前回の記事(https://qiita.com/Cente_mw/items/5ea603bdc2e9afb10a02 )で、自社の技術レベルを落とすことなく、かつ、「餅屋は餅屋」として、本業の部分での切磋琢磨で商品価値を高めて、市場で勝ち残っていく必要があるという話をしました。そんな中で、ミドルウェア屋の私が言うのも眉唾モノですが、買って動いて安心なミドルウェアが買えるのであれば、それを買って製品化するのが良いんじゃないですか?っという話もしました。
今回は、「買えるのであれば」の話をしたいと思います。
私が言うのも何ですが、ミドルウェアって無償のモノも多くありますし、その性能も外から見たらそんなに違いが分からないんじゃないかと思うんです。「サポートが良いですよ!」と言われても、絵に描いた餅かもしれませんよね?
そんな商品がいっぱいある中で、どうやって「予算」を確保して、購入しますか? 予算確保の段階で、「どうしてこの商品が良いと思ったんですか」と聞かれたらどうしますかね? 一回でもその商品使った事あれば、「実績」でお話が出来ると思うのですが。
最近、「初月無料キャンペーン」とか、「**月無料のお試しキャンペーン」とか、よく聞きますよね。
サブスクリプションライセンス(サブスク)と言われるのですが、月々の定額支払いの「コース」に加入してもらって、安定的な売上(利益)を得たいとする新しい売り方、買い方ですね。
そう、これ、「売り方」であると同時に「買い方」でもあることに注目です。売り方側から見ると、先に書いた通り、商品に価値を感じ続けてもらって、一括契約だと二の足を踏むような金額を月毎に比較的少額で契約を継続してもらって、安定的な収入としたいというものですね。さて、買い方側から見るとどうでしょう? 支払い額を少額にして、まず試せる。【フル】に楽しんでみる。期待外れだったらすぐに解約(最低継続期間はあるかもしれませんが)する。リスク最小での「お試し」ですよね。
サブスク=お試し とも定義できるわけですね。(ある意味、あたりまえ?)
はい。私、ミドルウェア屋です。(笑)
ミドルウェアって、「お試し」ってありますか? 一部ありますね? 「評価ライセンス」とか「評価パック」とか、試せる環境を提供しているところもありますね。さてさて、先の文章を読み返してみてください。【】がついていたところです。
そう、それって【フル】に評価できるでしょうか? 以前の記事で、「フルソースコードで、改変権や使用権が明確で、サポートも充実していて」そんなミドルウェアを空洞化の充てとして選択しては?っという話をしました。
先ほどの「評価ライセンス」に代表される「試せる」環境は、フルではない事が多いです。ミドルウェア屋の中の人である私から言わせると、当たり前ですよね。「お試し」なのに、すべての事ができる【フル】で提供してしまって、支払額がミニマムだと、商売になりませんから。そりゃ、無いでしょう。。。となるはずです。
でも、今回、その【フル】で、イニシャルミニマムなライセンスを世に発表することにしたんです。
https://www.cente.jp/release/4669/
PoCライセンス。これ、試せる環境としては【フル】です。これまで提供してきたフルソースコードからなにも削らず、付随するサポート条件も削っていません。フルです。ですが、ただ1点だけ、「商用利用だけは勘弁」となっています。
「お試し」の条件としては、これでどうでしょう?
更に、「お試し」なんだから、使用する環境(通常はCPU縛り)も無制限としました。そして、なんと定価80万円のパッケージが月々2万円です。これならば、大きな予算を取らずに「お試し」していただけるのではないでしょうか?
このライセンスの「肝」は、実は「量産フェーズライセンス」というところに書いてある条件「バイナリ利用可(ソースコード改変不可)」という項目なのです。少し難解ですが、最終量産状態で、月々の支払を止めても「ソースコードが手元に残る」んです。
エンジニアが考えた、エンジニアの為のPoCの条件、そして、PoCから始まった開発の製品化のゴールで求める条件、、それを形にしたPoCライセンスなんです。
この「難解」なライセンスに秘められた、エンジニアでなければ設定できない「譲れない条件」については、次回の記事で。
Cente:
https://www.cente.jp/
お問合せはこちら:
https://www.cente.jp/otoiawase/
■次回
私たち「組込屋(エンジニア)」はどこへ行く?(その4)→Cente PoCライセンスへ!
https://qiita.com/Cente_mw/items/11b1cb2a73b3a42ba957