CCNAの勉強を始めるまで、ルーターとスイッチの違いを
ちゃんと説明できなかったんですよね。
「どちらもネットワーク機器でしょ」くらいの認識で、
実際に触ったこともなかったので余計に混乱してました。
この記事では、3つの機器の役割と関係性を
自分が理解できた順番で書いていきます。
最初に整理:3つの機器の一言まとめ
| 機器 | 一言で言うと | 動作するOSI層 |
|---|---|---|
| スイッチ | 同じネットワーク内の交通整理 | L2(データリンク層) |
| ルーター | 異なるネットワーク間の道案内 | L3(ネットワーク層) |
| アクセスポイント | Wi-Fiの電波を飛ばす中継器 | L1〜L2 |
この表、最初に見たときは「ふーん」くらいだったんですが、
実際の構成図と照らし合わせてやっと腑に落ちました。
スイッチってどんな機器?
スイッチは同じネットワーク内の機器同士をつなぐための機器です。
仕組み
スイッチは各ポートに接続された機器の
MACアドレスを学習して管理しています。
データが届いたとき、宛先MACアドレスを確認して
「どのポートに転送すればいいか」を判断しています。
PC-A ──┐
PC-B ──┤ スイッチ ── PC-C
PC-D ──┘
PC-AからPC-Cにデータを送るとき、
スイッチはPC-CのMACアドレスを確認して
そのポートだけに転送してくれます。
他のポートには流しません(ユニキャストといいます)。
ここで詰まりました
最初、スイッチって「ただのタコ足配線」だと思ってたんですよ。
でも実際は宛先を見て転送先を選んでいる、
けっこう賢い機器でした。
MACアドレステーブルの概念を理解してから
スッキリしたので、そこを先に調べるのがおすすめです。
ルーターってどんな機器?
ルーターは異なるネットワーク間をつなぐ機器です。
スイッチとここが一番大きな違いです。
仕組み
ルーターはIPアドレスを見てデータの転送先を判断します。
スイッチがMACアドレスで判断するのに対して、
ルーターはIPアドレスで判断するイメージですね。
[ネットワークA: 192.168.1.0/24] [ネットワークB: 192.168.2.0/24]
PC-A (192.168.1.10) ── ルーター ── PC-C (192.168.2.10)
PC-B (192.168.1.20) PC-D (192.168.2.20)
PC-A(192.168.1.10)からPC-C(192.168.2.10)に
データを送るとき、ルーターが間に入って
「こっちのネットワークに転送する」と判断してくれます。
スイッチだけでは異なるネットワーク間の通信はできません。
これ、最初に知ったときけっこう驚きました。
ルーティングテーブルを実際に見てみると
ルーターは「どのネットワーク宛のパケットを
どのインターフェースから出すか」を
ルーティングテーブルで管理しています。
# show ip route で確認できる例
C 192.168.1.0/24 is directly connected, GigabitEthernet0/0
C 192.168.2.0/24 is directly connected, GigabitEthernet0/1
S 0.0.0.0/0 [1/0] via 203.0.113.1
C は直接接続、S はスタティックルートです。
CCNA試験でもよく出てくるので覚えておいて損はないです。
アクセスポイントってどんな機器?
アクセスポイント(AP)はWi-Fiの電波を飛ばす機器です。
有線LANと無線LANの橋渡しをしてくれます。
構成イメージ
インターネット
│
ルーター(有線)
│
スイッチ(有線)
│
アクセスポイント
/ \
PC スマホ(Wi-Fi接続)
アクセスポイント自体はルーティングもスイッチングもしません。
あくまで「無線⇔有線の変換」が主な役割です。
家庭用のWi-Fiルーターとの違い
ここ、最初すごく混乱したんですよね。
家庭でよく使う「Wi-Fiルーター」って、
実は3つの機能が1台に入ってるんです。
- ルーター機能(インターネット接続)
- スイッチ機能(有線ポートの接続)
- アクセスポイント機能(Wi-Fi電波)
企業ネットワークではそれぞれを別の機器で
構成することが多いので、CCNAの勉強では
ごっちゃにしないように注意が必要です。
3つの関係性をまとめると
インターネット
│
ルーター ← 異なるネットワーク間の通信
│
スイッチ ← 同一ネットワーク内の通信
├── PC-A
├── PC-B
└── アクセスポイント ← Wi-Fi機器の接続
├── スマホ
└── タブレット
- スイッチ → MACアドレス → 同一ネットワーク
- ルーター → IPアドレス → 異なるネットワーク
- AP → 無線⇔有線の変換
この3行が頭に入ってから、ネットワーク構成図を
見たときの理解速度がぜんぜん変わりました。
おわりに
異業種からCCNAの勉強を始めて、
最初に「これどう違うの?」となったのがこの3つでした。
ちなみに僕はこの3つの違いを理解するのに、1週間かかりました。
もっと早く図で整理すれば
よかったなと今は思ってます。