ダイクストラが1972年のチューリング賞講演『謙虚なプログラマー』の中で、有能なプログラマーは巧妙なトリックを避けるべきだと書いていました。これはすごくわかります。
自分もプログラマーになりたての頃は、きれいに見える実装にかなり時間を使っていました。エレガントで高度な書き方に憧れて、わかる人にしかわからないようなトリッキーなコードを書くことに夢中でした。
今になって振り返ると、難しいことや複雑なことを良いことだと勘違いしていたんだと思います。正直なところ、優越感もありました。
あるときから考えが変わって、シンプルで素直な、経験の浅いエンジニアでも読めるコードを書くようになりました。周りにもこの考え方を勧めるようになりました。
ダイクストラの主張はこうです。人間の知力は最も希少なリソースであり、凝ったコードに頭を使うほど、本当に重要な問題に割ける分が減る。プログラマーは知的に管理できるプログラムだけを書くべきだ、と。
自分もこれからはもっとシンプルさにこだわって、自分やチームの頭を本当に大事な問題のために使いたいと思っています。
ぜひ原文も読んでみてください。
The Humble Programmer (EWD340)