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後輩養成のすすめ。~あの辛い徹夜ラッシュをもうしないために~

Last updated at Posted at 2019-11-12

1.はじめに

1.1 経緯

年代によって大きく技術力は変わります。僕は学生ですので会社では年代は関係ないのかもしれませんが、プログラミングを必要としない世界(例えば非IT企業、研究室、中高学校)では大きく変わってしまうのです。もちろん一定数そうゆう人は入ってきます。学校ではパソコン関連の同好会みたいな部署が学園祭のアプリや動画を作っていました。僕の学校で問題だったのは人が足りないということ、そして学年によって差が多いところでした。

1.2 なにが問題?

まずは人が足りないということです。学校でやってるアプリとかっていうのは企業の真似事ですからアプリはデザインの人が仕様書作ってみんなで共同作業を...って感じですし、動画は絵コンテから映像化...ここからここまでは○○で...って感じでやるわけですよ。でも人が足りなければできることも少ない、でもやりたい、だから一人でやる。っていう感じに一人に背負わされるわけです。学生なのに労働基準法に抵触(学生だから適法だけども)してるわけですね(笑)

そして二つ目は代によって差があるということです。学校なので留年しない限り進級して卒業します。生憎、これでも進学校ですので高校3年生は学園祭には参加しないのです。そして学園祭は4月の終わりにやるので入ってきてすぐの中学1年生はどちらかというとお客さん側です。
つまりは中2、中3、高1、高2で作り上げます。もっと言うと学園祭は4月の終わりということで準備は前年度になるわけです。今は2019年11月ですから、次は2020年4月です。準備は今年度なんですね。準備は今の中1、中2、中3、高1でやるってことですね。中1はまだ一年を経験していないので見習いです。この状態でもやばいわけです。

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えー。取り乱しました。つまりは実質、全校の技術者の半分で行うわけです。そしてその差が開くとどうなるかといいますと...。

A期技術者a「よっしゃ、めっちゃ技術力あるで!すごいの作ったろ!」
その年の学校「すげぇー!」
ーーーA期引退ーーー
その年の学校「今年もすごいの作るんやろ?」
B期技術者b「よし、がんばるぞ...まずは前の年のコードは...わからん」
B期技術者c「わからん」
B期技術者d「わからん」
B期技術者bcd「やーめた」
A期技術者a「俺たちの努力が...一代だけ...」
その年の学校「あーあ」

ということになりかねません。というかなりました。(入学する前の学園祭アプリがたびたび途切れてます)そして、今まさにこの状況でこのままいけば僕たちがA期、一個下がB期を演じることになります。(幸い、僕の代は技術力が高いです)

1.3 解決策

講座を開講して技術者ではない人も取り込んで全体的に技術力をアップさせます。ここで気を付けたところ、失敗したところ、成功したところをまとめます。

2.技術者養成講座の歩み

2.1 2019年4月

そのときは全校が学園祭ムードに包まれていました。僕は中3になってすぐの時でした。前年度の体育祭のときに先輩にTwitterを特定され、Androidができると知られた僕はAndroidのアプリを一人で作っていました。正直、技術力は劣らないと思っていましたし、もちろん成功すると思っていました。しかし、いつまでたってもホーム画面が完成しないそうで「Activityは順番に作っていく」僕にとっては一個目の画面が来ないのでなにもできませんでした。先に他の画面をつくればそれぞれへIntentをつなぐ処理を書き忘れそうで怖かったですし、一度書いたコードは自分が書いたコードであっても解読に時間がかかっていましたのでできるだけ順番につくっていました。結果から言うと1週間の睡眠時間は10時間に達していませんでした。このとき、モンスター(魔材)とお友達どころか親友になりました。アプリは学園祭前一週間にはリリースしていました。ですが、画像を多く使うという理由で一部のくそスぺ端末ではOut of memory連発。また、徹夜しました。

2.2 2019年5月

ゴールデンウイークは毎日15時間は寝てました。このさなか、アプリを担当する部署の長になりました。ありがとうございます。同時に「技術者養成講座」(以下、養成講座)の話が同期の動画部署の長からありました。そのひとは僕以上の社畜で、いろんな仕事を掛け持ちしてました。もう、辛い思いをするのはやめようということで他の部署もまとめてこの講座をすることになりました。

2.3 2019年7月

この月に開催しようと思いましたが全然準備できてなくて延期になりました。

2.4 2019年8月

中国にいました。https://qiita.com/Cyber_Hacnosuke/items/e67df2b02cdd7b3e98c1

2.5 2019年9月

技術者ではない人も人員を増やすことにしようと決めました。ここで問題になったのはパソコンの貸し出しです。非技術者のなかにがパソコンを持っていない人が大半でしょう。また、技術者のなかでもデスクトップのみの人もいました。学校にパソコン室はあるのですが、Win8でexe等の実行ファイルは一切実行できない、ダウンロードしたファイルはシャットダウンすると削除...となかなかに難しかったです。

2.6 2019年10月

学校に政府からの補助金でかったマウスのパソコンがあるのが判明。すぐさま交渉にいきました。用途と合致している(研究者を育成するという政府の目的と合致?)ので使用可になりました。22台ほどありました。この確認が済んだ後、安心して中間テストに臨めたのはよかったです。中間テスト後には選択制の外部演習がありました。それが終わった後そのレポートとその演習の発表プレゼン、養成講座、学生研究で押しつぶされそうになりましたが、魔材の力で乗り切りました。幸い、養成講座の準備は8月からしていたので間に合いました。講座の募集が終わりました。全部で39人の応募があり、貸し出し台数はぴったり22台でした。なにかの集計間違えだと思ったのをいまでも覚えています。こんなにひとが集まるとは思いませんでした。このうち、アプリの講座を取ったのは11人で動画部署の12人に続いて2番目の多さでした。

2.7 2019年11月2日

土曜授業の終了後高2フロアにいき準備をしました。そして開講。結果はまた後で。

3. 講座の成功と失敗

3.1 内容

講座内容は以下です。

  • 挨拶
  • 自己紹介
  • OSってなに
  • byteと文字
  • 拡張子ってなに
  • プログラミングに必要なもの エディタ 開発環境
  • プログラミングサイクル
  • カウントアプリを作ろう
  • 変数
  • メソッド
  • イメージピッカーを作ろう

終わらないのを前提でもし理解が早かったらまずいので長めに設定しました。

3.2 失敗

あえて失敗から言いますと、

  • 時間が足りねぇ

のみです。カウントアプリを作り終えるところまでは行きたかったのですが途中までで、プログラミングは数行書いただけ...

3.3 成功

それでも楽しく授業はできました。かなり、わかりやすかったと反響はいただいています。プログラミングもっとしたかった?と聞いてみるとこれでもいいと言ってくれました…ありがとう!文字の解説では「1byte文字と2byte文字を今説明したけど、なにか気づいた?そう!全角と半角だよ!」といったときにみんなが驚いて納得したようでよかったです。途中、Fateのセイバー派か凛派かで生徒と戦争(?)になりましたが、アニメやラノベ、小説のネタを入れて面白く解説できました。プログラミングの続きをしたい人はぜひ同好会へ!と宣伝することでいまでは37人もの人が所属しています。ちなみに僕はアルトリア・ペンドラゴンちゃんが大好きです。とくにメイドオルタ。

4.なにをすればいいか

まず、激務を自分のせいだと思って抱え込まないのが大切です。予算が足りない、人が足りない、時間が足りない...そういったことを上に訴えることによって僕たちは(学校で)講座を開くことができました。では授業内容にはどのような配慮が必要でしょうか?

4.1 授業内容の配慮

初心者も交じっていればそのレベルに合わせるのが必要でしょう。最低レベルに合わせるということです。でも、上級者や経験者はつまらないと思ってしまいます。個人的な感情ですが、自分が知ってることを先生が自慢げに話すと、「先生ってそんな感じなんだ...」という感じになってしまいます。なので、みんなをアッと驚かせるコラムをいれることで「え!そうゆうことだったの?」と興味を持ってもらうことができます。また、このような内容は身近なものかつあまり知られていないことにすべきでしょう。僕の場合これが「1byte文字が半角、2byte文字が全角」というものでした。そしてこれは特に初心者向けにやったほうがいいことですが、プログラミングの先入観や固定概念を捨ててもらう必要があります。したような結果も出ています。(自社調べ)

○○中高の陽キャラに聞いた!プログラミングのイメージ(自社調べ)
3位「パソコンメガネ」
「陰キャラ?(笑)」「ウザい」「アニオタ」
2位「0と1の羅列」
「2進法?」「指が全部で2本しかない人の末路」
1位「ハッキング」
「危ない」「社会の敵」「暗い部屋」「緑色の文字」「Matrix」「一瞬でのっとり」「○ね」

こういった考えをなくし、プログラミングのプロセスを説明するというのが必要になってきます。そしてよく上級者が初心者がやってしまうのは「文法教えて課題」「ソースコード書かせて解説の繰り返し」です。これは時には中級者にも反感をかいます。理由としては言い方を考慮せずに言えば「初心者は思っているよりバカ」ということです。そもそも教える側にたてばそれだけで一般レベルから大きく外れています。僕たちなら別の言語に結びつけたりしてすぐ覚えますが初心者は頼るもの、すなわちプールサイドがない状態で泳いでるのです。説明しましょう、1からいや0から!そしてソースコードをガンガン書くのも同様の理由でよくないです。僕たちは単語帳のようにソースコードのフレーズを覚えられますが、それができない人は非常におおいです。書ききったとしてもそれはあなたの模範解答を映してる可能性が高いです。

  1. まとめ ということで、徹夜ラッシュ回避のため講座を開講したという話でした。https://twitter.com/Cyber_Hacnosuke
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