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Azure SQL VM のライセンス形態 について

Last updated at Posted at 2025-05-20

Azure SQL Server のライセンス形態ってなかなかややこしいですよね…

SQL VM に加えて Azure Arc Enabled SQL Server、Azure VMware Solution 使用時のライセンスについてもまとめてこの記事に投稿しようとしましたが、思いのほか長ったらしくなったので分割で投稿。
Azure Arc Enabled SQL Server / Azure VMware Solution (おまけ) のライセンス形態 について

以下に SQL VM のライセンスについてまとめてみました。

SQL VM のライセンスの種類

SQL VM のライセンスは 3 種類存在します。
なお、いくつかのライセンスのうち、有料ライセンスとなるのは Web、Standard、Enterprise のみとなります。

従量課金

使用した分の VM のコストに加えてライセンス コストが発生します。
また、ライセンス コストに関しては VM の vCPU 数分によってコストが異なるので注意が必要です。

ハイブリット特典 (AHB)

保有している SQL Server のライセンスを持ち込むことで VM のコンピューティング リソース 分のみの料金となり、SQL Server のライセンス コストが発生しません。

AHB 特典を適用するには ソフトウェア アシュアランスまたはサブスクリプション ライセンス付きの SQL Server コア ベース ライセンスである必要があります。

HA/DR

HA および DR 用の SQL VM を構築する際に追加のライセンス コストを支払う必要がなく、無料でデプロイが可能です。

ただし、あくまで HA/DR 用となるので、HA/DR ライセンスが適用されているセカンダリに対して読み取り専用データベースなど何かしらの処理を行う必要がある場合、このライセンスの適用はできません。

なお、このライセンスについては従量課金および AHB ともに適用が可能です。

SQL VM のライセンス適用について

ライセンスの適用方法として、以下のようないくつかのシチュエーションがあると思います。

既存の VM に後から SQL Server をインストール

SQL Server をインストール後、SQL IaaS Agent 拡張機能へ登録する必要があります。

また、SQL IaaS Agent 拡張機能へ登録時にライセンスの種類として、従量課金であれば PAYG、ライセンス持ち込みであれば AHB を指定することで AHB 特典の利用が可能です。

従量課金の場合はどこからプロダクト コードを持ってくるんだ?ってなると思いますが、SQL Server 付きイメージの Windows Server をデプロイしてその中からプロダクト コードを引っ張ってくることが可能です。(C:\SQLServerFull\x64\DefaultSetup.ini の PID 箇所)

引っ張ってきたプロダクト コードを適用後、PAYG で登録しましょう。

マーケット プレイスから SQL Server 付きのイメージで VM をデプロイ

上記と違い、SQL Server 付きイメージの Windows Server でデプロイした場合はデプロイ時に自動的に SQL IaaS Agent 拡張機能への登録が行われます。

注意点として、デプロイ時に従量課金を選択していて後から AHB を適用している環境では、SQL IaaS Agent 拡張機能の登録時に生成される SQL 仮想マシン リソースを削除した際に、手動で再登録を行わない場合は計画メンテナンス時に SQL 仮想マシン リソースが自動的に生成されることとなり、自動で生成されるとデプロイ時の設定を基に生成するのか従量課金で生成されてしまいます。

そのため、削除してしまった際には再度手動で AHB で SQL IaaS Agent 拡張機能に登録しておいた方がよいです。

補足として、従量課金から AHB もしくは AHB から従量課金へライセンスを切り替える際にはダウンタイムの発生などがなく、シームレスに切り替えが行われます。

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