検索の表示が落ちた原因を、自分の側から3つ外した
先日、当社サイトの Google 検索での表示が落ちた話を書きました。そのときは、Google が最後にページを取りに来た日を見て、「ページの書き換え」を原因の候補から外したところで終わっていました。
その続きです。当社の側で測れる候補を、さらに2つ外しました。
結論から書きます。業種ページの表示は、14日で717回から149回になりました(2026-08-23〜2026-09-05 と 2026-09-14〜2026-09-27)。当社の側で測れる候補は3つとも外れ、原因はまだ名指しできていません。だから、何も直していません。
この記事の数字の出どころは、当社サイトに置いた元データです(日ごとの表示・区分ごとの比べ・版の比べ・語の行き先・Googlebot の取得・この数字で言えないことつき)。引用するときは、こちらを出典にしてください。
https://braincommunity.jp/jissoku/sc-gake-kensho.html
1. 落ちた日を、1日ずつ見る
期間の合計だけを見ると「崖」に見えますが、日ごとに並べると2段で落ちていました。
| 日 | 業種ページの表示 | 平均順位 | 表示のあったページ(サイト全体) |
|---|---|---|---|
| 2026-09-03 | 75 | 6.4 | 56 |
| 2026-09-04 | 55 | 8.9 | 44 |
| 2026-09-05 | 33 | 7.8 | 32 |
| 2026-09-06 | 133 | 38.2 | 117 |
| 2026-09-07 | 23 | 8.4 | 43 |
| 2026-09-10 | 11 | 6.7 | 34 |
| 2026-09-12 | 2 | 8.5 | 7 |
2026-09-06 に、当社のページ117枚に一斉に表示が付きました。業種ページの平均順位は38.2位で、いつもより深い順位です。そのあと、2026-09-07〜2026-09-09 は1日23〜30回、2026-09-10 からは1日2〜16回になりました。
もう1つ分かったことがあります。前後14日で比べると、残った表示の平均順位はむしろ良くなっていました(8.4位→6.5位)。上位で出ていた語が下がったのではなく、深い順位で広く出ていた語が消えた形です。
2. 候補:入口を変えていないか(版の記録で数える)
業種ページは、トップと区分の入口からリンクしています。崖の前後で入口からのリンクを減らしていれば、それが原因になりえます。当社はほぼ毎日サイトを配信していたので、記憶ではなく版の記録で確かめました。
import re
import subprocess
def version_at(repo, when):
out = subprocess.run(["git", "-C", repo, "rev-list", "-1", "--before=" + when, "HEAD"],
capture_output=True, text=True)
return out.stdout.strip()
def links(repo, rev, path, prefix):
html = subprocess.run(["git", "-C", repo, "show", f"{rev}:{path}"],
capture_output=True).stdout.decode("utf-8", "replace")
return len(re.findall(r'href="[^"]*' + re.escape(prefix), html))
2026-09-04・2026-09-08・2026-09-12 の終わりの3つの版を比べると、こうでした。
| 数えたもの | 3つの版 |
|---|---|
| トップから業種ページへのリンク | 3・3・3 |
| 業種別の診断の入口から業種別の診断へのリンク | 86・86・86 |
| 売上の入口から業種別の面へのリンク | 85・85・85 |
| 業種ページの noindex | 0・0・0 |
| sitemap に載せた業種ページ | 85・85・85 |
| robots.txt の Disallow の行 | 8・8・8 |
どれも同じでした。入口の変更は外れます。
3. 候補:新しいページが、同じ語を奪っていないか
崖の直前の 2026-09-01 に、当社は業種ごとの新しい区分を86枚足していました。業種の名前が同じなので、業種ページの語を奪ったのではないかと疑いました。
確かめ方は、Search Console の「語×ページ」です。崖の前に業種ページで出ていた語が、崖の後にどのページで出たかを追います。
from collections import Counter, defaultdict
def where_did_they_go(before_rows, after_rows, section, brand):
before = Counter()
for r in before_rows:
query, page = r["keys"]
if section in page and not brand.search(query):
before[query] += r["impressions"]
after = defaultdict(Counter)
for r in after_rows:
query, page = r["keys"]
after[query][page] += r["impressions"]
gone = sum(n for q, n in before.items() if q not in after)
return sum(before.values()), gone
社名の語を除いた見える語29個・表示124回のうち、120回(97%)は、崖の後どのページでも1回も出ていません。新しい区分へ移ったのは4回だけでした。語が別のページへ移ったのではなく、サイトから消えています。語の付け替えも外れます。
4. Googlebot は来ていたか
要求ログで、名乗りに Googlebot を含み、接続元が Google の公開する IP アドレスの範囲に入る要求だけを数えました。記録は 2026-09-06 からしか残っていません。
2026-09-06 には77回取りに来ていて、そのうち業種ページは14回でした。2026-09-06〜2026-09-29 に業種ページを取りに来たのは、合わせて32回です。
5. 残るもの
当社の側で測れる候補は、3つとも外れました。
- ページの書き換え:表示が減ったページ40枚のうち30枚は、Google が最後に取りに来たのが崖より前(前回の記事)
- 入口の変更:3つの版で同じ
- 新しいページによる語の付け替え:見える語の表示の97%は、どのページにも移っていない
残るのは Google 側のサイト全体の評価し直しです。2026-09-06 の一斉の表示がその跡らしいと当社は見ていますが、外からは確かめられません。新しいページを足した直後だったことも、時期が重なるだけで、原因とは言えません。
当社はこう読んだ
ここからは数字そのものではなく、当社の読み方です。
- 疑う順番を決めておく。 日ごとに見る → 自分が変えたもの(版の記録)→ 自分の新しいページとの取り合い → クローラ。どれも手元のデータで確かめられます。
- 名指しできないうちは直さない。 推測で直すと、戻っても落ちても、何が効いたのか分からなくなります。
- 同じ比べ方を、2週間後にもう一度やる。 同じ道具で、同じ長さの期間を比べます。
この数字で言えないこと
- 外したのは当社の側の3つだけです。Google がどう評価し直したかは見えません。
- 見える語は、表示のごく一部です。表示の大半は、Google が検索の語を伏せています。
- 要求ログは 2026-09-06 からしか残っていません。
- 当社の1サイトの記録です。
この記事は抜粋です。日ごとの表示の全部・区分ごとの比べ・Googlebot の日ごとの取得は、元データの方にだけ載せています。
元データと引用のしかた
日ごとの表示・区分ごとの比べ・版の比べ・語の行き先・Googlebot の取得・この数字で言えないことは、当社サイトに置いています。数字を引用するときは、記事ではなく元データを出典にしてください。そのまま貼れる形はこうです。
出典:ブレインコミュニティ合同会社「検索の表示が落ちた原因を、当社の側から3つ外した。業種ページは14日で717回から149回(当社サイト・2026-08-23〜2026-09-27)」
https://braincommunity.jp/jissoku/sc-gake-kensho.html (2026-10-01 測定)
当社が自分で測ったほかの数字も、同じ置き場にまとめています。
→ https://braincommunity.jp/jissoku/
業務システムの内製化と、AI活用の受託開発をしています。
ブレインコミュニティ合同会社 — https://braincommunity.jp/