はじめに

Windows10の設定画面からWindows Updateの更新を行うと、右上にいつも「このpcは現在windows11のシステム要件を満たしていません」が表示されます。
別にいまのところWindows11に上げる予定はないけど、気になるので対応をしてみた。
正常性チェックのアプリをインストールして、一つずつ対応をしたのち最後に残ったのが以下の2つです。

tpm 2.0がこのpcでサポートされ、有効になっている必要があります。
このPCはセキュアブートに対応している必要があります。

軽く調べるとBIOSの設定を弄ったりと大変そうなので、ちゃんと調べてから対応しようとしばらくほったらかしにしていた。
この間、重い腰を上げてようやく対応したので、その作業メモとかを共有する。

環境

Windwos 10 64bit
マザーボード
- ASUS TUF GAMING X570-PLUS
M.2 SSD（Cドライブ）

AsIsとToBe

結論から言うと下記のように対応しないといけない。
（私の場合は少なくともそうだった）

作業分類	項目	AsIs	ToBe
TPM関連の作業	TPM 2.0	無効	有効
セキュアブート関連の作業	Cドライブのパーティションテーブル	MBR	GPT
セキュアブート関連の作業	セキュアブート	無効	有効
セキュアブート関連の作業	BIOSモード	レガシ	UEFI
セキュアブート関連の作業	CSM	有効	無効

TPM関連の作業

BIOSからTPMを無効から有効に変更します。

fTPM : Advanced \ fTPM configuration \ Selects TPM device
Enable Discrete TPM にすると fTPM は OFF です。
Enable Firmware TPM にすると ON です。
ASUS TUF GAMING X570-PLUS の UEFI 更新　～ Windows11 install 準備～ - hiroの長い冒険日記

セキュアブート関連の作業

Windowsのアプリ一覧から「Windows管理ツール」の「システム情報」をクリックする。
システム情報画面が表示される。
BIOSモードがレガシになっている。
BIOSモードがUEFIモードの場合はUEFIと表示される。

Windows PowerShellからdiskpartを実行する。
list diskを実行すると下記のように表示される。

  ディスク      状態           サイズ   空き   ダイナ GPT
  ###                                          ミック
  ------------  -------------  -------  -------  ---  ---
  ディスク 0    オンライン          1863 GB      0 B
  ディスク 1    オンライン           119 GB  1024 KB
  ディスク 2    オンライン           232 GB  2048 KB

個人のPC毎によって変わりますが、私の場合は「ディスク 2」がCドライブでした。
ちなみに画面左下のWindowsマークを「右クリック」して「ディスクの管理」をクリックすればディスクの管理画面からも確認できる。

Cドライブのパーティションテーブルを「MBR」から「GPT」に変換する。
Windows PowerShellで、まず検証してみる。

mbr2gpt /validate /disk:2 /allowfullOS

エラーが出なければ変換コマンドを実行する。

mbr2gpt /convert /disk:2 /allowfullOS

変換にしばらく時間がかかる。

変換完了後に、きちんと変換されたかチェックする。
Windows PowerShellからdiskpartを実行する。
list diskを実行してアスタリスクが表示されていたら変換に成功している。

  ディスク      状態           サイズ   空き   ダイナ GPT
  ###                                          ミック
  ------------  -------------  -------  -------  ---  ---
  ディスク 0    オンライン          1863 GB      0 B
  ディスク 1    オンライン           119 GB  1024 KB
  ディスク 2    オンライン           232 GB  2048 KB        *

再起動してBIOS画面を表示する。
CSMを無効に、セキュアブートをUEFIモードに変更して保存します。

CSM : Boot \ CSM (Compatibility Support Module) \ Launch CSM を Disabled / Enabled します。
Secure Boot : Boot \ Secure Boot \ OS Type を Other OS にすると OFF、Windows UEFI mode にすると ON です。
ASUS TUF GAMING X570-PLUS の UEFI 更新　～ Windows11 install 準備～ - hiroの長い冒険日記

問題なくWindows 10が起動したらWindowsのアプリ一覧から「Windows管理ツール」の「システム情報」をクリックする。
システム情報画面が表示される。
BIOSモードがUEFIと表示されていればOK

正常性チェックのアプリを開くと「このPCはWindows11の要件を満たしています。」と表示される。

Windows11の要件にあるTPMとセキュアブートの対応をしたので作業メモとかを共有する

はじめに

目次

環境

AsIsとToBe

TPM関連の作業

セキュアブート関連の作業

参考サイト