この記事は株式会社ナレッジコミュニケーションが運営する Amazon AI by ナレコム Advent Calendar 2020の 9日目にあたる記事です!
はじめに
今年の re:invent の Keynote は以下の5つです。Machine Learning が取り上げられるのは今年が初めて。ざっと Andy Sassy Keynote も見ましたが、機械学習の顧客事例紹介に結構な時間が割かれていました。機械学習まわりのプロダクトへの注力具合がうかがえます。
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Andy Jassy Keynote
- AWS で成功した顧客、プロダクト、サービスに関する最新ニュース
- re:invent 2020 の全体像を包括するような内容
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Partner Keynote
- AWS への移行、マーケットプレイスなどを活用して顧客の変革を支援する方法
- AWS パートナー向け
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Infrastructure Keynote
- AWS インフラ最適化を通してビジネスを最適化するための戦略
- インフラエンジニア向け
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Werner Vogels Keynote
- ソフトウェア開発の将来について
- ディベロッパー向け
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Machine Learning Keynote
- re:invent 初の機械学習のキーノート
- 機械学習やAIの導入を考えている人むけ
そのうち Youtube にもアップロードされるはずですが、本記事では Machine Learning Keynote から気になったところをかいつまんでお届けします。
12月第一週に発表されたサービス
ざっくりとこんな感じでしょうか?
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Amazon SageMager Data Wrangler
- 学習用データの前処理のためのサービス
- 欠損値保管、列タイプ変換など GUI で
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Amazon SageMaker Feature Store
- 特徴量を容易に保存、更新、共有のためのリポジトリ
- SageMaker Pipeline に組み込み
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Amazon SageMaker Pipelines
- CI/CD のためのサービス
- 各処理ステップの記録やバージョン管理も容易に
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Amazon Lookout for Equipment
- センサーを利用して予備知識なしに機械学習モデルで動作異常を検出
- 自身のモデルも持ち込み可能
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Amazon Lookout for Vision
- 画像と動画から物体やプロセスの異常検知
- AWS Panorama Applianse
- AWS Monitron
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Amazon Quicksight Q
- BI ダッシュボード構築の簡素化
- 質問を投げるとそれに応じた結果やグラフを返してくれる (現状英語のみ)
新たに発表されたサービス
新たにアナウンスは (new)、アップデートされた/されるサービスは (update) としてます。
※ サービス名に入れてある URL はサービス説明だったり、公式ブログだったり、Youtube だったりと粒度がまちまちです。ご容赦ください。
Faster Distributed Training on Amazon SageMaker (new)
- 大規模データセットの深層学習モデルのトレーニングを 40% 高速化
- 数百―数千GBのデータセットのトレーニングを簡素化
- ex. TensorFlow での Mask-RCNN モデルトレーニング: 28分 から 6分13秒に
Amazon SageMager Data Wrangler (update)
- 以下からデータを取り込めるようになるようです
- snowflake
- mongoDB
- databricks
Amazon SageMaker Clarify (new)
Deep Profiling for SageMaker Debugger (new)
Amazon SageMaker Edge Manager (new)
Amazon Redshift ML (new)
Amazon Nepture ML (new)
Amazon SageMaker Autopilot (update)
Amazon Lookout for Metrics (new)
Amazon HealthLake (new)
おわりに
なかなかてんこ盛りですね。実際に触ってみないとイメージできなさそうなサービスも多いので近いうちに触ってみたいところです。