1. はじめに
この記事では、2025年12月8日~10日の3日間で開催された Open Source Summit Japan 登壇の話について触れていきます。
と言っても、登壇内容ではなく登壇に至るまでの流れやノウハウ集的な記事にしてみました。次の機会があった時のための備忘録や後に続く方々への参考になればと思います。
なお、登壇への登録は9月頃に行ったもので、登録サイトは既に来年の内容に挿し替わっており、記憶を頼りに書いている部分もあります。
少し正確性が下がるかもしれませんがご理解のほどよろしくお願いいたします。
2. Open Source Summit Japan とは
Open Source Summit は、The Linux Foundation が主催する国際カンファレンスです。
主に北米・欧州・日本を軸に毎年開催されていますが、徐々に開催国を広げているようです。
(以下は実際に会場で撮った写真です)
Open Source 関連ということもあって、Linux を用いたサーバー、仮想化、組込みが主要コンテンツとなりますが、The Linux Foundation が管理している Zephyr も対象であり、今回私もそのテーマで登壇しました。
リアルタイム参加は有料オフラインのみなため、気軽に会場に行けるわけではないですが、登壇内容は後日 Youtube で公開されます。
3. 大まかな流れ
公式のトップページ 2025年現時点では、北米・欧州・日本のサイトが用意されており、イベント終了後2週間ほどで次回開催の内容に挿し替わるようです。
- 上部のサイトから Register をクリックして、下記2つのアカウント作成
1.1. The Linux Foundation のアカウント
1.2. イベント管理プラットフォーム Sessionize のアカウント - スピーカーのプロフィール入力や登壇内容の記入
- 登壇する上で知っておく・理解しておくべき注意点などを動画視聴/解答形式で履修(必須ではないかも)
4. スケジュール感
申請から登壇までの主要イベントを記載しておきます。
8. 4 : 先述の登壇内容の申請・登録締め切り
9.22 : 登録内容の審査結果受理
9.23 : [Schedule Announced] 12.8~10 の各セッションスケジュールが公開
10. 3 : [Speaker Registration Deadline] Sessionize 上で Accepted を確認して登壇を承諾
11.10 : [Additional AV Needs Deadline] 登壇時に追加で AV 機器が必要な場合の申請期限
12. 7 : [Slide Submission Deadline] プレゼン資料提出期限
12. 8 ~ 10 : Open Source Summit Japan 2025 開催日
5. 申請の内容と振り返り
セッションには、10分間の Lightning と 40分間の Session があって、今回 40 分枠に3件申請。 結果は Reject 1件、Placed on the waitlist 1件、Accept 1件ときれいにバラけました。
ここでは反省とどの程度の粒度や具体性があれば申請が通るのか、参考資料としてそれらの申請内容を記載しておきます。
| 結果 | Rejected |
|---|---|
| タイトル | Introduction to my products and documents |
| 説明 | Over the past year, I have been continuously publishing documentation and source code to supplement the official Zephyr documentation. In addition to introducing these, I would like to explain my past and future products. |
| 自己評価 | ただの製品やドキュメントの紹介となっており非常にアバウトで何で貢献してくれるのかイメージが付きにくい。またただの製品紹介=売り込みとなりかねず技術共有を目的としたイベントにふさわしくなさそう。 |
| 結果 | Placed on the waitlist |
|---|---|
| タイトル | Boost up from beginner to intermediate |
| 説明 | Over the past year, I have continuously published docs to supplement the official documentation. In this session, I will use those materials to guide those new to Zephyr through the process of setting up a development environment and navigating source code using micro:bit. I will then explain examples of how to use various drivers and share our expertise, providing ongoing support to help participants advance to an intermediate level. |
| 自己評価 | 脱初心者という内容は、Zephyr を広めたい側としては欲しい内容だとは思う。ただ、講義的な内容であればこのようなイベントの場では地味だし尺が短い。Open Source Conference のような場で定期的・草の根的に実施して、その結果を Lightning Session ネタとして報告するほうが良さそう。 |
| 結果 | Accepted |
|---|---|
| タイトル | Applying Zephyr RTOS in Spacecraft Development |
| 説明 | Bringing open-source RTOS technology into space, our team is currently developing a space-robotics system powered by Zephyr RTOS. While product details remain confidential at the time of CFP submission, we plan to disclose concrete information by the event, including mission objectives and system architecture. The project is under active coordination for rocket launch with JAXA and NASA, and the talk will highlight how Zephyr’s lightweight, modular, and reliable architecture makes it an ideal choice for real-world space missions. Attendees will gain insights into applying Zephyr to mission-ready embedded systems. |
| 自己評価 | 開発中の情報を公開する=技術共有や、Zephyr 採用実績公表に繋がる、宇宙機という特殊な機器など、適度に華やかさと主催者側の期待に沿う内容になった(ただし自らハードルを上げる結果に) |
なお、waitlist になった項目は、開催1週間前でもそのままで、仮に直前に accept になっても困るので "Even if accepted now, preparations won't be ready in time." という理由を記載の上辞退しています。
6. 登壇までの準備
以下は事前に用意する必要があります。
- PDF 形式のプレゼン資料
- 発表時に使用する PC
アップロードするファイルは PDF 指定なものの、プレゼン時に使用するファイルは pptx も可。
以下は会場で用意されています。
- プロジェクター(HDMI接続)
- マイク
注意点として、プロジェクターはスピーカー内蔵しておらず(会場に依る可能性あり)、プレゼンの流れで音声や映像を再生する場合は、[Additional AV Needs Deadline]までに事前に申請をしておく必要があります。
7. 登壇で得たもの
登壇者に配られたシャツと扇子と名札が基本セットで、企業ブースなどを回れば各企業が配布しているものもありました。
また、イベント閉会して1週間ほど経つと、Credly から登壇実績を認証されバッジが発行されました。
このバッジは、企業・教育機関・資格団体などが、個人のスキル・学習成果・資格達成をデジタルな形で証明するものだそうで、しっかりとした認証として利用できるようです。
8. 最後に
登壇に至った経緯としては、ちょうど1年前に Zephyr 関連の勉強会があるのを偶然見つけて参加したイベントで急遽アドベントカレンダーを書くことになり、そこからマイペースで投稿を続けていたところ、「Zephyr ネタで登壇してみない?」というお誘いを受けて飛び込んでみました。
私自身 Generalist であるため、 Specialist が集う OSSJ は今でも恐れ多い場だと思っているものの、良い"背伸び"ができたと思っており、お誘いやフォローなどしていただいた方々に大変感謝しております🙏
なお、2024年のアドベントカレンダーでは、最終的に 12+1 記事投稿しました。
Zephyr 公式の Getting Started Guide の次のステップとしてまとめたもので、ある程度組込みの知識があって Zephyr が初めてという方に向けた記事としています。
ほとんどの記事は、2025年に投稿したもので毎月ぐらいの頻度で投稿したため、デイリーで書くよりは密度の高い内容だとは思います。興味を持った方、ご参考にしていただければと思います。


