1
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

チームは「大きな失敗」ではなく、放置された違和感で壊れる話

1
Posted at

チーム開発をしていると、こういう場面に遭遇しませんか?

  • レビューが雑だけど、誰も言わない
  • MTGで毎回話が脱線する
  • 一部の人だけ負荷が高い
  • 期限を守らない人がいる
  • コミュニケーションが微妙にキツい

でも、どれも「即死級の問題」ではない。

だから放置される。

そして気づくと、チームの空気がじわじわ悪くなっている。

最近、「チームって大きな失敗で壊れるというより、“未処理の違和感” の蓄積で壊れるのでは?」と思うようになったので、その話を書きます。


いちメンバーは他メンバーに注意しづらい

これはかなり自然なことだと思っています。

例えば、

  • 「それ、やめた方がいいと思います」
  • 「レビューちゃんと見てほしいです」
  • 「その言い方キツいです」

みたいなことって、普通に言いづらいんですよね。

なぜなら、注意にはコストがあるからです。

注意すると起きうること

  • 空気が悪くなる
  • 関係性が悪化する
  • 面倒な人だと思われる
  • 逆ギレされる
  • 自分が損する

なので、人は基本的にこう考えます。

「まあ、自分が我慢すればいいか…」

これ自体は悪意ではなく、かなり合理的です。

でも、この「小さい我慢」がチームに蓄積していきます。


じゃあリーダーが注意するべき?

個人的には、基本 YES だと思っています。

ただ、ここで重要なのは、

リーダーも別に注意したくない

ということ。

たまに、

  • 「リーダーなんだからちゃんと注意して」
  • 「マネージャーなんだから言えるでしょ」

みたいに思われがちですが、別にそんなことはないです。

リーダーも普通に気まずい。

むしろ、

  • 相手のモチベ低下
  • 関係悪化
  • チーム空気の悪化
  • 最悪、退職

みたいな影響まで考える必要があるので、心理負荷はむしろ大きいまである。


それでも放置すると、チームは壊れる

ここが一番重要。

チーム崩壊って、何か大事件で起きるとは限らない。

むしろ多いのは「静かな崩壊」だと思っています。

例えばこんな流れ。

小さい違和感が放置される
↓
周囲が「まあいいか」を覚える
↓
真面目な人ほど疲弊する
↓
何も言わない人が得をする
↓
不満が裏で流通する
↓
信頼が少しずつ消える
↓
ある日、人が辞める

怖いのは、この状態って表面上かなり平和に見えること。

表立った衝突はない。

でも内部では、少しずつ信頼残高が減っている。


リーダーの役割は「違和感を処理すること」なのかもしれない

最近思うのは、リーダーシップって

  • 一番技術力が高い
  • 一番仕事ができる
  • 一番厳しい

ことではなく、

「未処理の違和感」を処理する能力

なのでは?ということ。

しかも、やり方は別に一つじゃない。


方法1: 直接フィードバックする

一番わかりやすい方法。

ただ、ここで重要なのは「人格否定」にしないこと。

❌ 「なんでできてないの?」
⭕ 「期待値とズレてるので合わせたい」

みたいに、

  • 人を責める
    ではなく
  • 認識差分を扱う

方が機能しやすい気がしています。


方法2: 「人前で注意しない」

これ、かなり重要だと思っています。

フィードバックって、

「何を言うか」だけじゃなく
「どこで言うか」

もめちゃくちゃ大事。

同じ内容でも、

  • 1on1で言う
    のと、
  • 全員いるMTGやSlackで言う
    のでは、受け取られ方がかなり違う。

人前の注意は「改善」より「防御」を生みやすい

人は、人前で否定されると、

「問題を改善するモード」

より先に、

「自分を守るモード」

に入りやすい。

すると、

  • 言い訳が増える
  • 論点がズレる
  • 素直に受け取れない
  • 関係性が悪化する

が起きやすい。

結果として、

“改善” より “対立” が発生する。


もちろん例外はある

例えば、

  • ハラスメント
  • 他人への攻撃
  • 会議進行妨害
  • 明らかなルール違反

みたいに、
その場で止める必要があるケース。

ただその場合でも、

  • 人格否定しない
  • 「場を制御する」ことに集中する
  • 詳細は後で個別に話す

がかなり重要。


方法3: 仕組みに変換する

個人的には、これが一番強いケースも多い。

例えば、

  • レビュー基準を明文化する
  • Done の定義を決める
  • MTGルールを決める
  • PRテンプレートを作る

など。

つまり、

個人の頑張りに依存しない

状態に持っていく。

チーム運営がうまい人って、「注意が必要な状況」を減らすのが上手い印象があります。


方法3: 小さいうちに扱う

問題って腐るんですよね。

小さい時に言えば5分で済むことが、

放置すると、

  • 感情が乗る
  • 周囲を巻き込む
  • 「なんで今さら?」になる

ので、一気に難易度が上がる。

だから「小さい違和感を早めに拾う」はかなり重要。


「優しいリーダー」が長期的には危険なこともある

これも難しいところ。

短期的には、注意しない方が平和です。

でも長期では、

  • 真面目な人が損する
  • 基準が壊れる
  • 声を上げる人が減る
  • チームへの信頼が減る

という問題が起きる。

つまり、

摩擦を避け続けた結果、もっと大きな摩擦を生む

ことがある。


まとめ

チームって、派手な失敗より、

「誰も処理しなかった違和感」

で壊れることが多い気がしています。

だからリーダーに必要なのは、

  • 強さ
  • 威圧感
  • 根性

というより、

  • 摩擦を制御する
  • 問題を小さいうちに扱う
  • 個人攻撃にしない
  • 仕組みに変換する
  • 相手の尊厳を守る

みたいな技術なのかもしれません。

そして多分、それは「才能」より「スキル」に近いんです。

1
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
1
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?