▶はじめに
この記事では、ある業務系の社内ポータルを0→1で立ち上げたときに、
・最初に「意識的に決めたこと」
・あえて「決めなかったこと」
・「どうせ変わる」と割り切って設計したポイント
を整理します。
技術スタックやフレームワークの話は最小限にして、
「なぜそう設計したのか」「どこを曖昧に残したのか」
といった判断の部分にフォーカスします。
これから社内向けツールや業務システムを立ち上げる方の
設計のヒントになれば幸いです。
全5パートございますが、最後まで見て頂けると幸いです。
1. なぜ社内ポータルを作ろうと思ったか
1-1. システムはあるのに、情報が見つからない状態だった
当時の社内は、次のような状態でした。
・業務フローごとに別システムが存在している
(勤怠管理はA、経費精算はB、チャットはC…という「ツールの島」が乱立)
・部署ごとに「よく見る画面」が違い、共通の入口がない
・「どこを見ればいいですか?」、「最新の情報はどこですか?」という問い合わせが
メールやチャットに集まり続ける
結果として、
「システムは揃っているのに、情報に辿り着けない」という状態になっていました。
そこで必要だと感じたのが、
「まずはここを見る」という共通のハブ=入口でした。
1-2. いきなり全部を置き換えない“ハブ型ポータル”
もう1つ重要だったのが、既存システムをいきなり作り直さないことです。
既存の業務システムは、
・各部署で長年使われている
・不満はあるが、最低限は動いている
この状態で全面リプレイスをすると、確実に現場が混乱します。
そこで今回の社内ポータルは、
・既存システムへの入口を一本化する
・共通で必要な最低限の情報だけをポータル自身で持つ
・段階的に「ポータルで完結する機能」を増やす
という、ハブ型の位置づけでスタートしました。

