Essential PhoneにEvolution Xを焼くためにTWRPについて色々と模索する必要があったためここに記しておく。現時点/現環境でTWRPを起動させることができない場合にこの記事は参考になるのではないかと思う。
この記事によって発生した損害について私は一切の責任を持たないので自己責任でよろしくお願いしたい。素人の備忘録なので手順が何のための手順なのかを理解していない節もある。あくまでここに示すのは自分が実際に行って成功した例である。
Essentialは倒産してWebページも削除されたため、この記事に書いてある必要なデーターは各自で探してくる必要がある。
環境構築
OSはWindows
- Essential-PH1-WindowsDrivers.exeの導入をしておく。
- ADB/FASTBOOTが使えるか確認しておく。
- ブートローダーアンロック済み。
準備
- PH1-Images-QQ1A.200105.007.zip
- twrp-3.2.3-0-mata.img
- EvolitionXのOTAのROM
手順
Essential Phoneは倒産してしまい、最終アップデートは2020 FebのQQ1A.200105.032
となった。このバージョンはどうやらTWRPをFlashできない問題を抱えているらしい。2020 JanのQQ1A.200105.007
に戻す必要がある。
Androidが起動している状態で
$ adb reboot bootloader
からブートローダーを起動。
PH1-Images-QQ1A.200105.007.zip
を解凍し、中身のファイル群の中のflashall.bat
をダブルクリックして走らせる。しばらく待つと再起動されてQQ1A.200105.007
のROMに戻すことができる。この過程でユーザーデータは全消去される。
再びAndroidが起動し、初期設定は省いてADBが使える状態にする。
これ以降はa
とb
が出てくるが、初めにcurrent-slot: _a
と出れば逆に読み替える。
$ adb reboot bootloader
$ fastboot getvar current-slot
current-slot: _b
$ fastboot flash boot_a twrp-3.2.3-0-mata.img
$ fastboot --set-active=a
音量ボタンと電源ボタンでリカバリーを選択し起動。TWRPが起動する。タッチは効かないのは既存の問題で気にする必要はない。
$ adb shell twrp sideload
$ adb sideload EvolutionX_4.6_mata-10.0-20200809-1528-OFFICIAL.zip
しばらく待つと実行が完了する。PCのログにエラーが出ていなければ成功だし、失敗しても再度上記のA.bat
の内容を実行すればよい。自分は進捗が47%で止まり実行が完了してしまうが、ROM焼きは成功しているようである。
あとがき
過去記事でLineageOSを焼いた。そのころのLineageOSの感触と今回焼いてみたEvolution Xとを比較すると後者は設定項目に無骨さがなく親しみやすいように感じた。また、Evolution XはGMSがあらかじめROMに内包されているので別途GAppsを導入する必要がないのはいい点だと思う。逆にGoogleの縛りから開放されてAOSP味を追求したいという人には向いていないと思う。
他のカスタムROMは知らないが、EssentialのStocckのROMの延長線でセキュリティーアップデートなどを適用していきたい人にはおすすめできるかと思う。