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【Tableauで野球分析】投球傾向を可視化してみた 〜1球単位データから投手の特徴を掴む〜(ワークシート作成編②)

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Last updated at Posted at 2025-10-31

はじめに

前回の記事では、投手ごとの球種割合を可視化するワークシートを作成しました。
今回はその続きとして、打者の左右別に投球コースを可視化するワークシートを紹介します。投手がどのゾーンに投げる傾向があるのかを、左右打者別に見える形にしていきます。また、今回の目的やデータの概要などは前回の記事に記載しております!

[前回の記事はこちら]

⚙️ ワークシート作成の流れ

では、さっそく「打者の左右別に投球コースを可視化するワークシート」の作成手順を紹介していきます!

今回も前回の記事で作成した「投手パラメーター」を引き続き使用しています。
まだご覧になっていない方は、ぜひ前回の記事をチェックしてみてください!

今回はすでに必要なデータが揃っているため、新しい計算フィールドの作成は不要です。
ただし、見せ方の工夫によって、より分かりやすく・直感的に分析できるようにしています。

1. vs左打者用球種場所ワークシートの作成 (ver1)

  • 列シェルフplate_x (横幅)

  • 行シェルフplate_z (高さ)
    ※今回は、投球位置を散布図でプロットする際に、集計が原因で正しく表示されない問題があったため、「分析 > メジャーの集計」のチェックを外して作成しています。ただし、この設定を行うと、ワークシート全体のメジャーが非集計扱いとなり、他の項目でも集計が使えなくなる点には注意が必要です。もし、「特定のメジャーだけ非集計にしたい」場合は、該当フィールドをシェルフ上で右クリック → ディメンションに変換する方法が有効です。この操作なら、そのメジャーのみを非集計として扱い、他のメジャーは通常どおり集計することができます。

  • フィルターカード

    • 真偽(日本人投手)
      「真」を選択し、コンテキストフィルターに設定

    • stand
      「L」を選択

  • マークカード

    • 色:灰色

上記の操作を行うことで、下記のようなvizを作成することができました!
image.png

2. vs左打者用球種場所ワークシートの作成 (ver2)

ただ、このままだと「どの球がストライクなのか、ボールなのか」が判断しにくい。
そこで「ストライクゾーンの枠を表示できないかな?」と思ったのですが、Tableauには特定の範囲だけに枠線をつける方法が見つからず。(もしかしたらあるのかもしれませんが…)

では、ゾーン部分のプロットに色を塗る?
……いや、それでは「シンプルな可視化を作る」という今回の趣旨から外れてしまう。

そこで思いついたのが、注釈(エリア)を使って疑似的に枠を作る方法です。
これなら、見た目を崩さずにストライクゾーンを囲うことができ、直感的に分かりやすい表示になります。

そこで、ストライクゾーンの横幅を決めるため、ホームベースの寸法を調べてみると、
野球規則(Official Baseball Rules)によると、ホームベースの形状と寸法は以下のように定められています。

  • ホームベースの前辺(打者側):17インチ(約43.18cm)
  • 両側辺:8.5インチ(約21.59cm)
  • 後ろの2辺(キャッチャー側):12インチ(約30.48cm)の二等辺三角形を形成
  • 厚さ:1インチ(約2.54cm)以内
  • 素材:白いゴム製で、地面に埋め込まれる

つまり、今回表現する横幅は-8.5フィート~8.5フィート(今回はデータがフィート表現のため)に決まりました。

次に、高さについて調べてみるとMajor League Baseballの公式ルールでは、ストライクゾーンについて次のように記載されています。

“The strike zone is that area over home plate,
the upper limit being a horizontal line at the midpoint between the top of the shoulders and the top of the uniform pants,
and the lower limit being a line at the hollow beneath the kneecap.”

これを訳すと以下のようになります。

ストライクゾーンとは、ホームプレートの上に位置する領域のことである。
その上限は「肩の頂点とユニフォームのズボンの上端との中間点を通る水平線」、
下限は「膝のお皿の下のくぼみを通る線」とする。

つまり打者によって、上限も下限が変わってしまうということになります。
ただ、今回は固定して表現することにしようと思います。
そこで、メジャーリーガーの平均身長からストライクゾーンの上限を4.0フィートと下限を1.3フィートとして仮定したいと思います。
【参照】
MLB Official Glossary: Strike Zone

今回、仮定したストライクゾーンで注釈(エリア)をつけてVizを作成してみると下記のようになりました。
image.png

3. vs左打者用球種場所ワークシートの作成 (完成)

Ver.2で完成!……と思いきや、
球種を選択するとプロットの位置や数が変化し、それに合わせて軸も自動調整されてしまうことに気づきました。

その結果、ストライクゾーンの見た目が変わってしまうという問題が発生。

そこで[軸の編集]からカスタムで軸の範囲を固定することで、
球種を切り替えてもストライクゾーンは一定位置を保ち、投球のみが切り替わるVizが完成しました!

ちなみに、右打者に関してはフィルターにあるstandピルを「R」に変更するだけなので今回は省略したいと思います。

🧭 まとめ

今回は、打者の左右別に投球コースを可視化するワークシートを作成しながら、
ストライクゾーンを再現する工夫や、軸の固定による見た目の安定化などを行いました。

特に、以下のポイントが重要でした。

  • エリアを使ったストライクゾーン表現
  • 球種を切り替えても位置がずれない軸の固定
  • 集計、非集計メジャーの使い方

投球の位置や球種の傾向を“感覚ではなく視覚的に”把握することで、
投手ごとの特徴や配球パターンがより明確に見えてくるはずです。

次回は、ワークシート作成最終編として、投球日カレンダーの作成を紹介していきます!

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