10
6

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

Claude Skillsの作り方メモ - 議事録作成Skillを実際に作ってみた

10
Posted at

目次

  1. はじめに
  2. 基本用語一覧
  3. Claude Skillsとは
  4. なぜSkillsが必要なのか
  5. Skillsの基本構造
  6. Skillsの3つの階層
  7. Skillsの活用シーン
  8. 実際に作ってみる
  9. まとめ

はじめに

Anthropic社が公式に公開した「Claude Skills構築完全ガイド」の内容を読み、Claudeをより効率的に活用できる仕組みがあることを知りました。今回はこのガイドの内容をもとに、Claude Skills(クロード スキルズ)について、まとめます。

基本用語一覧

まず、本記事で解説する基本用語を一覧表にまとめました。各用語の詳細は後続のセクションで解説します。

用語 読み方 概要
Skills スキルズ Claudeに特定の作業手順を教える仕組み
SKILL.md スキル マークダウン Skillの指示を記載するファイル
YAML frontmatter ヤムル フロントマター ファイル冒頭に記載する設定情報
MCP エムシーピー Claudeが外部サービスと連携する仕組み
Progressive Disclosure プログレッシブ ディスクロージャー 情報を段階的に表示する設計手法
Triggering トリガリング Skillが自動で起動される仕組み

Claude Skillsとは

【基本的な定義】

Claude Skillsは、Claudeに特定の作業手順やノウハウを教えるための「指示書フォルダ」です。一度作成すれば、毎回同じ説明をする必要がなくなります。

身近な例えで言えば、料理のレシピ本のようなものです。料理本には「材料」「手順」「コツ」が書かれていて、それを見れば誰でも同じ料理が作れます。Skillsも同じで、Claudeに「この作業はこの手順で進めてね」と教えることができます。

【Skillsの特徴】

Skillsには3つの重要な特徴があります。

まず、どこでも使えることです。Claude.ai(ウェブ版)、Claude Code(コマンドライン版)、API(プログラムからの利用)のどれでも、同じSkillが動きます。一度作れば色々な場面で活用できるので便利です。

次に、組み合わせて使えることです。複数のSkillを同時に有効にできるため、「文書作成のSkill」と「データ分析のSkill」を一緒に使うこともできます。

そして、段階的に情報を読み込むことです。最初は必要最小限の情報だけを読み込み、必要に応じて詳細な情報を追加で読み込みます。これにより、Claudeの処理が軽く保たれます。

なぜSkillsが必要なのか

【よくある困りごと】

Claudeを使っていて、こんな経験はありませんか。

毎回同じ説明をしないといけない場面があります。例えば、「この形式で報告書を作って」と毎回詳しく説明するのは面倒です。

また、作業手順を忘れてしまうこともあります。複雑な作業では、どの順番で何をすればいいか分からなくなることがあります。

【Skillsで解決できること】

Skillsを使えば、これらの問題を解決できます。

一度Skillを作れば、次回からは「このSkillを使って」と言うだけで済みます。詳しい説明を毎回する必要がありません。

作業手順もSkillに書いておけるので、複雑な作業でも順序を間違えずに進められます。

チーム全体で同じSkillを使えば、誰が作業しても同じクオリティを保てます。

初心者向けのポイント

Skillsは「Claudeを教育する仕組み」と考えると分かりやすいです。一度教えれば、何度でも同じように動いてくれます。

Skillsの基本構造

【フォルダの中身】

Skillは1つのフォルダで構成されます。フォルダの中には複数のファイルを入れることができますが、必ず必要なのはSKILL.mdというファイルだけです。

my-first-skill/
├── SKILL.md         # 必須:メインの指示書
├── scripts/         # 任意:実行するプログラム
│   └── process.py
├── references/      # 任意:参考資料
│   └── guide.md
└── assets/          # 任意:テンプレートなど
    └── template.md

この中で最も重要なのがSKILL.mdです。大文字・小文字を間違えると動かないので注意が必要です。必ずSKILL.mdという名前にします。

【SKILL.mdの構造】

SKILL.mdファイルは2つの部分から成り立っています。

最初の部分はYAML frontmatter(ヤムル フロントマター)と呼ばれる設定情報です。ここにはSkillの名前や説明を書きます。---という記号で囲まれた部分がそれです。

---
name: my-first-skill
description: >
  報告書を作成するSkill。
  ユーザーが「報告書を作って」と言ったときに使用する。
---

2番目の部分は、実際の指示内容です。Claudeに何をしてほしいのか、どんな手順で進めるのかを書きます。

# 報告書作成の手順

## ステップ1:情報収集
ユーザーから以下の情報を確認する
- プロジェクト名
- 作成日
- 報告内容

## ステップ2:文書作成
収集した情報をもとに報告書を作成する

【フォルダの命名ルール】

Skillのフォルダ名には厳格なルールがあります。

ハイフン(-)でつなぐケバブケースを使います。例えばreport-creatorのような形です。

スペース(空白)は使えません。report creatorのような名前は認識されません。

大文字も使えません。ReportCreatorではなくreport-creatorとします。

アンダースコア(_)も避けます。report_creatorではなくreport-creatorが正しい形です。

Skillsの3つの階層

【段階的に情報を読み込む仕組み】

SkillsにはProgressive Disclosure(段階的な情報開示)という賢い仕組みがあります。全ての情報を最初から読み込むのではなく、必要な時に必要な分だけ読み込みます。

この仕組みは3つの階層に分かれています。

【第1階層:YAML frontmatter】

第1階層は常に読み込まれる基本情報です。YAML frontmatterに書かれた内容で、Skillの名前と簡単な説明だけを含みます。

---
name: report-creator
description: 報告書を作成する。「報告書」「レポート」と言われたら使用。
---

Claudeはこの情報を見て、「今この作業に使えそうなSkillかな?」と判断します。必要最小限の情報なので、負担が少ないです。

【第2階層:SKILL.mdの本文】

第2階層は、Skillが必要だと判断されたときに読み込まれる詳細な指示です。SKILL.mdの本文部分に当たります。

ここには具体的な作業手順、注意点、実行するコマンドなどを書きます。普段は読み込まれず、必要になったときだけ読み込まれるので効率的です。

【第3階層:リンクされたファイル】

第3階層は、さらに詳しい情報が必要なときに読み込まれるファイルです。references/フォルダ内の参考資料や、scripts/フォルダ内のプログラムがこれに当たります。

詳しいAPI仕様は `references/api-guide.md` を参照してください。

このように段階的に読み込むことで、Claudeは常に必要最小限の情報だけを扱えます。

身近な例え

図書館で本を探すイメージです。まず目次(第1階層)を見て、関係ありそうなら本文(第2階層)を読み、もっと詳しく知りたければ参考文献(第3階層)を見る、という流れです。

Skillsの活用シーン

【3つの代表的なパターン】

Skillsの活用シーンは大きく3つに分けられます。それぞれ具体例と共に見ていきます。

【パターン1:文書・資料の作成】

1つ目は、決まった形式の文書や資料を作る場面です。

例えば、会社の報告書には「表紙」「目次」「本文」「まとめ」といった決まった構成があります。毎回この構成を説明するのは大変ですが、Skillに書いておけば自動で適用されます。

プレゼンテーション資料も同様です。「タイトルスライド」「背景説明」「提案内容」「まとめ」という流れをSkillに教えておけば、毎回同じクオリティの資料が作れます。

この場合、外部のツール(MCP)は不要で、Claudeの基本機能だけで完結します。

【パターン2:複数ステップの作業】

2つ目は、順序が重要な複数ステップの作業です。

プロジェクト管理を例に考えてみます。新しいプロジェクトを始めるとき、「プロジェクト作成」→「メンバー追加」→「初期タスク設定」→「通知送信」という手順があります。この順序を間違えるとうまくいきません。

Skillに正しい手順を書いておけば、順序を間違えることなく、確実に作業を進められます。

【パターン3:外部サービスとの連携】

3つ目は、外部のサービスやツールと連携する場面です。ここではMCP(Model Context Protocol: 外部サービス連携の仕組み)が登場します。

例えば、デザインツールから開発ツールへの引き継ぎを考えます。「Figmaからデザインを取得」→「Google Driveに保存」→「Linearにタスク作成」→「Slackで通知」という一連の流れがあります。

この場合、それぞれのサービスとの連携方法(API呼び出し方、データ形式など)をSkillに書いておけば、複雑な連携作業もスムーズに進められます。

MCP連携の注意点

MCP連携を使うSkillは、対応するMCPサーバー(外部サービスとの接続機能)が設定されている必要があります。連携したいサービスごとに事前設定が必要です。

実際に作ってみる

【最小限のSkillを作る】

実際に簡単なSkillを作ってみます。ここでは「議事録作成」を補助するSkillを例にします。

まず、フォルダを作ります。

meeting-notes-creator/
└── SKILL.md

フォルダ名はmeeting-notes-creatorとしました。ハイフン区切りで、全て小文字です。

次に、SKILL.mdファイルを作成します。

---
name: meeting-notes-creator
description: 議事録を作成するSkill。「議事録」「会議メモ」と言われたときに使用する。
---

# 議事録作成の手順

## ステップ1:基本情報の確認

以下の情報をユーザーに確認する
- 会議名
- 開催日時
- 参加者
- 議題

## ステップ2:議事録の作成

以下の構成で議事録を作成する

1. 会議情報(名称、日時、参加者)
2. 議題と内容
3. 決定事項
4. 次回アクション

## ステップ3:確認と調整

作成した議事録をユーザーに確認してもらい、必要に応じて修正する

これで最小限のSkillの完成です。

【Skillをアップロードする】

作成したSkillは、以下の手順でClaudeに登録できます。

まず、フォルダをZIP形式(圧縮ファイル)にします。meeting-notes-creatorフォルダを右クリックして圧縮を選択すればOKです。

次に、Claude.aiを開いて、設定画面から「機能」を選択します。

1番下に「スキル」というセクションがある(R8年2月現在)ので、右上の「+ 追加」ボタンをクリックします。

先ほど作成したZIPファイルを選択してアップロードします。

アップロードが完了したら、「あなたのスキル」タブで該当するSkillを有効化します。トグルスイッチ(オン・オフの切り替えボタン)をオンにすれば使えるようになります。

image.png

【動作を確認する】

Skillが正しく動くか確認してみます。

Claudeに「会議の議事録を作りたい」と話しかけてみてください。Skillが自動で起動し、必要な情報を聞いてきます。

情報を答えていくと、指定した形式で議事録が作成されるはずです。

もし動かない場合は、descriptionの内容を見直してみてください。「議事録」というキーワードが入っていれば、関連する質問で起動するはずです。

skill-creatorの活用

初めてSkillを作る場合は、skill-creatorというSkillを使うと便利です。このSkillは「サンプルスキル」タブに含まれており、初期設定で有効になっています。オフにしないように注意してください。Claude.aiで「skill-creatorを使ってSkillを作りたい」と言えば、対話形式で作成をサポートしてくれます。

まとめ

Claude Skillsは、Claudeに特定の作業手順を教えるための仕組みです。一度作成すれば、毎回同じ説明をする必要がなくなり、作業効率が大きく向上します。Skillsの活用で、より快適にClaudeを使えるようになるので、ぜひ試してみてください。

10
6
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
10
6

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?