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Day 13

【初心者向け】Core DataのLightWeightMigrationの方法【Swift4】

Last updated at Posted at 2018-12-13

はじめに

エンジニア歴約3か月のまだまだ勉強中の身ですが、
同じSwift初心者向けにCore Dataで悩んだことを投稿します。
Qiita初投稿ですが、少しでもお力になれれば幸いです。

※この記事ではMacOS Mojave 10.14, Xcode 10.0, Swift4.2を使っています。

Core Dataとは?

ユーザーデータを永続的に保存するときに、UserDefaultsを利用している方も多いかと思いますが、
保存する項目が増えたり、複雑な処理を行う際には、SQLiteを用いてアプリ内のデータベースにデータを保存する方が便利です。
Core Dataはそれをシンプルなコードで実現するフレームワークです。

3rdParty製ライブラリであるRealmも有名ではありますが、
Apple純正のフレームワークということで利用しているiOSアプリも多くあると思います。

ここではCore Dataの具体的な使い方を説明はしませんが、
詳しい使い方等は他のQiita記事を参考にしてください。

(参考)【Swift3】ToDoアプリを作る【CoreData】

マイグレーションについて

一度データベースのmodelを作成した後、新しい機能追加などで属性を追加・削除したり、
エンティティをrenameしたりすることもあると思います。

ただし、一度作成したmodelをそのまま編集し、アプリを起動させるとCoreDataMigrationTestにてアプリが落ちてしまいます。
単純に起動させるだけであれば、アプリを一度アンインストールした後に再インストールを行うとアプリは起動しますが、既にapp storeにて配布している場合はユーザーに再インストールをお願いすることになるため、現実的ではありません。

そこでdatamodelに変更がある場合でも、アプリが落ちないようにするために、Core Dataのマイグレーションが必要になります。

本記事では、LightWeightMigrationの方法を説明します。
(他にもManual Migrationがあるそうです。)
一度、手を動かせばすぐに慣れるシンプルな方法でした!

公式ドキュメント

Appleに公式ドキュメントはこちらです。

[Using Lightweight Migration]
(https://developer.apple.com/documentation/coredata/using_lightweight_migration)

当然、英語のみのドキュメントで、面食らうこともありますが、
さらっと、

"set the renaming identifier to the name of the property in the source model"

と記載しているものでも、初心者にはなんのこっちゃ分からず、

さらには、


let psc = NSPersistentStoreCoordinator(managedObjectModel: mom)
let options = [NSMigratePersistentStoresAutomaticallyOption: true, NSInferMappingModelAutomaticallyOption: true]
do {
    try psc.addPersistentStore(ofType: NSSQLiteStoreType, configurationName: nil, at: storeURL, options: options)
} catch {
    fatalError("Failed to add persistent store: \(error)")
}

と記載してあるものの、Swift4でデフォルトで挿入される AppDelegate.swiftにそのまま利用することができなかったため、
全体的にハードルが高く、苦労しました。。。

以下、改めてできるだけわかりやすく説明します。

全体像(やること)

  1. やりたい変更がLightWeightMigrationが該当するかチェック
  2. 新しいDataModelの作成
  3. 利用するDataModelを作成した新しいModelに設定
  4. コードにてLightWeightMigrationを設定

1. やりたい変更がLightWeightMigrationが該当するかチェック

Apple公式ドキュメントによると、LightWeightMigrationが利用できる例は、以下の通りです。

  • Attribute(属性)の追加
  • Attribute(属性)の削除
  • Attribute(属性)のオプショナルへの変更
  • Attribute(属性)の非オプショナルへの変更(デフォルト値の設定あり)
  • Entity(エンティティ)やAttribute(属性)の名称変更

他にも、試したところによるとType(型)変更も対応できるようですね。
上記に該当しなかったとしても、
簡易的な変更であればLightWeightMigrationが機能する可能性があるので、
一度やってみるのが良いかもしれません。
(そんなに時間はかかりませんので!)

スクリーンショット 2018-12-13 14.37.05.png

2. 新しいDataModelの作成

Xcodeの左ペインで.xcdatamodeldファイルを選択し、
Xcodeの画面上部ツールバーから、
[Editor] -> [Add Model Version...] を選択してください。

スクリーンショット 2018-12-13 14.37.21.png

適宜、新しいdatamodelファイルの名称を設定します。
(例: CoreDataTest_ver2.xcdatamodel)

スクリーンショット 2018-12-13 14.37.59.png

Finishすると、作成した.xcdatamodelファイルが追加されています。

スクリーンショット 2018-12-13 14.38.49.png

新規作成したdatamodelには以前のdatamodelのEntityがコピーされているので、
そこから必要な修正を加えてください。

画像例では、新しいAttribute "address" を追加しました。

スクリーンショット 2018-12-13 14.39.31.png

3. 利用するDataModelを作成した新しいModelに設定

Xcodeの左ペインで新しく作成したdatamodelを選択し、
Xcode右ペインでFile Inspectorを選択してください。
(documentのようなアイコンの場所です)

[Core Data Model] -> [Model Version] -> [Current] の値を、
先ほど修正を加えた新しいdatamodelへ変更してください。

スクリーンショット 2018-12-13 14.41.53.png

変更すると、Xcodeの左ペインでCurrentに設定したdatamodelに緑色のチェックマークが追加されます。

スクリーンショット 2018-12-13 14.42.08.png

4. コードにてLightWeightMigrationを設定

新規Project立ち上げ時に、Use Core Dataにチェックを入れてProjectを作成した場合、
AppDelegate.swiftに以下のように、CoreDataを利用するためのプロパティが記載されています。

    // MARK: - Core Data stack

    lazy var persistentContainer: NSPersistentContainer = {
        let container = NSPersistentContainer(name: "coreDataTest")
        container.loadPersistentStores(completionHandler: { (storeDescription, error) in
            if let error = error as NSError? {
                fatalError("Unresolved error \(error), \(error.userInfo)")
            }
        })
        return container
    }()

ここのデフォルトで記載されてされているコードと、Apple公式ドキュメントとの関係性に悩まされたのですが、
Apple公式ドキュメントで記されている内容を紐解くと、要は以下の2つの設定が必要ということでした。

  • Migrationを自動で実行するOptionを"true"にする
  • MappingModelを自動で実行するOptionを"true"にする

これらの設定をどこで行うかというと、NSPersistentContainerpersistentStoreDescriptionsプロパティにありました。

description.shouldMigrateStoreAutomatically = true
description.shouldInferMappingModelAutomatically = true

名前も変わっていて、Apple公式ドキュメントからは辿りつけないですよね。。。

まとめると、デフォルトに記載されているコードに上記を追加すればOKです。

    // MARK: - Core Data stack

    lazy var persistentContainer: NSPersistentContainer = {
        let container = NSPersistentContainer(name: "coreDataTest")

        // Using Lightweight Migration
        let description = NSPersistentStoreDescription()
        description.shouldMigrateStoreAutomatically = true
        description.shouldInferMappingModelAutomatically = true
        container.persistentStoreDescriptions = [description]

        container.loadPersistentStores(completionHandler: { _, error in
            if let error = error as NSError? {
                fatalError("Unresolved error \(error), \(error.userInfo)")
            }
        })
        return container
    }()

あとはこちらでbuildして、何ごともなく起動できればOKです!
もちろん、app storeリリース前にはTestFlightを活用して、問題なくmigrationが実行できているか確認をしましょう!

以上、お付き合いいただきありがとうございました。

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