はじめに
はじめましての方はじめまして。私は社内でヘルプデスクを業務をしております。
平たくヘルプデスクと言っても業務は多岐にわたり、今年はWindows7からWindows10への切り替えが大きなミッションとなったため、それをネタに記事にしようと思います。
自作PCとビジネス(業務用)PCの違い
■自作PCは目的に応じた様々な仕様のPCをパーツを選んで組み上げます。
- ハイスペックPC(動画エンコード特化、ゲーム特化PC)
- エコPC(省電力、必要十分なローコスト、ロースペックPC)
- 小型PC or 静音化PC or テレビ録画用PC などなど
ハイスペックPC コダワリパーツ
エンコード用 最速CPU:Intel Core-i9 10980XE Extreme 参考 ¥148,000
ゲーム用 最速GPU:NVIDIA GeForce RTX 2080 SUPER 参考 ¥99,000
テレビ録画用 大容量 14TB HDD:WesternDigital WD140EFFX 参考 ¥62,800
おサイフの許す限り、コダワリのパーツをかき集めて自分だけの1台を組み上げるのが自作PCです。
■ビジネス(業務用)PCには次のようなものがあります。
- 一般事務用PC(システムクライアント、MS Officeクライアント)
- 営業用モバイルノート
- 特定用途用PC(大画面、CAD用途 などなど)
業務に不足ないスペックでかつローコスト また大量導入に向くPCが理想です。
PCは定期的に更新されます。PCの更新のしやすさもポイントです。
選定ポイント
スペック
自作PCは目的のためのスペックを追求しますが、ビジネス用PCは違います。
高スペック=高コストとなるため、ただ高性能であれば良いとは限りません。
Core-i9やRyzen-9で"ベンチマークヒャッハー!!"なPCはビジネスには過剰です。
逆に、ただローコストを求めたPCではビジネスの足を引っ張る恐れがあります。
- CPUは Core-i5 か Core-i3 がおすすめです。
※現行のデスクトップ用Core-i3(第8世代以降)は4コアになりましたので十分動きます。 - メインメモリは 8GB ストレージは 512GB-SSD がおすすめです。
- 運用期間が長いので 高耐久な本体が理想です。
- 外部モニタの接続端子が多いものが理想です。
入手性
自作PCは一点物で "今買えれば良い" ものですが、ビジネスPCは違います。
数百台、数千台の導入と運用管理を考慮し、製品ライフの長いものを選ぶ必要があります。
長く入手できれば、イメージ作成や動作検証をする種類が減り、作業のコスト減につながります。
- 大手メーカー製かつ、次のモデルチェンジまで6ヶ月以上のものがおすすめです。
- 特価品はNGです。社内承認が遅れた場合・追加購入の場合に製品がない!となります。
- 特定のCPUが生産不良で不足する場合があります。(メーカーの担当営業から情報を得る必要があります。 弊社では2018年も2019年もCPU不足に泣かされました。。。)
保守・保証
運用期間(購入であれば減価償却期間も)を考慮した保守・保証期間が必要です。
自作PCのように壊れたら交換すれば良いとはなりません。
2年程度で修理ができなくなるショップPCは避けるべきです。
- 4年程度の保守期間がローコストで契約できるよう、メーカー営業と交渉しましょう。
- 破損や故障に備え、アクシデントサポートを契約しましょう。
- 過去の故障率を計算し「故障はx%以下が見込まれるから安く!」と交渉しましょう。
- 修理費用は予算化しにくいため、故障の際に非常に手間がかかります。
#いまのおすすめPC
弊社では現在、次のPCを導入しています。
ビジネスPCとしておすすめできるものです。
デスクトップPC: DELL OptiPlex 3070 Microシリーズ
ノートPC: VAIO ProPKシリーズ
詳細スペック・価格は伏せさせていただきますが、
カスタマイズして下記要件を満たすようにしています。
・Core-i5 or Core-i3 / 8GBメモリ / 十分なストレージ
・デスクトップはDP/HDMI/VGA/DVIの各接続端子がある
・ノートはHDMI/VGAとUSB Type-Cがあり拡張性を確保
・4年のアクシデト保証を破格で付与されておりローコストかつ十分な保証
企業によりPCにかけられるコストは変わるかと思いますが、
初期コストだけでなく、保守・保証、機材管理まで含めた機材検討が必要だと考えます。