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Delphi Starter でデータセットを使う

Last updated at Posted at 2017-09-25

無償で提供されている Delphi の Starter エディション

  • ClientDataSet を使って、データセットを扱うことができます。
  • 製品版にある、便利なビジュアルライブバインディングは搭載されていませんが、LiveBinding ウィザードを使って、データセットとコンポーネントを関連付けることができます。

実際に簡単なサンプルを作ってみる

( Delphi 10.2.1 Tokyo を使用しています )
ざっくり分けて手順は3つ

  • プロジェクトを作る
  • ClientDataSet でデータセットを作る
  • LiveBinding ウィザードでデータセットとコンポーネントを関連付ける

プロジェクトを作る

  1. ウェルカムページ上にある「マルチデバイスアプリケーション (Delphi) の新規作成」をクリックするか、メニューの [ファイル | 新規作成 | マルチデバイスアプリケーション - Delphi ] を選択する
    qiita01.png
    qiita02.png

  2. 「マルチデバイスアプリケーション」の画面が表示されるので「空のアプリケーション」を選択して [OK] ボタンをクリックする
    qiita03.png

プロジェクトが生成されて、フォーム設計画面が表示されます。
qiita04.png

ClientDataSet でデータセットを作る

  1. ツールパレットから TClientDataSet コンポーネントをドラックアンドドロップでフォーム上に配置する
    qiita05.png

  2. オブジェクトインスペクタ上の「フィールドエディタ」をクリックする
    qiita06.png

  3. 表示されたフィールドエディタ上でマウスの右ボタンをクリックして、「フィールドの新規作成」を選択する
    qiita07.png

  4. 「フィールドの新規作成」ダイアログでフィールドの名前・型・サイズを入力して [OK] ボタンを押す(フィールドの種類は「データ」)
    qiita08.png

  5. 作りたいフィールドの個数分 3-4 の手順を繰り返す

  6. フィールドエディタを閉じる

  7. オブジェクトインスペクタ上の「データセットの作成」をクリックする
    qiita09.png

LiveBinding ウィザードでデータセットとコンポーネントを関連付ける

  1. ツールパレットから TBindSourceDB コンポーネントをドラッグアンドドロップでフォーム上に配置する
    qiita10.png

  2. オブジェクトインスペクタで、DataSource プロパティに ClientDataSet1 をセットする

  3. オブジェクトインスペクタ上の「ナビゲータの追加」をクリックする
    qiita11.png

  4. ツールパレットから TBindingList コンポーネントをドラッグアンドドロップでフォーム上に配置する
    qiita12.png

  5. 配置した TBindingList コンポーネントをダブルクリックするか、オブジェクトインスペクタ上の「バインディングコンポーネント」をクリックして BindingList の編集ダイアログを表示する
    qiita13.png

  6. 新規作成ボタンの横にある▼をクリックし、「LiveBinding ウィザード」を選択する
    qiita14.png

  7. バインディングタスクは「グリッドをデータソースとリンク」を選択して [次へ]をクリックするqiita15.png

  8. グリッドでは TStringGrid を選択して [次へ]をクリックする
    qiita16.png

  9. データソースでは BindSourceDB1 を選択して [完了]をクリックする
    qiita17.png

  10. フォーム上に自動生成された StringGrid と NavigatorBindSourceDB の位置や大きさを、マウスで調整する
    qiita18.png

これで完成です。実行してナビゲータの+ボタンを押すとグリッド上でデータを書き込んだり、-ボタンを押して削除することができます。
qiita19.png

ふっふっふ、コードを1行も書いていないんだぜ

注意点

書き込んだデータを保存する処理は、上記では行なっていないので、アプリケーションを閉じると書き込んだデータは消えます。
データは XML 形式などで保存できます。保存したい場合は TClientDataSet.SaveToFile メソッドを使用します。midas.dll は、Starterでは配布できないので、Starter がインストールされている開発環境のみで使用してください

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