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Azure Arc Enabled SQL Server / Azure VMware Solution (おまけ) のライセンス形態 について

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Azure Arc Enabled SQL Server と Azure VMware Solution のおまけ的な話をまとめました。

以下のリンク先で Azure SQL VM のライセンスについてもまとめてます。
Azure SQL VM のライセンス形態 について

Azure Arc Enabled SQL Server のライセンス形態

Azure Arc Enabled SQL Server (長いので Arc SQL Server と呼称します) ではコア ベース ライセンス のみサポートされていて、こちらも従量課金もしくはソフトウェア アシュアランス付きライセンスの持ち込みで特典を受ける事ができます。

コア ベースには 物理コア ベース / 仮想コア ベース / 無制限の仮想化ができる物理コア ベース の 3 つのコア ベース タイプがあります。

また、Standard と Enterprise では 1 コア単位の料金が異なり、Normalized Cores (NCs) といった単位で以下のように計算されます。

Standard エディション = 1 NC
Enterprise エディション = 4 NC

物理コア ベース

サーバーの物理的なコア数を基に料金が計算されます。
物理コア ベースでは VM 上の SQL Server へライセンスを適用することができません。

Standard または Enterprise ライセンスが適用対象となり、サーバー上で Standard と Enterprise エディションで SQL Server を稼働している場合、Enterprise エディションで計算がされます。

例: 物理コア 10 のサーバーで以下のように SQL Server を構成している場合

SQL Server SE = 10 NCs
SQL Server EE = 40 NCs

合計: 40 NCs

仮想コア ベース

サーバー上で稼働している各 VM のコア数を基に料金が計算され、Standard または Enterprise ライセンスが適用対象です。

Azure 以外のクラウド環境の VM の場合は仮想コア ベースでのライセンス適用が可能です。

Standard エディションでは仮想コアが最大 24 コアに制限、Enterprise エディションでは無制限のコアで構成できます。

また、仮想コア ベースのライセンスに限っては従量課金とソフトウェア アシュアランス付きライセンスのほか、ライセンスのタイプとして LicenseOnly といった Developer / Express / Web / Evaluation エディション と Server+CAL ライセンスに対して適用できるものもあるようです。

例: サーバーで以下のように VM 毎に SQL Server を構成している場合

SQL VM SE 24 vCores * 1 = 24 NCs
SQL VM EE 32 vCores * 4 = 128 NCs

合計: 152 NCs

無制限の仮想化ができる物理コア ベース

このライセンスでは Standard エディションが使用できず、Enterprise エディションのみ適用可能なライセンスです。

物理コア ベースで各 VM 上にホストされている SQL Server へライセンスの適用でき、仮想コア ベースと違い VM 毎にコストが発生せず、さらに VM 数に制限がありません。

また、Enterprise エディションなのでコア数制限もなく、大量にインスタンスを構成している大企業向けのサービスといったところでしょうか。

しかしながら、こちらのライセンスでは以下のプロパイダーにデプロイしている VM に対して適用することができません。

  • Alibaba
  • Amazon
  • Google
  • Microsoft

また、通常の SQL VM のライセンスと同様に、パッシブ インスタンスに対して HA/DR ライセンスを適用することもできるようで、可用性グループと FCI でそれぞれ条件が少し異なります。

===== Microsoft の公開情報から一部抜粋

可用性グループ

  • オペレーティング システム環境 (OSE) に存在するすべてのレプリカは、Always On 可用性グループのセカンダリ レプリカであるか、分散型可用性グループのフォワーダーである必要があります。
  • データベースの状態に関係なく、AG の外部にスタンドアロン データベースはありません。
  • master、msdb、tempdb、またはモデル データベースを除くデータベースへのアクティブな接続はありません。
  • 同じ OSE に関連付けられているサービスのインスタンスはありません。

OSE に複数の SQL Server インスタンスがある場合、すべてのインスタンスとレプリカが上記の条件を満たしている必要があります。

FCI

  • ノードは、存在するすべての FCI のパッシブである必要があります。
  • AG パッシブ レプリカの対象ではないスタンドアロン インスタンスがノードに存在しません。
  • 同じ OSE に関連付けられているサービスのインスタンスはありません。

=====

AVS 上の SQL Server に対するライセンス適用

AVS 上の SQL Server ライセンスについておまけ的な部分となります。

この構成では Azure Arc を介してライセンスを適用することで ESU (延長セキュリティ更新プログラム) 特典が得られます。

Azure VMware Solution でライセンスを登録する

ここからややこしい話になりますが、Microsoft の公開情報では AVS 上の SQL Server にライセンスを適用するには Azure Arc を使用するとの記載がありますが、ESU 特典などを受けれないだけで Azure Arc を使用せずライセンス適用を行ってもライセンス違反となることはないようです。

このあたりの定義が結構曖昧な感じで、Microsoft からライセンスについての監査があった場合などでちゃんとライセンスが管理されている状態が確認できれば問題がないとかなんとか…

おまけのおまけ

Azure Arc を使用する場合の料金については Azure の料金計算ツールで計算することができます。

料金計算ツール

ライセンス、ムズカシイ…

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