2. 0→1で「最初に決めたこと」
0→1のフェーズで、最初に意識的に決めたのは次の4つでした。
2-1. 「誰のためのポータルか」を1行で言語化する
最初にやったのは、利用者像を1行で言語化することでした。
・対象:業務部門の一般社員(ITリテラシーは平均より少し高い)
・目的:「今日やるべき業務」と「よく使う社内システム」に迷わず辿り着けること
この1行があったことで、
・管理者向けの便利機能は後回し
・毎日見るダッシュボードを最優先
といった判断を、迷わず下せるようになりました。
要件が増えがちな社内システムで、スコープを意図的に狭くするための軸になりました。
2-2. 画面の粒度と構造を最初に揃える
画面設計では、次のルールを決めました。
・トップページはカード型で統一
・1画面=1つの役割
(一覧は探す、詳細は読む、編集は入力する)
・一覧・詳細・編集を1ページに詰め込まない
この構造により、
・検索性能と表示ロジックを分離できる
・将来、画面単位で担当が分かれても破綻しにくい
というメリットがありました。
2-3. データは「業務オブジェクト」で分ける
DB設計では、
・人に関する情報
・案件に関する情報
・申請に関する情報
といった業務オブジェクト単位でテーブルを分割しました。
「なんでも入る巨大テーブル」は作らず、
将来、業務ごとに切り出せる境界を意識しました。
2-4. 認可は最初から“シンプルな型”を決める
認可周りは複雑になりがちなので、最初に以下だけを決めました。
・ロールは業務ロール単位で管理する
「一般社員」「部門責任者」「管理部門」「システム管理者」など
・画面・機能はロールベースで制御する
・人ごとの細かい例外は作らない
・承認フローは別コンポーネントに切り出す前提
これにより、
認可ロジックはここを見るという場所が明確になり、
改修コストを抑えやすくなりました。
