はじめに
こんにちは。社内PCのキッティングを担当している@Cheeeeeseです。
前回、 SetROBO新バージョンV2.0がリリースされた件を投稿しました。
ということで、今回はV2.0で新しく追加された「UI記録モード」を試してみたので紹介します。
前のバージョンでは、Windowsの設定画面とかアプリのインストールとか、ほぼ記録が取れないので、自分でコーディングしなきゃいけない状態でした。(過去記事参照→「記録が取れない時の対処法」)
V2.0で新しく追加された「UI記録モード」では、ちゃんと記録が取れるようになっていたので、過去記事で記録が出来なかった「Acrobat Reader」のインストールのコードを改めて記録してみました。
環境
- Windows 11 Pro 22H2 (64bit)
- SetROBO for Kitting V2.0
今回やること
V2.0でAdobeの「Acrobat Reader」のインストールの操作を記録する。
「Acrobat Reader」のインストーラーはここから入手。
👉https://get.adobe.com/jp/reader/?promoid=TTGWL47M
V1.9.5の場合
V2.0で記録してみた
前のバージョンでは記録できないところも記録が出来ました!!
コードを確認しましたが、ちゃんとコントロールの種類もCheckBoxとButtonで記録が取れていました。
ただ、今までだと記録したコントロールは「UI」が付かないらしいのですが、今回は付いてますね。
新しい「UI記録モード」だからでしょうか。
最後の「UIPane」は初めて見るコントロールでした。
Conductorのヘルプ曰く
Paneコントロールは、複数のコントロールの枠組みとなるコントロールです。
とのこと。
ちょっとどういう時に使うか分からないけど、複数コントロールを選択する時に使うのかな。。。?
時間があったら使いところを調査してみます。
ただ、今回はEdgeを閉じたいだけなので、Closeで閉じたほうが良さそう。
記録したコードはきれいにしました
using System;
using System.Drawing;
using Arp.Prova.ImageLibrary;
using Arp.Prova.CsvLib;
using Arp.Prova.PlayLib;
// CodeClass
public class CodeClass
{
public static int CodeStart()
{
int waitTime = 1000;
// 「Adobe Acrobat Reader DC」インストーラーを起動
PlayLib.ProcessStart(@"C:\Tools\readerdc\readerdc64_jp_xa_crd_mdr_install.exe");
if(PlayLib.WaitWindow("Adobe Acrobat Reader DC インストーラー", true, 60) == false)
{
PlayLib.TestLogError("「Adobe Acrobat Reader DC インストーラー」が起動できませんでした");
return -1;
}
//「終了」ボタンが表示されるまで待機(Max 3分)
if(PlayLib.Window("Adobe Acrobat Reader DC インストーラー").WaitUIControl("UIButton", "終了", true, 180) == true)
{
//「Adobe Acrobat Reader DC を起動」にチェックが入っているか確認
if((int)PlayLib.Window("Adobe Acrobat Reader DC インストーラー").UICheckBox("Adobe Acrobat Reader DC を起動").GetProperty("Checked") == 1)
{
//「Adobe Acrobat Reader DC を起動」のチェックを外す
PlayLib.Window("Adobe Acrobat Reader DC インストーラー").UICheckBox("Adobe Acrobat Reader DC を起動").Click();
PlayLib.Sleep(waitTime);
}
//「終了」ボタンをクリック
PlayLib.Window("Adobe Acrobat Reader DC インストーラー").UIButton("終了").Click();
PlayLib.Sleep(waitTime);
//ブラウザで「Adobe - Adobe Acrobat Reader DC をダウンロード」が起動されたら閉じる
if(PlayLib.WaitWindow("Adobe - Adobe Acrobat Reader DC をダウンロード*", true, 60) == true)
{
PlayLib.Window("Adobe - Adobe Acrobat Reader DC をダウンロード*").Close();
}
}
else
{
PlayLib.TestLogError("「Adobe Acrobat Reader DC」のインストールに失敗しました。")
return -1;
}
return 0;
}
}
最後に
V2.0の新しい「UI記録モード」はだいぶ強化されていました。
前のバージョンだとアプリのインストールとか設定は基本記録できなくて、ほとんど手動でコーディングしていたので、この強化は本当に助かります。
参考にしたサイト
- SetROBO入門ガイド
- Conductorヘルプ