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Delphi Starter でライブバインディングしてみた

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Delphi の 製品版 (Professional版以上) だと、便利なビジュアルライブバインディング (LiveBindingデザイナ) という機能があります。
バインディングウィザード上で任意のオブジェクトとオブジェクトを、線を引く感覚でバインドすることができます。
Starter ではビジュアルバインディングはありませんが、ライブバインディングは LiveBinding ウィザードを使って行なうことができます。

サンプルプロジェクトを使って説明します。
サンプルプロジェクトは、TPanel コンポーネント、TSepiaEffect コンポーネント、TTrackBar コンポーネントを使って、トラックバーを動かすと、Panel の色が変わるという簡単なものです。

サンプルプロジェクトを作る

  1. ウェルカムページ上にある「マルチデバイスアプリケーション (Delphi) の新規作成」をクリックするか、メニューの [ファイル | 新規作成 | マルチデバイスアプリケーション - Delphi ] を選択する
    qiita01.png

  2. 「マルチデバイスアプリケーション」の画面が表示されるので「空のアプリケーション」を選択して [OK] ボタンをクリックする
    qiita02.png

  3. プロジェクトが生成されて、フォーム設計画面が表示されます
    qiita03.png

コンポーネントを配置します

  1. ツールパレットから、TPanel をフォーム上にドラッグアンドドロップで配置
    qiita04.png

  2. ツールパレットから、TSepiaEffect を先程配置した TPanel 上にドラックアンドドロップで配置
    qiita05.png

  3. ツールパレットから、TTrackBar をフォーム上にドラッグアンドドロップで配置
    qiita06.png

  4. TrackBar や Panel の大きさをマウスで調整します
    qiita07.png

オブジェクトインスペクタでプロパティの値を変更します

  1. オブジェクトインスペクタで TrackBar の Maxプロパティを 100 から 1 に変更する qiita08.png

バインドする TSepiaEffect コンポーネントの Amount プロパティは、セピア色の強さを設定するプロパティで、その値の範囲は 0~1 なのです。そのため Max を 1 に変更しています。

ここまででベースとなるプロジェクトが完成
いよいよライブバインディング

Starter でライブバインディング

  1. ツールパレットから TBindingList コンポーネントをフォーム上にドラッグアンドドロップで配置
    qiita09.png

  2. オブジェクトインスペクタ上の「LiveBindingコンポーネントの新規作成」をクリック

  3. 表示されたダイアログから TLinkControlToProperty を選択して [OK]ボタンを押します
    qiita10.png

  4. オブジェクトインスペクタ上で、

  • Component プロパティに SepiaEffect1 を設定
  • ComponentProperty プロパティに Amount を設定
  • Control プロパティに TrackBar1 を設定 qiita11.png

オブジェクトインスペクタ上の「式」をクリックすると、バインディングされた情報を確認することができます
qiita12.png

実行するとこんな感じ
trackbargif.gif
はい、今回もコードを1行も書いていません。

Professional 版以上でビジュアルライブバインディング

参考として Profesional 版以上の「ビジュアルライブバインディング」をご紹介
TrackBar の Max プロパティを 1 に変更するまでの手順は同じです

  1. オブジェクトインスペクタ上の「ビジュアルにバインド」をクリックして、LiveBinding デザイナを開きます。
    qiita13.png

  2. デザイナ上に表示されていないコンポーネントは、オブジェクトインスペクタ上で LiveBinding デザイナプロパティの「表示要素」を True に変更して表示することができます
    qiita14.png

  3. 表示されていないプロパティは、コンポーネントの表示の「...」の箇所をクリックすると、バインド可能なメンバの一覧がダイアログ上に表示されるので、チェックをつけて表示することができます
    qiita15.png

  4. あとはバインドさせたいプロパティ同士を、LiveBinding デザイナ上でマウスを使って線を引くように操作するだけです
    qiita16.png

直感的に操作できるのと、このLiveBinding デザイナの画面は画像としても保存できるので、資料としても使えるのが便利ですね(^^)

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