概要
Asus Chromebook Flip C101PAを買って3ヶ月程たったので使い物になる(とおもう)設定方法のまとめ.
簡単な設定と端末をUnixぽく動かして pythonとLaTeXするくらいまで構築する.
基本方針として,Chromebookの上にLinuxを入れるとかはせず,分解もせず,あるがままでできるだけ頑張る.デベロッパーモードだけは入らないと(現状では)難しいのでそこだけはやることにした. 今後,crostini になると変わる予定だけど,この手順でインストールしたらクリーンな状態から,数時間で仕事できる環境を構築できる.ネットワーク越しにファイルをたくさん取得するので,このときモノを言うのはネットワークの速度である.
開発者モードでの立ちあげ
開発者モードに移行するときに,中身がぜんぶ消えて初期化されるので最初にやる.
ブート時に ESC+再読込(ぐるぐる回るボタン)を押すと「Developer mode」で立ち上げるか聞かれる.
そこでCtrl-Dを押すと開発者モードでブートする.
このとき,中身ぜんぶ初期化されるんでまっさらなChromebookではじめる人以外はバックアップとか忘れないこと.
あとは何度か,EnterかCtrl-Dを押すように要求されるんで,素直に従って開発者モードで起動して普通にハードウェアの設定を行う.
ここまでが前提条件でこれをやらないとシェルに抜けられない.
シェルを立ち上げる
Ctrl-Alt-t でcrosh というタブが立ち上がる. ここで shell
と打ち込むと bashが立ち上がる.普通の状態では /etc
を書き換えられないのでユーザ名とか,ログインシェルは変更できないと思うほうがいい. bash が立ち上がったらそこから先はLinuxやMacOSと同じように環境を構築できる.
キーボード
僕のは英語モデルなので,英語キーボード・日本語入力を選択する.日本語キーボードの人は日本語を選ぶこと.
検索キー(Aの横)はCtrlとかAltとかに割当できる. その他 Alt,Ctrlも割当の変更が可能.とはいえ左右のキーを区別できないとか柔軟性がたりないので妥協する必要あり. (個人的理由により)句読点の設定を論文用(全角カンマとピリオド)にしておく. その他のショートカットとかは拡張などを試したけど簡単には変更できないようだ.
Chromebrew
Chromebook用のパッケージインストーラで,CUIアプリをインストールするのに使う.Unix-likeなツールを入れるのに便利.
Macな人は homebrew の chromebook版だとおもえばだいたいあってる.
インストール方法は2種類でてくるが,最近のshellは デフォルトではwgetがないので curlを使うほうで行う
これが入るとコンソール環境でいろんなアプリが動かせるようになる.
curl -Ls git.io/vddgY | bash
chromebrew でインストールするアプリについて
chromebookではexecbit が立てられるファイルシステムが決まっているので ~/ 直下にインストールしない
なんでも /usr/local/bin
以下あたりにインストールすると良いようだ
tmpが足りない場合もあるので /usr/local/bin/tmp を作成して使うと良いことがある.
/usr/local/bin の中に作るのは ディレクトリ単位で実行権限が切られているので,実行も出来るところにしておく必要がある(かもしれない)
TMPDIR=/usr/local/bin/tmp pyenv install ...
とか
ssh
最初から入っているので普通に使える
ssh-keygen してキーをgithubとかサーバとかに登録しとけばOK(難易度:ふつう)
zsh
chromebrew でzshをインストールできる.zshのコンフィグは人それぞれなので,あとは好みで色々インストールする
ただし,最初に立ち上がるシェルは必ず bashなのでそのあとで zshを立ち上げる必要があるので注意./etc/ の中は書き換えるために本体を分解する必要があったりするので,非常に困難であると思ったほうがいい(僕はやっていない)
以下は zplug使う場合
crew install zsh
export ZPLUG_HOME=/usr/local/bin/.zplug
git clone https://github.com/zplug/zplug $ZPLUG_HOME
(2)に続く(予定)