LoginSignup
4
3

Google Cloudのリソースを棚卸しするための方法

Posted at

はじめに

本記事はGoogle Cloudで管理しているリソースを棚卸しするための方法について記載しています。

情報システム部門やCCoEなど横断的組織として活動する場合は、定期的なリソースの棚卸しが必要不可欠です。

ガベージコレクションのように不要なリソースは定期的に削除することで、秩序を保ち無駄を無くしましょう。

本記事で紹介している方法は一例です。全てを網羅する内容ではない点については、ご留意ください。

プロジェクトの棚卸し

前提として、Google Cloudで使用するリソースは、Resource Managerが提供する機能を踏まえて、以下図のような階層になっています。

Google Cloud リソース階層の完全な形態の例

従ってCCoEのようなクラウドを管理する部門では、フォルダとプロジェクトを適切に管理することが重要です。

プロジェクト管理の詳細については、公式ドキュメントのプロジェクトの作成と管理から確認できます。

プロジェクトの棚卸しを行う方法について、コンソールから行う方法と、コマンドライン(以下、CLI)で行う方法を以下に記載します。

出力される情報は、実行したユーザがアクセス可能なプロジェクトに限定されます。

コンソール

コンソールで操作する場合は、Resource Managerのコンソール画面から確認することができます。

スクリーンショット 2023-05-30 19.57.09.png

gcloud

CLIで操作したい場合は、gcloud projects listコマンドを使用することで、プロジェクトを一覧表示します。

各オプションを使用して出力を加工することができます。
以下は、出力フォーマットをjson形式で、プロジェクトの作成日付で並び替えを行ない、jsonファイルとして保存する場合の例です。

$ gcloud projects list --format="json" --sort-by=createTime > project.json

また、--formatオプションを活用することで、csvなど任意の形式に出力することができます。
Google Cloud Platform Japan Blogのgcloud による出力情報のフィルタと整形を参考にすると、テーブル形式の出力などをも可能です。

$ gcloud projects list --format="table[box,title='My Project List'](createTime:sort=1,name,projectNumber,projectId:label=ProjectID,parent.id:label=Parent)"

gcloud topic formatsコマンドを実行することで、出力形式の確認ができます。

リソースの棚卸し

IAMのアセットインベントリを使用することで、全体のリソースを可視化することができます。

出力される情報は、実行したユーザがアクセス可能なリソースに限定されます。

コンソール

コンソールで操作する場合は、IAMのコンソール画面を開き、アセットインベントリから確認することができます。

以下では概要タブを例として載せていますが、リソースタブを見ることで、詳細な分析が可能です。

スクリーンショット 2023-05-30 20.10.29.png

コンソールから確認する場合は、結果の出力件数が最新でない場合があるため、リソースタブ画面の右上にある「クエリを表示」から、API経由で最新の情報を取得することができます。

gcloud

CLIで操作したい場合は、gcloud asset listコマンドを使用することで、アセットを一覧表示します。

--projectオプションでプロジェクトをフィルターして使用します。
基本的な使い方については、公式ドキュメントのアセットの一覧表示から確認できます。

$ gcloud asset list --project='pj-hoge'

おわりに

ガバナンスを実現するために、適切な管理が求められのは言うまでもありません。

適切な管理を行うためには、抽象と具体を的確に捉えて、構造化することが必要です。

従って戦略的に構造化することで、柔軟なポリシーによる制御が可能です。

以上です。

参考

4
3
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
4
3