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ConoHaAdvent Calendar 2021

Day 15

ConoHa に Red Hat Enterprise Linux(RHEL)をインストールする

Last updated at Posted at 2021-12-14

この記事は、ConoHa Advent Calendar 2021 15日目の記事です。
今回は清楚かわいい ConoHa ちゃんに Red Hat Enterprise Linux 8 をインストールしていきます。

CentOS がなければ RHEL を使えばいいじゃない

CentOS の終了を受けて移行先となる Linux ディストリビューションが数多く登場しました。

ConoHa でも AlmaLinux や Rocky Linux が用意されていますが、そもそも個人開発者であれば CentOS の元となる RHEL を無料で使用できます。

個人開発者はRed Hat Enterprise Linuxを無料で最大16システムまで利用可能に 本番環境もOK - ITmedia NEWS

つまり「CentOS がなければ RHEL を使えばいいじゃない」ってことで、ConoHa ちゃんに RHEL をインストールします。

目次

  • Red Hat Developer Program に参加する
  • conoha-isoでイメージファイルをマウント
  • OSのセットアップ

Red Hat Developer Program に参加する

Red Hat Enterprise Linux を無料で使うため Red Hat Developer Program に参加します。

参加といいますが、難しいことはなくただメールアドレスを用意してただ Red Hat アカウントを作成するだけです。

詳しくは次の記事を参考にして RHEL のインストールイメージファイル(rhel-8.5-x86_64-dvd.iso)を入手しましょう。

無償ライセンスを使った Red Hat Enterprise Linux 8 のインストール方法 - Qiita

入手したイメージファイルは、インターネットからアクセスできる場所にアップロードします。
レンタルサーバーなどがあれば良いですが、手持ちがないかたは、VPS に Apache でもインストールしてください。

conoha-isoで イメージファイルをマウント

API を使用して、VPSにOSイメージをマウントします。

まず、APIの実行に必要なキーを API情報 から取得します。

alt

そして、API を操作してISOをマウントしますが、コマンドラインツールが用意されているため、今回はこれを使います。

GitHub ? conoha-iso

GitHub からexeをダウンロードして、てきとうな場所に解凍します。

exeファイルがある場所でコマンドプロンプトを開き、あらかじめアップロードしたイメージファイルを ConoHa にコピーします。

conoha-iso download -u "APIユーザー名" -p "APIパスワード" -n "テナント名" -r "tyo2" -i "https://example.jp/rhel-8.5-x86_64-dvd.iso"

ConoHa へのコピーはバックグラウンドで行われるため、24時間ぐらい放置して、結果を確認します。
(何も表示されない場合は、まだコピー中かコピーに失敗してます)

conoha-iso list  -u "APIユーザー名" -p "APIパスワード" -n "テナント名" -r "tyo2"
[Image1]
Name:  rhel-8.5-x86_64-dvd.iso
Url:   https://example.jp/rhel-8.5-x86_64-dvd.iso
Path:  /mnt/isos/repos/tenant_iso_data/cloudremix/rhel-8.5-x86_64-dvd.iso
Ctime: Sat Dec 12 11:52:02 2021
Size:  10975444992

コピーが確認できたら、マウント先となるVPSを用意します。

ConoHa ダッシュボードを開き、RHEL の最小システム要件を満たす2GBのプランで作成します。
OSは RHEL で上書きするので、どれを選んでもOKです。

alt

作成したVPSはマウントのため、停止しておきます。

alt

コマンドプロンプトから作成したVPSを選択します。
ISO取り外しに使うので、コマンドプロンプトは開いたままにしておきます。

conoha-iso insert -u "APIユーザー名" -p "APIパスワード" -n "テナント名" -r "tyo2"
[1] redhat-8_5 (123-123-123-123)
Please select VPS [1]: 1

[1] rhel-8.5-x86_64-dvd.iso
Please select ISO [1]: 1
[36mINFO[0m[0009] ISO file was inserted and changed boot device.

VPSを起動します。

alt

コンソールを開いて、RHEL のブートが確認できたら成功です。
何かおかしい場合は「このはモード」にすると解決するかもしれません。

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OSのセットアップ

ブート画面で放置すると、自動的にインストール画面まで遷移します。
しばらく待つと言語選択画面になるので、日本語を選択します。

alt

インストール概要から次の設定をしていきます。
順番は前後しても良いですが、「Red Hatに接続」までの手順は先にしておくことをオススメします。(接続したタイミングで、ほかの設定を初期化するので、、、)

  1. ネットワークとホスト名
  2. Red Hatに接続
  3. インストール先
  4. root パスワード

alt

ネットワークとホスト名

セットアップ時にネットワークは必須ではありませんが、ライセンス認証の際にどっちにしろインターネット接続が必要になるので、インストール時に設定しておきます。

ConoHa では DHCP でネットワーク情報が配布されているので、右上のオンを選択するだけです。

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Red Hatに接続

ライセンス認証(サブスクリプション)を行うため、Red Hat Developer Program に参加した際のユーザー名とパスワードで、ログインします。
(ユーザー名はメールアドレスではないので注意)

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正常に認証ができれば、Red Hat Developer Subscription for Individuals が割り当てられます。

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インストール先

ディスクには作成時のOSがインストールされているため、中身はきれいさっぱり消して RHEL をインストールします。

「インストール先」を選択して、何もせず、左上の完了を押します。

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空き領域が足りないんですけど!と怒られるので、「領域の再利用」を押します。

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右側の「すべて削除」(画像だと「すべて保持」のとこ)を押して、「領域の再利用」を押します。

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root パスワード

rootユーザーのパスワードを設定します。

VPS作成時に指定したパスワードは RHEL のインストールによって使えなくなるので、忘れずにメモしておきましょう。

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インストール

タイムゾーンだったり、ソフトウェア(初期だとGUIがついてくるので注意)を選択して、「インストールの開始」を押します。

インストールが完了すると、再起動を求められるので、一度再起動します。

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再起動が終わると、またインストール画面(言語選択)に戻るので、ConoHa ダッシュボードから停止します。

alt

コマンドプロンプトをまた開き、ISOを取り外します。
取り出しが終わったら、コマンドプロンプトはもう使わないので、閉じてOKです。

conoha-iso eject -u "APIユーザー名" -p "APIパスワード" -n "テナント名" -r "tyo2"
[1] redhat-8_5 (123-123-123-123)
Please select VPS [1]: 1
[36mINFO[0m[0003] ISO file was ejected.

RHELで遊ぶ

ISOを取り外して、起動すると RHEL が起動するので、SSHで接続します。

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定番(?)の/etc/redhat-releaseを確認すると、いつもは CentOS だった場所に RHEL います!

# cat /etc/redhat-release
Red Hat Enterprise Linux release 8.5 (Ootpa)

nginx をインストールして、デフォルトページを確認します。

firewall-cmd --permanent --add-port={80/tcp,443/tcp}
firewall-cmd --reload
dnf -y install nginx
systemctl start nginx

あとはブラウザーからVPSにアクセスすると、ここにも RHEL います!

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あとがき

「RHEL 個人なら無料で使えるんだーへぇ~」なんて思って放置していましたが、毎年恒例カレンダーゲットイベントでネタがなかったので、ConoHa で試してみました。

AlmaLinux や Rocky Linux も良いOSらしいですが、個人的な開発で使うのであれば、ちょっとセットアップは面倒ですが、やはり本家 Red Hat が無駄な地雷も踏まず安全かなーと思います。

あと、赤帽のロゴがあると何となく安心します。

ちなみに、これまで頂いたカレンダーは会社のデスクで使ってます(ConoHa のカレンダーってばれると某フランス王妃と同じ運命になりそうです。弊社の事業内容的に)

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