みなさん、こんにちは。
マナビDX QUESTアラムナイコミュニティ運営メンバーのokapiです。
この記事は、「マナビDX QUESTで得たもの(経験・自信・コミュニティ)」をフル活用して、最新のAIエージェント技術に挑戦した記録です。マナビDX QUEST Advent Calendar向けの寄稿になります。
突然ですが、「AI Agent」という言葉、最近よく耳にしませんか?
- 興味はあるけれど、なんだか難しそう
- どこから手をつければいいのかわからない
そんなふうに感じている方も多いと思います。
正直に言うと、少し前までの私もまったく同じでした。
ところが先日、Googleが提供する「5日で学ぶAI Agent無料コース」
5-Day Agents Course(Kaggle)
https://www.kaggle.com/learn-guide/5-day-agents
に出会い、Gemini を相棒にしながら、なんと Kaggle の卒業研究(Capstone)まで完走することができました。
この記事では、
- どういう経緯でこの良質な無料教材に辿り着いたのか
- 英語や技術の壁をどう乗り越えたのか
- その裏側で、コミュニティがどう効いていたのか
を「舞台裏」も含めてお話しします。
結論を先に言うと、鍵になったのは
- コミュニティでの何気ない雑談
- LT会などへの「ちょっとした」参加
の2つでした。
この記事が、みなさんの技術習得のヒントになるとともに、
と思ってもらえるきっかけになれば嬉しいです。
1.参加のきっかけ:セレンディピティは「Metalife」にあった。
私はふだん、Metalife にログインすると、つい運営メンバーとばかり話しがちです。
そんな中、ある日ふと、見覚えのある○○さんと雑談になりました。
数十分ほど雑談したあと、一旦ログアウト。
数日後にまた Metalifeにログインしてみると、そこには「置き手紙」がありました(このとき初めて、この機能の存在を知りました)。
「オール英語ですが、Google 主催の 5-day AI Agent に参加しませんか?」
というお誘いです。
このメッセージが、今回の挑戦の出発点でした。
POINT:
ROM のままでは絶対に出会えなかった情報。
これが、コミュニティが生み出すセレンディピティだと痛感しました。
2.「オール英語」の壁と、マナビDX QUESTのDNA
私は仕事でも日常生活でも、ほとんど英語を使いません。
当然、コースの申込サイトは案の定オール英語。フォームの内容を読解するだけでも一苦労です。

そこで、まずは Google 翻訳でコース概要をひたすら読み解きました。
そこで見えてきたのは次のような構成です。
- 📚毎日の課題(ホワイトペーパー、コードラボ)
- 💬生徒同士の対話によるマナビ(Discord)
- 🆕キャップストーンプロジェクト(ポートフォリオを構築、任意参加)
ここで、ある「既視感」がありました。
ホワイトペーパー(教材)
→ Kaggleでコードをなぞる(サンプルコード)
→ 自主改良する(課題提出)
→ 社会課題やビジネス課題を解決する(企業協働)
「この流れ、マナビDXQUESTと同じじゃないか!」
と気づいたのです。
マナビDX QUESTで身につけた
- インプット → ハンズオン → 自分なりの改良 → 発表
という「型(DNA)」があれば、英語だとしても何とかなるのではないか――。
そう思えたことが、参加を決断する大きな後押しになりました。
3. 実際に参加してみたら:英語の壁はやっぱり高かった
とはいえ、現実の英語の壁はかなり高かったです。
- ホワイトペーパーは英文がびっしり
- エージェント関連の専門用語も多い
- この量を5日間、毎日読むのか……と、正直少し後悔もしました
1日目の教材はこんな感じです。
- 1日目の課題文書(ホワイトペーパー)
https://www.kaggle.com/whitepaper-introduction-to-agents - 1日目のポッドキャスト(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=zTxvGzpfF-g
※現在では、なんと自動翻訳の字幕が付くようになっています。これから始める人は、だいぶ有利だと思います。
- 1日目のコードハンズオン(kaggle)
https://www.kaggle.com/code/kaggle5daysofai/day-1a-from-prompt-to-action
https://www.kaggle.com/code/kaggle5daysofai/day-1b-agent-architectures
4. Gemini とコミュニティの「集合知」で壁を突破
この高い英語の壁、そして情報量の多さを突破できたのは、マナビDX QUESTアラムナイの「自主イベント」で得た知恵のおかげでした。
アラムナイメンバーが
- 「Obsidian ハンズオン勉強会」
- 「Gemini 3.0 もくもく会」
といった勉強会を主宰してくれており、そこで得たノウハウがそのまま Capstone への挑戦に効いてきました。
具体的には、次のようなツールを組み合わせました。
-
NotebookLM
→ 英文ホワイトペーパーや技術書(50ページ級)を投げ込むと、7分程度の「楽しく見られる動画解説」にしてくれる。

-
Gemini
→ コードで詰まったところの解説、エラーの原因調査、アイデアの壁打ちなどを担当。 -
nanobananapro(Googleの画像生成AI)
→ 自分の説明を、スライドやQiitaで使いやすいイラスト・図解に変換。 -
Obsidian
→ 実験ログやメモを一元管理し、最終的なレポートに落とし込む「第二の脳」として活躍。
このあたりは、単に「便利なツールを知っている」だけではなく、
どの局面で、どのツールに、何をさせるのか
という「分担設計」が重要だと感じました。
この設計感覚も、マナビDX QUESTでのPBL経験がベースになっています。
5. 卒業プロダクト:AI STRATEGIC PLANNER
こうして完成した私の卒業作品が、「AI STRATEGIC PLANNER」 です。

解決したい課題
中小企業の経営者にとって、
- 頭の中にある事業アイデアを言語化し
- 補助金申請などの「指定様式」に落とし込む
という作業は、かなりの負担です。
支援する相談員にも強みはありますが、財務・市場分析・ビジネスモデル設計など、すべての分野を一人でカバーするのは現実的ではありません。
解決の姿(ソリューション)
そこで私は、
4名のAIエージェント(Analyst, Strategist, CFO, Chief Editor)
にそれぞれ役割と専門性を持たせ、彼らが協力して事業計画を組み立てるシステムを構築しました。
- 経営者のビジネスアイデアとWebサイト情報から、商材・規模を推測し、ビジネスモデルキャンバス(BMC)を含む事業計画の「たたき台」を自動生成
- 経営者は、AIからのビジネスプラン・アクションプラン候補案を選択して実務に取り組む
という構成です。
使用した技術要素
-
マルチエージェント
→ 4つの異なる役割(Analyst / Strategist / CFO / Chief Editor)を持つAIが、順番にバトンを渡しながら処理。 -
Model Context Protocol (MCP)
→ LLMと外部ツール(Obsidian など)を接続するための標準的な仕組み。メモやログにアクセスしながら思考を進められる。 -
記憶と継承
→ 対話の文脈や中間成果物を「記憶」として保持し、後続のエージェントがそれを読んで、より一貫性のある提案を出す。
単体のLLMに「全部やって」と依頼するのではなく、
役割を分けた複数エージェントに仕事を割り振ることで、
- 見通しの良いプロンプト設計
- デバッグしやすい構造
- 中小企業支援の現場に持ち込みやすい形
を意識しました。
卒業作品のリンク
6. 完走してみて、いちばん強く伝えたいこと
最後に、いちばん伝えたいことを一言でまとめます。
コミュニティ最高。アクティブ参加はもっと最高。
- このコースの「参加機会」
- 英語や技術に挑戦してみようという「進める勇気」
- NotebookLM や Gemini、Obsidian などの「武器」の存在
これらはすべて、マナビDX QUESTコミュニティが私にくれたものです。
Metalife や Slack を「見るだけ」で終わらせるのは、本当にもったいない。
一歩踏み出して、
- 雑談に参加してみる
- 自主イベントを覗いてみる
- LT会で5分だけ話してみる
そうした小さなアクションから、今回のようなセレンディピティが生まれます。
この記事を読んでくれたあなたが、
「久しぶりに Metalife にログインしてみるか」
と思ってくれたなら、これ以上嬉しいことはありません。
最後に
なんと、2025年12月4日に「5-Day AI Agents Intensive Course with Google」が、自己ペース学習ガイドとして公開されました。誰でも無料で学べます!
リンクからホワイトペーパー、ポッドキャスト、コードラボ、録画されたライブストリームにアクセスできます
https://www.kaggle.com/learn-guide/5-day-agent
- 英語が不安な方は、まずは Day 1 のホワイトペーパーを翻訳ツール+NotebookLMに投げて要約してもらう
- コードは Kaggle ノートブックをコピーして、Gemini や ChatGPT に質問しながら手を動かす
- 詰まったところやモヤモヤしたところは、Metalife やマナビDX QUESTアラムナイで「ここでコケました」と共有する
そんな「ゆるく・楽しく・でもちゃんと実務に効く」学び方で、
一緒に AI Agent の世界を探検していけたら嬉しいです。

