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Delphi Community Edition Meet up ! - REST 編

Last updated at Posted at 2018-08-07

これは、2018年8月3日に行なった Delphi Community Edition Meet up ! で行なった REST 関連のデモの記事です

Delphi の Community Edition では Starter では使用できなかった REST コンポーネントを使って、REST を使った Web サービスにアクセスできます。
個々の説明は、docwiki - REST クライアントライブラリ を見ていただくとして...

ひとつひとつコンポーネントを置き、プロパティを設定して Web サービスとの接続等々を行なうのですが、Delphi には REST デバッガという便利なツールが付属しています。この REST デバッガを使用すると、予め確認した内容をプロパティに設定したコンポーネントを生成してくれるので、容易に REST クライアントアプリケーションを作ることができます。

今回使用した Web サービス

NHK 番組表 API を使用しました。
この中にある Program List API という、地域、サービス、日付を指定して、該当する条件の番組リストを取得します。

Request API は以下の形式 (地域=東京のラジオ第一の番組を取得しています)

http://api.nhk.or.jp/v2/pg/list/130/r1/2018-08-07.json?key=_ENTER_YOUR_KEY_

ENTER_YOUR_KEY の箇所は、このサービスに登録すると個々に発行されます。(今日は8/7なので日付のところが 8/7です)

REST デバッガを起動

Delphi IDE のメニューから「ツール | RESTデバッカ」を選択して起動します。
REST01.png

REST デバッカで JSON データを取得するよ

  1. REST デバッカの URL の箇所に Request API の URL を入力します (APIキーは個人のものなので、消しています)
    REST02_1.png

  2. 「要求の送信」をクリックします

  3. 正しく通信が行なわれると「応答」の箇所に情報が表示されます
    REST03_1.png

  4. 表データのタブに切り替えます

  5. 取得した JSON データがネストしている場合は、ネストのチェックボックスにチェックをつけて、表内の項目名の箇所をマウスでクリックすると「JSON ルート要素」のところに、その名前が入ります

  6. 「適用」をクリックするとネストされているデータが表示されます
    REST03_2.png

  7. 更にネストとしている場合は同じ動作を繰り返します

  8. 表データとして情報が取得できていることが確認できます
    REST04.png

Delphi のアプリケーションで同じように JSON データを取得するよ

  1. 8 の手順の続きとして「コンポーネントのコピー」のボタンをクリックします

  2. クリップボードに設定済みの各コンポーネントがコピーされます
    REST05.png

  3. 今回のデモでは FireMonkey で作成したので Delphi の IDE に戻り「ファイル|新規作成|マルチデバイスアプリケーション - Delphi」で新規プロジェクトを作成し、次の画面では「空のアプリケーション」を選択します
    REST07.pngREST08.png

  4. 真ん中にあるフォームをマウスでクリックしてから Ctrl + V でクリップボードに保存されているコンポーネントをフォーム上に貼り付けます
    REST09.png

  5. 最終的に読み込まれたデータはメモリデータセットを扱う FDMemTable1 コンポーネント内に格納されますので、この FDMemTable1 コンポーネントと表示用のコンポーネントを Visual Live Binding で結び付けます

  6. 表示用の StringGrid をツールパレットからドラッグアンドドロップしてフォームに貼り付けます

  7. ついでに後で使う Button も同様にツールパレットからドラックアンドドロップして貼り付けます
    REST10.png

  8. RestRequest1 コンポーネントをクリックして、オブジェクトインスペクタ上にある「実行」をクリックして、データを読みこみます

  9. 成功すると、表示されているようなメッセージが画面上に出ます
    REST11.png

  10. オブジェクトインスペクタ上にある「ビジュアルにバインド」をクリックします

  11. LiveBinding デザイナが開きます
    REST12.png

  12. FDMemTable1 の * のところと、StringGrid1 の * のところをマウスで線を引くようにドラックします
    REST13_1.png

  13. 設計画面側に読み込まれた JSON データが表示されます。この途中でデータが見えるというのも Delphi の特徴のひとつで、UI 設計時に実データが見えるので、表示する幅、文字の大きさなどを視覚的に確認しながら設計できます
    REST13_2.png

  14. 実際に動作させるときには、オブジェクトインスペクタ上にあった「実行」と同じことを行う仕組みが必要なので、Button1 コンポーネントをダブルクリックして ButtonClick イベントを生成します

  15. 生成された ButtonClick イベントに書くコードは次の1行のみです

procedure TForm1.Button1Click(Sender: TObject);
begin
  RESTRequest1.Execute;  // リクエストを実行
end

REST15.png

実行させてボタンをクリックすると REST デバッカと同様に Web サーバーとの通信が行なわれデータが取得できました
REST16.png
REST17.png

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