できる言葉。語源であるラテン語の方が、ITで使われている意味に近い気がする。
ウィキ Wiki (ハワイ語)"wikiwiki[速い、急ぐ]" 珍しくハワイ語が語源のIT用語。今回はGit編だが、普段から見慣れすぎてそういえば前回挙げてなかった。誰でも編集できる仕組みを表している、とのこと。
ウェブフック Webhook (古英語)"web[ウェブ]+hoc[鉤爪]" 諸説あるが、古いイギリス英語で[鉤爪]を表す単語が由来、というのが今の意味に近い。ドイツの"Hochheim[ホッホハイム]"という地域が語源という説もあって、もしかしたら鉤爪の発明をした地域なのかもしれない。真偽は不明。
ウォッチ Watch (ゲルマン語)"wakjana[起こす、目覚めさせる]" またもや古いイギリスに由来。一般的に英単語でも使われているイメージなので、馴染カング)"git[ばか者、ろくでなし]"
日本語(カ行) 検索した語句 語源と意味 備考や感想
ギスト Gist (フランス語)"gist[(法律案件などの)ポイント]" GitHub公式曰く、「gist とは、共有可能なファイルであり、GitHub 上で編集、クローン、フォークできます。 GIST はパブリックまたはシークレットにすることができますが、シークレット の gists は URL を持つすべてのユーザーが利用できます。」とのこと。18世紀フランスでは[論点]という表現に近いのかもしれない。
クリーン Clean (ゲルマン語)"klainja[明瞭な、純粋な]" かなり昔からある語句で、ドイツやインド、ヨーロッパにも似たような発音を持つ言葉が存在する。宗教的に「食べても良い」という意味があるのは、日本人として興味深い。
クロン Cron (ギリシャ語)"chronos[時間]" ギリシャ神話で時を司る神の名前にもなっている言葉が語源とされている。語源を考えれば、「クーロン」という発音ではないことがわかるだろう。
クローン Clone (ギリシャ語)"klōn[枝]" 元は20世紀初頭に植物学から浸透してきた用語。GitHub公式曰く「リモートリポジトリの内容を自分のローカル環境(自分のPC上)にコピーするコマンドです。」とのこと。
グラフ Graph (英語)"graphically[生き生きと]" 元は形容詞だったものを短縮して表しているらしい。更に遡るとギリシャ語やラテン語のルーツもあるが、根元が定かでないため非掲載。
コミット Commit (ラテン語)"committere[結合する]" 前回でも取り上げたが、今回は少し取り扱いが違う。Git用語としてはインデックスに登録してある変更対象をローカルリポジトリに反映することをいう。
コラボレーター Collaborator (フランス語)"collaborateur[労働の仲間]" GitHub公式曰く、「コラボレーターとは、リポジトリへの読み取りアクセスと書き込みアクセスを持ち、コントリビューションするようにリポジトリ オーナーが招待したユーザーのことです。」とのこと。
コンソール Console (フランス語)"consoler[慰める、慰安する]" 17世紀終盤から使われている語句。本記事の中ではだいぶ近代的である。一般的なIT用語とは結びつきが弱い気がする。
コントリビューション Contribution (フランス語)"contribution[支払い]" ラテン語で"contributionem[分ける、寄付]"という言葉もルーツの可能性がある。Gitでは履歴を表すが、多少献身的な時間の使い方、と考えれば意味が近付くだろうか。
コンフリクト Conflict (ラテン語)"confligere[対立する]" 英語では語源より物理的な対立の意味合いを感じる。Gitではマージ対象の2ファイルで同じ箇所が変更されており、自動でマージができないことを指す。
日本語(サ行) 検索した語句 語源と意味 備考や感想
サブスクリプション Subscription (ラテン語)"subscriptionem[署名]" 最近流行っているビジネスモデルを指しがちだが、本来は「契約」のような意味で使われていることがわかる。14世紀のフランス語にも似たような語源がある様子。
ジェキル Jekyll (ケルト語)"Jekyll[優しい性格の人]" 19世紀終盤、ある有名な小説の固有名詞として急速に広まった。GitというかIT業界では、Rubyベースの静的サイトジェネレータを指すイメージかもしれない。
ジョブ Job (古英語)"gobbe[塊]" 1400年ごろから使われている古い英語。人間は昔から労働が好きであることがよくわかる。
スカッシュ Squash (ラテン語)"ex[外へ]+ quassare[打ち砕く]" GitHub公式曰く「複数のコミットを結合して1つのコミットにすること。Gitコマンドとしても使います。」とのこと。フランス語の"esquacher[押し潰す]"が、意味が近いかもしれない。
スコープ Scope (イタリア語)"scopo[目的]" 古くはインドやヨーロッパから来るという"spek[観察する]"という語根から派生している、とされている。IT用語としても「影響範囲」として広く使われている印象がある。
スタッシュ Stash (英語)"stow[置く]+cache[隠し場所]" 元は犯罪者の隠語で「隠す」という意味らしい。GitHub曰く「作業中の変更を一時的に退避させることができます。作業中に他のブランチでの作業が必要になった時などに使います。」とのこと。
ステージ Stage (ラテン語)"stare[立つ]" 名詞形では「舞台」や「床」という意味で使われるが、動詞形の「立つ」という意味が今回は近いだろう。Gitではコミットしたいファイル又はファイルの一部をIndexに登録することを表す。
ステータス Status (ラテン語)"status[状態、位置]" GitコマンドやIT業界でも語源と似たような意味で使われているが、どちらかというと世俗的には「社会的地位」のような少し曲解された意味で使われている印象を感じる。
セクション Section (フランス語)"section[区分、節]" 古くは天文学で「2本の直線の交差点、目盛りの区分」なんて意味でも使われている。GitHub公式に用語として出てくるが、どちらかというとHTML用語な印象を受ける。
日本語(タ行) 検索した語句 語源と意味 備考や感想
タイムライン Timeline (英語)"time[時間]+line[線]" 19世紀から使われている造語。"time table"と同じく、物事の時間関係を可視化する目的として使われる。GitHub公式曰く、「pull request内またはユーザー プロファイル上の一連のイベント。」とのこと。
ダッシュボード Dashboard (英語)"dash[走る]+board[板]" 19世紀中頃から「馬のひづめから飛び散る泥を車内に入れないよう、車体の前に設置される板または革などでできたエプロン」として開発された道具を指す言葉として使われているらしい。実質「走る」ための「板」である。
ダーティ Dirty (英語)"dritty[汚物の、泥だらけの]" GitHub曰く、「ワーキング ツリーは、現在のブランチにコミットされていない修正が含まれている場合は、"ダーティ" と見なされます。」とのこと。作業中の机、というイメージだろうか。
チェックアウト Checkout (英語)"check[確認する]+out[外]" 20世紀中頃から登場した造語。もともとは「特定の航空機を使うためのパイロットの訓練」という意味だったが、「宿泊後のゲストが宿を出る際に行われる手続き」というホテルの意味も、後に生まれた様子。「商品を選んで支払いをする場所」という小売業の意味もある。
チェリーピック Cherry-pick (英語)"cherry[さくらんぼ]+pick[積む]" アメリカ英語として「自分勝手に最高のものを選ぶ」という俗語として使われているらしい。GitHub公式曰く、「他のブランチにあるコミットを自分が今いるブランチに反映させることができます。」とのこと。
チーム Team (古英語)"team[子孫、家族]" 古代インドやヨーロッパの"deuk[導く]"に語源を持ち、ノルドやフリジア、オランダやドイツなどに広く派生している。
ディフ Diff (英語)"difference[差異]" いわゆる略語。GitHub公式曰く、「diffとは、2つのコミットまたは保存された変更間の差異のことです。diffでは、最後のコミット以降にファイルに追加されたかファイルから削除されたものを視覚的に説明します。」とのこと。
ディレクトリ Directory (ラテン語)"dirigere[整える]" GitHub公式曰く、「1つ以上のファイルまたはフォルダーを含むフォルダー。ディレクトリを作成すると、リポジトリの内容を整理できます。」とのこと。
トークン Token (古英語)"tacen[印、象徴]" この単語も古代インドやヨーロッパの"deik[見せる]"から端を発している様子。Git用語というか、IT業界全体で認証情報を表している印象がある。
トピック Topic (ギリシャ語)"Ta Topika[共通の場所、常套句]" アリストテレスによる、論理学と修辞学の一般論に関する著作「"Topics"」(1560年代)から転じて「確からしい論拠を引き出すことができる考慮のクラス」という意味で使われ始めたらしい。
日本語(ハ行) 検索した語句 語源と意味 備考や感想
ハック Huck (不明) 一般的には英語のスラングであり、主に北米のスキーやスノーボードの文化で使われる言葉として大胆なジャンプやトリックを行う行為を指すらしい。ハットトリックに発音が似ている。なおFの方ではない模様。
ハンク Hunk (オランダ語)"homp[塊、こぶ]" Gitでは、変更した範囲一塊を表す。英語でも「大きな切り取り部分」という意味らしい。ちなみに緑の巨人は"Hulk"である。
パーマリンク Permanent Link (ラテン語+英語)"permanentem[残る]+link[連なった輪の一部分]" 特定のWebページへの静的なハイパーリンクを指す。一部Git用語として登場するが、実態はweb用語である。
ファストフォワード Fast-forward (英語)"fast[速い]+forward[前方に]" GitHub公式曰く、「fast-forwardとは、リビジョンがあり、かつ別のブランチでの変更を"マージしている"が、その変更が偶然にもそのリビジョンの子孫である場合の、特別なタイプのマージのことです。」とのこと。
フィンガープリント Fingerprint (英語)"finger[指]+print[印刷]" 19世紀から登場した、「指紋」を意味する新しめの語句。GitというかSSHの用語では、ハッシュ値を指す。
フェッチ Fetch (古英語)" feccan[連れてくる、持ってくる]" GitHub公式曰く、「リモートリポジトリで更新された最新データをローカルリポジトリに取得するコマンドです。取得のみを行うので、マージが自動で行われないのがPullとの違いです。」とのこと。
フォーク Fork (ラテン語)"furca[草木を刺すフォーク、料理に使うフォーク]" GitHub公式曰く、「他の人のリモートリポジトリを自分のリモートリポジトリにコピーするコマンドです。forkは自分以外のリポジトリに対して、何らかの追加機能の実装、バグ改修を行いたいときに使用します。」とのこと。
プッシュ Push (ラテン語)"pulsare[打つ、打つ、押す]" 語源を考えると"pressure[圧迫、緊張]"に繋がるものがあるのかもしれない。Gitではローカルリポジトリの変更をリモートリポジトリに反映させることを指す。
プル Pull (古英語)"pullian[羊毛を抜き取る、引き出す]" ドイツ、フリジア、アイスランド、オランダなどで農耕用語として使われていた言葉が起源の模様。GitHub公式曰く、「リモートリポジトリの内容をローカルリポジトリに取り込むことができるコマンドです。」とのこと。
プルリクエスト Pull request (英語)"pull[引く]+request[要求]" 元々Linuxカーネルでの利用を想定した造語。GitHub公式曰く、「自分がした変更をリポジトリに取り込んでもらうよう要求します。変更を本人以外がレビューしてから反映させることで一人で作ると気付かないコードの指摘やバグや記述ミスの発見ができ、コードの品質を高めます。」とのこと。
プロファイル Profile (古イタリア語)"profilo[輪郭の描画]" 元は絵画の用語を起源に持つという、なんともイタリアらしい言葉。IT業界ではユーザーの情報を一まとめにしたものを指すことが多い。
プロバイダ Provider (ラテン語+英語)"pro[前に]+videre[見る]+er[人]" 英語の意味としては「事前に準備する」というイメージ。自動詞の印象が強いが、IT業界の解釈としては「(対象者の)前に見せてあげる人」だと、用法に近いのかもしれない。
ブランチ Branch (ラテン語)"branca[足あと]" GitHub公式曰く、「履歴管理を枝分かれさせたもの。作業履歴を枝分かれさせて記録することができます。ひとつのプロジェクトから枝分かれをさせ、別の作業を行うことを**「ブランチを切る」**と言います。」とのこと。ちなみに遅めの朝食は"brunch"である。
ブレイム Blame (ラテン語)"blasphemare[神や聖なるものに軽く話す、誤って話す]" 宗教色の強い言葉。GitHub公式曰く、「Gitの"blame"機能は、ファイルの各行に対して最後に行われた変更を説明するものであり、通常は、リビジョン、作成者、時刻が表示されます。 これは、機能が追加された日時や、特定のバグを引き起こしたコミットを追跡する場合などに役立ちます。」とのこと。
ブロック Block (古フランス語)"bloc[丸太、塊]" 元々は名詞だったのが、フランス語の中で"bloquer[ブロックする、ふさぐ]"という動詞に派生している模様。Gitでは「ユーザーがOrganizationのリポジトリでコラボレーションできないようにすること」を指す。
ヘッド Head (古英語)"heafdian[頭を切り落とす]" Gitでは作業対象となっている場所を表す。名詞で"haubid[頭]"という語源もあるが、今回の流れでは動詞形の意味が近いと判断した。
ページ Page (ラテン語)"pagina[紙の葉、固定されたパピルスの帯]" 古代インドやヨーロッパの語根"pag[固定する]"から派生したという説が有力であり、昔から本のように情報を集約する文化があったことがよくわかる。
ベア Bare (古英語)"bær[裸の、覆われていない]" 元は形容詞だが、Gitでは「裸(にする)」という動詞的な解釈、といったところだろうか。ちなみに熊は"Bear"である。
ホスト Host (古フランス語)"hoste[女主人、家主]" 12世紀ごろから「おもてなしをする」という意味でも使われていた模様。より遡ると語根は"ghos-pot-[ゲストをもてなす主人]"である、という説が有力。
日本語(マ行) 検索した語句 語源と意味 備考や感想
マーケットプレイス Marketplace (英語)"market[市場]+place[場所]" 12世紀ごろから使われている古い造語。元々は「商店の集まる広場」という意味だっただろうが。ITでは商品が並んでいるだけで"marketplace"呼ばわりされているのはとても面白い。
マークダウン Markdown (英語)"mark[印をつける]+down[より低い場所に]" 英単語としては「メモをとる」の他に「値下げ」という動名詞の用法もある。GitHub曰く、「Markdown は、非常に簡潔なセマンティック ファイル形式で、.doc、.rtf、.txt にやや近いものです。」とのこと。
マージ Merge (ラテン語)"mergere[浸す、沈める]" 17世紀は「何かに浸ったり沈んだりする」という意味でも使われていたらしい。GitHub公式曰く、「修正変更を加えたブランチを元のブランチに統合することができるコマンドです。」とのこと。
マイルストーン Milestone (英語)"mile[約1.6メートル]+stone[石]" 元々18世紀に「道路や他の交通路に設置された石や柱で、マイル数を示すために設置されたもの」として使われていたらしい。今やビジネスでは「業務上の中間到達点」という意味が一般的にすら思える。
マスター Master (ラテン語)"magister[主、頭、監督者、教師]" 12世紀ごろから「マジェスター」や「マイスター」だったのが、段々枝分かれしたという説が有力。GitHub公式曰く、「プロジェクトの本流のブランチで、リポジトリに最初にコミットをすると、masterというブランチが作成されます。」とのこと。
ミラー Mirror (ラテン語)"mirari[驚く、称賛する]" 変遷としては「称賛する」→「見る」→「自分を見つめる」から派生し、やがて「自分を見つめる道具」そのものを指した模様。Gitでは写す側の意味が強いだろうか。
メイン Main (ゲルマン語)"maginam[力]" 元々「力」だったのが「力あるもの」→「主人」→「主要なもの」と変遷している様子。GitHub公式曰く、「既定の開発ブランチ。 Git リポジトリを作成するたびに、main という名前のブランチが作成され、アクティブなブランチになります。」とのこと。
メンション Mention (ラテン語)"minisci[思う]" 「思う」→「思いつく」→「言及する」という変遷があった模様。GitHub公式曰く、「GitHubのユーザーに通知するには、ユーザー名の前に@を使用します。」とのこと。
日本語(ヤ行) 検索した語句 語源と意味 備考や感想
ユーザー User (英語)"use[使う]+er[人]" GitHub公式曰く、「ユーザーとは、個人用 GitHub アカウントを持つユーザーのことです。 ユーザーはそれぞれ、個人用プロフィールを持っており、リポジトリ (パブリックとプライベートのどちらでも) を複数所有できます。」とのこと。
日本語(ラ行) 検索した語句 語源と意味 備考や感想
ライセンス License (古フランス語)"licence[特権、認可] 12世紀からある古い単語。GitHub公式曰く、「ソース コードを使ってできることとできないことをユーザーに知らせるためにプロジェクトに含めることができるドキュメント。」とのこと。
ラベル Label (古フランス語)"label[リボン、フリンジ]" 紀元前1300年ごろは「布の狭い帯やストリップ」という意味で使われていたらしい。段々小型になっている印象。Gitにおいては、issueまたはpull requestに付けるタグを表す。
リセット Reset (英語)"re[戻る、再び]+set[置く、座らせる]" まったく関係は無いが、スコットランドの法律用語で「無法者や犯罪者を匿うまたは保護する」という意味もあるらしい。GitHub公式曰く、「コミットした内容を取り消すためのコマンドです。間違えてコミットしてしまった変更内容を取り消したい場合や、変更内容に誤りがあって取り消したい場合などによく使うコマンドです。」とのこと。
リゾルブ Resolve (ラテン語)"resolvere[緩める、解く]" "re"という語句は「戻る、再び」に限らず、後ろの語句を強調する意味もあるらしい。元々同じ意味だった"solve[緩める、解く]"を強調するために組み合わせている様子。
リフログ Reflog (英語)"reference[参照情報]+log[記録]" 名詞同士の合体は違和感があるが、該当する英単語が存在しないので造語だと考えられる。英語では"reference"を"ref"と略すらしい。ちなみにExcelで参照ミスの時に出る"#REF!"も同じ意味。
リバート Revert (ラテン語)"revertere[後ろへ向かう、振り返る]" GitHub公式曰く、「既存のコミットを取り消すためのコマンドです。新しくコミットを追加しているだけなので、既存コミットの履歴が消えるわけではなく、コミットログには残っています。」とのこと。
リビジョン Revision (ラテン語)"revidere[再び見る、再度見る]" 17世紀の初めから英単語として「再度見直し、修正すること」という意味で使われているらしい。"re+vision"ではなかったらしい。
リベース Rebase (古フランス語)"rebatre[打ち倒す、後退させる]" GitHub公式曰く、「指定したコミットをブランチを変えて作り直すことができます。また、コミットをひとまとめにしたり、ログを綺麗にすることができます。」とのこと。
リポジトリ Repository (ラテン語)"repausare[休息させる]" ラテン語やフランス語で「保存する場所」を意味し、もともとは食べ物を置くための台を指す言葉らしい。Gitではファイルやディレクトリの状態を記録する場所を指す。
リモート Remote (ラテン語)"removere[後ろに移動する、遠ざける]" 15世紀から英語で「場所から遠く、離れて、近くではない」という意味で使われている模様。Gitでも自分以外の他のコンピュータの中にある、みんなで一緒に使う場所を指す。
リリース Release (ラテン語)"re[後方]+laxare[緩める] 語源から派生してラテン語の"relaxare[緩める、伸ばす]が英語になった、と考えれば「解放」という意味にも繋がるだろう。
リングイスト Linguist (ラテン語)"lingua[言語、舌]+ist[人]" 現代では「言語学者」を指す。GitHub公式曰く、「BLOB言語を検出し、バイナリファイルやベンダーされたファイルを無視し、diffで生成されたファイルを非表示にし、言語別グラフを生成します。」とのこと。
レシーブ Receive (ラテン語)"recipere[再び獲得する、取り戻す] 一般的には球技において返球の技術を想像するだろうが、Git用語としても同じような意味だと思って良さそうだ。
レプリカ Replica (ラテン語)"replicare[複製する] 1824年、「同じ芸術家によって正確に複製された芸術作品」という意味でイタリアで使われ、英語としても広まった様子。Gitでも「複製」という意味で大体伝わるだろう。
レビュー Review (ラテン語)"revidere[再び]" GitHub曰く、「レビューでは、リポジトリへのアクセスを持つ他のユーザーが、pull request内で提案されている変更についてコメントしたり、変更を承認したり、そのpull requestがマージされる前にさらに変更をリクエストしたりすることができます。」とのこと。
ローカル Local (ラテン語)"locus[場所、スポット]" IT業界では一般的に自分のパソコンの中を表す。元々は医学用語で「体の特定の部分に限定される」という意味があったらしい。
日本語(ワ行) 検索した語句 語源と意味 備考や感想
ワーク Work (ゲルマン語)"werka[仕事]" 「肉体的な努力、骨折り」という意味は紀元前1200年頃から存在し、段々学問や芸術などの意味で使われていったらしい。つくづく人間とは勤勉なものである。

(目次へ)

3.あとがき

今回はGit用語について語録を作ってみました。
あの記事から1年経ちまして、さすがにIT業界そのものには慣れてきた気がしています。。。笑
一方で技術用語に関してはまだ頭に「?」が浮かぶ状況ではあるので、引き続き勉強とそのアウトプットは続けていきたいな、と思っています。
最後までお読みいただきありがとうございました!

以上NTTテクノクロスアドベントカレンダーの11日目、だはがお送りしました。
弊社に興味を持っていただけた方は、こちらをご覧ください。
明日は@kuma-yutoさんの記事「AWSで体育館予約自動化してみた」になります。どうぞお楽しみに!Merry Christmas!

(目次へ)

4.出典

完全初心者向けGit用語集
GitHub 用語集
Gitコマンド虎の巻
Git 基本の用語集
語源英和辞典
エティモンライン
Weblio
IT用語辞典 e-words

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