はじめに
本記事は、DockerでJupyter Notebookを使う場合の手順について記載しています。
DockerでJupyter Notebookを使う場合、既存のコンテナにJupyter Notebookをインストールするか、Jupyter Notebook用のイメージを利用するなどの方法があります。
手っ取り早くJupyter Notebookを使う場合は、Jupyter Notebook用のイメージを利用する方法が楽です。
構築手順
- イメージのダウンロード
docker pull jupyter/datascience-notebook
イメージのダウンロードは少し時間がかかり、約6GB程度のディスク容量を消費します。
- ハッシュパスワードの生成
python3 -c 'from notebook.auth import passwd;print(passwd())'
ハッシュパスワードの生成は、ダウンロードしたjupyter用のイメージから、一度コンテナを起動して実行します。
- コンテナ起動
docker run -d --name notebook -p 8888:8888 jupyter/datascience-notebook start-notebook.sh --NotebookApp.password='sha1:生成したハッシュパスワード'
なお、上記の場合一般ユーザで起動するため、apt-get等でパッケージのインストールができません。
なので、rootユーザでJupyter用のコンテナを起動する場合は-u rootオプションを付与します。
docker run -d --name notebook -p 8888:8888 -u root jupyter/datascience-notebook start-notebook.sh --NotebookApp.password='sha1:生成したハッシュパスワード'
実行例
- コンテナ起動
docker run -d --name notebook -p 8888:8888 -u root jupyter/datascience-notebook start-notebook.sh --NotebookApp.password='sha1:bc0db3f093fd:04a36c7759b0c4e8feb1f316b310964be303c8bd'
- Jupyter Notebookにログイン
http://localhost:8888にアクセスする。ハッシュパスワードを入力して、Loginを押下。
Jupyter NotebookのFiles画面が表示される。