海外の個人開発者の開発譚を翻訳する(indie hackersより)

導入

自らモノを作ろうというときに、一番役に立つのは、同じことをしようとしている自分より一歩先に進んだ人間の言葉である。個人開発についての海外のサイトで面白い
記事を見つけたのでここでまとめてみたい。

以下参照URL :

How I Spent 4 Years and $50,000 Building a Competitor to ThemeForest

私が4年と5万ドルを費やして、ThemeForestの競合を作り上げた方法

個人開発者の仲間たちのみんな、こんにちは！ここではより自分の本音に近い物語を共有したい。それはときに長く、過酷で、絶対的に駆け抜ける価値のあるデジタルプロダクトの荒野の旅の話について。これは、野心と革新に溢れたプロタクト制作者、夢を追う者、行動する者であるあなたのための物語である。

アイデアから最初の一歩へ

私はデジタルプロダクトについて数多くの経験がある。2017年には、10万回以上のダウンロードを記録したinstagramの摸型を作った。

そして、2018年にThemeForestのためのプロダクトを作るアイデアを思いついた。私はThemeForestに掲載するための製品を作ることに7か月を費やした。その時、ThemrForestには「作れば売れて、生活が出来る」という評判があった。そこで、私はホテル予約のテンプレートを作ることに決めた。そこから7か月私は大小の拒絶に直面した。試したことがある人になら、私の言っていることがわかるはず。

7ヶ月間の厳しい拒否

しかし7か月後、ついに掲載されたが続く半年での売り上げは0$だった。私のプロダクトがよくなかったのかもしれない。もしくは、ただ間違った市場に向けて公開してしまったのかもしれない。私はこれについて調べ始め、そして、何度も拒絶に直面しながらも自分のプロダクトを世に出そうと努力するが売り上げはない存在が自分だけではないことを理解した。人々のプロダクトたちが彼らのフラストレーションとともに積みあがっていった。その時、私はここに金脈があることに気づいた。私のようなクラブに入ることを許されなかった人たちと一緒に自分たち自身のクラブを作り上げるという。

クリエイターのための完全な自由、そこに金脈がある

その考えとともに、私は完全な自由を提供するプラットフォームを思いついた。なんでも投稿でき、なんでも販売でき、制限はない。先に断っておくと、
いくらかの節度、修正は必要になる。Gumroadではどうやってこの問題を解決しているのかわからないが、私たちが制限なしで製品を公開する機会を与えたところ著作権侵害やクレジットカード詐欺という問題に直面した。

"そのようなプラットフォームがどのように詐欺に遭うのか興味のある方は、コメントで質問してほしい。喜んで話そう。"

code.marketの誕生

私は、1000 $以上のコストがかかり、更新に1200 $かかるcode.marketというドメインを取得した。このドメインから、私はコンセプトを構築することを始めた。

どんなコーダーも私たちと一緒に制限なく製品を販売できる

これと同時に私はゲームチェンジを起こすようないくつかのキラー機能をすぐに特定した

1. github との統合、これであなたが更新のたびにzipファイルをアップロードする必要がなくなる、ただgithubに接続してコミットすればプロダクトが更新される。

2. 複雑な制限はない

当時、これらのキラー機能がプラットフォームは大成功させるには十分なものであると自分には思われた

プラットフォームは稼働しているが、中身がない

アイデアと共に、私はプロダクトを開発し始めた。マーケットプレースの最初のバージョンはWordPressで数か月で作り、2019年1月にはすでにマーケットプレースは稼働していた。しかし、一つのプロダクトもなかった。

これは、マーケットプレースを作る人なら誰もが直面する典型的な問題である。まさに、鶏と卵の問題である。トラフィックと売上を得るためには製品が必要で、製品を得るためにはトラフィックと売上が必要とされる。

私は、自身でプロダクトを作る以外によりスマートな方法を思いつかなかったが、しかしその前に私はターゲットする市場を決断する必要があった。私は、2019年にWordPressの市場に参入しても意味がないことはわかりきっていた。
そこは完全に飽和状態だった。新鮮で人気が上がり始めている何かが必要だった。私はテクノロジーに精通していて、当時クロスプラットフォームの開発が盛り上がっていた。私はReact Native で定番の計算機、ホテル、to-do、メッセンジャー、ストア、レストランのテンプレートを作った。しかし、すでに知っているように、トラフィック0、売上0だった。

次に、Project Hunt で「当日のプロジェクト」になろうとしていたが、Project Huntはこのようなプロジェクトはあまり適していない。なぜなら、訪問者を購入者にするような働きがない場合、トラフィックが印象的なだけで、それ以上のものはないから。

さあ、Google、観衆を深堀りしよう

次のステップは、観衆について研究することだった。観衆はモバイル開発者だった。なぜなら、モバイル開発の知識のない起業家やクリエイターはReact Native アプリケーションを立ち上げることも本番環境で公開することもできないから。遠い道のりを歩まねばならず、また、開発者なしではできない。そして、私は開発者がどのように購入し、決断を下すのかを研究し始めた。

製品を購入する理由はいくつかある:

1. 同じことをする方法を学ぶため-50%
2. プロジェクトの作成・立ち上げのため-20%
3. ほかにもいろんな理由がある

調査の結果、私たちの観衆は製品を購入する前に、100~300回もGoogleを検索していることが明らかになった。もし彼らが私たちの場所で無料のプロダクトを見つけると、もちろん、すぐに迷わずダウンロードする。

"プラットフォームを活性化させる一番簡単な方法は、無料の製品を集めて、このトラフィックに寄生することだ、しかし！"

無料で検索してダウンロードする観衆とたとえ1$でも購入する観衆には大きな違いがある。無料の基本的なモバイルアプリをダウンロードするだけの人をライセンスの対価を払う人に変えることは信じられないほどに難しい。

私たちに最初のトラフィックをもたらしたトリック

私の計画は自己資金でプロジェクトを立ち上げることだった。後に引くことはできなかった。品揃えの少なさという問題を解決しなければならなかった。そこで、ThemeForestが良き友人になれることに私は気づいた。私は、彼らのアフィリエイトプログラムに参加し、モバイル開発の市場場,flutter,ios,android,React,nativeのプロダクトを集め始めた。
私はこのような単純な戦術で私たちのマーケットプレースに6000個のプロダクトを集めた。そうすると、プラットフォームは息を吹き返し、よりしっかりとしたものに見えるようになった。GoogleのトラフィックがSEOに引っ張られてきた。

私は、ユーザの行く手に立つにはSEOを強化する必要があることを理解した。特にロングテールキーワード。ここででプロダクト強力な分類が役に立った。各プロダクトには3~4の属性があり、これがテーマに対応していた。例えば、Flutter e-commerce の技術とカテゴリーがある。私たちは、「Flutter e-commerce app template」というクエリに対応するURLをカタログに作成し始めた。そして、これが実を結んだ。Googleは私たちを引き上げ始め、私たちは最初のトラフィックを得た。時間が経つにつれ、Googleでの平均的なポジションは20になった。これは良いことでもあり、あまり良くないことでもある。

"SEOを理解している人は、このようなプラットフォームで平均ポジションを10以上にすることがどの程度現実的なのか、現実的ならば何をすべきかをコメントしてほしい。"

最初のトラフィックが訪れる

新たな問題が登場した。このトラフィックで稼ぐのは難しい。なぜなら、アフィリエイトリンクを通じてEnvatoに流れてしまい、その先でユーザーがどうなるのかがわからないから。Envatoには投稿者に対してかなり厳しい制限があり、各販売から30%の手数料を受け取るのは、Envatoに一度も登録したことのない新しいユーザーを連れてきた場合のみ。彼らには1800万人以上のユーザーがいるので、これは非常に難しい状態にある。皆さんの多くは、少なくとも一度はそこで何かを購入したことがあると思う。私たちはそのようなユーザーに対して手数料を受け取ることはできませんでした。1日に20〜30人送っていても、0円の収入だった。これは信じられないほどフラストレーションがたまった
。

私は、直接私たちのところにリストアップされたプロダクトが必要だと理解し、作者たちに私たちのところにリストアップしてもらうように書き始めた。しかし、すべての作者は、Envatoでの独占的な著者権を失うことになるので、リストアップしたくないと言った。このような拒否と並行して、私は最初の成功を待っていた。ところで、作者をプラットフォームに引き付けるためにはあなたならどのように行動する？

最初の成功

しかし、作者との失敗と並行して、私は最初の成功を待っていた。私は無料で配布していた自分の摸型(プロダクト)を思い出した。そして、それを9ドルでリストアップした。そして、自分のソーシャルネットワーク、Behance、投稿したサイトのリンクをすべてcode.marketにリダイレクトしたところ、最初の月で1,000ドルを売り上げた。販売初年度に1万ドルの収入を得た。

私にとって、これは本当の成功だった

1. プラットフォームは死んでいないことがわかった。適切な製品をリストアップし、そのマーケティングを行えば、販売できる。
2. code.marketを開発するための自由なお金ができた。
   稼いだお金はすべて、プラットフォームが発展できるように再投資した。

何も起こらなかった3年間

2020年、COVID-19が猛威を振るっていて、私の開発ビジネスは低迷していた。私は人に雇われて働かざるを得なくなった。2020年末、私はとてもよく知られた大規模なIT企業に入社し、そこで次の3年間をプロダクトリーダーとして過ごした。そこでいくつかの素晴らしい製品を立ち上げた。1つは10億GMV、もう1つはEBITDAで収益性があった。私は市場を変え、莫大な利益をもたらす製品を作ることができると実感した。これは雇用においてすばらしい経験だった。しかし、この3年間、私はcode.marketに取り組まなかった。ただそこに横たわって、自分の人生を生きていた。

ビジネスに戻る

2023年1月、私はそこで一体何が起きているのかを見てみようと思い、3年間プロジェクトに携わっていなかった間に、作者に4万ドル以上を支払っていたことが分かった。採用での経験とこの結果に、私は大いに感銘を受けた。プロジェクトが必要とされていて、大きくなれると実感した。

"このプロジェクトに取り組んで得た経験と知識は、かけがえのないものだった。マーケティング、ユーザー体験、市場、戦略、デザインについて学び、開発知識を高めた。"

どんな採用経験でも、このように短期間でこれほど多くのクールな知識と専門知識を提供することはできない

そこで私は、code.marketに集中するために退職することにしたが、コンセプトを少し変更した。以前はプラットフォームにモバイルアプリのテンプレートしかなかったが、今ではあらゆるデジタル製品を販売することに決めた。

本質的には、クリエイターからクリエイターへのコンセプトを発表した。私たちは、個人の貢献者が製品を作ることで自分の仮説をテストできるプラットフォームを作った。会社を登録する必要はなく、製品さえあればいい。リストアップして、最初の売上とオーディエンスを集めるために。

5倍の成長

2020年には6,000の製品があったが、2023年には50,000以上になった。2023年だけで、スケジュール通り5倍に成長した。私たちはまだトラフィックの一部をEnvatoにリダイレクトしていますが、でも！今や1日に30人ではなく300〜500人になる。

さらに、他のプラットフォームから私たちのところに製品をインポートする機会を与えた。クリエイターが私たちと一緒に販売することで収益を増やせるようにするために。

インポートに加えて、2024年には多くの素晴らしいアイデア

1. 明示的に禁止されているものと著作権侵害を除いて、公開できる製品に制限はない（これは監視している）。
2. クリエイターから暗号通貨での出金を求められたので、対応した。クリエイターは誰でも、USDTを通じて制限なく資金を引き出すことができる。
3. クリエイター同士が経験を交換できるよう、プラットフォームのソーシャルな要素を開発する予定。
4. すべてのクリエイターに自分のオーディエンスへのアクセスを与え、交流できるようにする。
5. 市場でクリエイターに最高の手数料率を提供する。

EnvatoとGumroadがあるのになぜこれをするのか、と思っているだろう

"私はこれが大好きだからだ"

私には、世界中のクリエイターのためにグローバルな製品を作るという野心がある。そばにこのような強力で尊敬すべき競合他社がいると、さらに刺激される。クリエイターの注目を集めるために何を提供できるのか、とても興味がある。そして今、私は一人ではない。このアイデアに情熱を持つチームがいる。

ちなみに、あなたがデジタル製品を作っていて、それを販売したいと思っているなら、X.comでDMを通じて直接私に連絡してほしい。特別な手数料率を提供しよう。

アレックス・イグン
Growth に投稿

2024年2月26日

最後に

すべて読んだ感想はどうだろうか。わたしは、文量は多いがあまりの緊迫感でとても短く感じられた。個人開発の醍醐味と孤独がすべて詰まったような文章で引き込まれる。いつも技術系記事を読んでいるなら、たまにはこういったビジネス・個人開発について実体験に沿った物語として印象的だったのではないだろうか。あなたがいつか行き詰った時に寄り添えるような記事なれば幸いである。