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YouTubeのMVをiTunesやMusicアプリで再生する方法(オフライン可)

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はじめに

YouTubeのMVをダウンロードしてiTunesに取り込み、スマホでも再生できるようにする流れをまとめました。

この記事でわかること

・YouTubeの動画をダウンロードする方法
・mp3タグのつけ方
・mp4をmp3に変換する方法
・iTunesに読み込ませる方法
・iTunesからiPhoneに曲を同期する方法

私の実装環境

Windows11 Home 64-bit
iPhone SE 第3世代 iOS24Beta5
実装日時:2025年8月5日

この記事の対象者

・YouTubeのMV(MusicVideo)をダウンロードして、曲として聴きたい人
・その曲をiTunesやiPhoneのMusicアプリで聴きたい人

注意事項

この記事にはYouTubeの動画をダウンロードする方法に関するコンテンツが含まれています。YouTubeの動画をダウンロードする場合、特に記載がない場合、私的利用でのみ、許されています。著作権を侵害しないように十分注意した上でご利用ください。

今回の流れ

1. YouTubeの動画をダウンロードできるように環境構築
2. mp3tagのインストール方法
3. 楽曲リスト.csvを作成
4. ダウンロードしたファイルをmp3に変換 & JASRACについて
5. ファイル名を変更
6. ダウンロードしたファイルをmp3に変換
7. ダウンロードしたファイルにmp3タグをつける
8. iTunesのインストール
9. iTunesに参照する
10. 曲を並び替える
11. 歌詞の設定
12. iPhoneに同期

YouTubeの動画をダウンロードできるように環境構築

※YTDLの詳細な利用方法は以下の記事をご確認ください。

まず、こちらにアクセスします。
YTDL.ver.1.0.zipのようにWindows用なのかMac用なのかの記載がないものはWindows用となります。私はWindows11なので記事投稿時の最新バージョンのYTDL.ver.2.2.5.for.windows.zipをダウンロードしました。このzipファイルを展開します。
image.png
展開すると4つのファイルがあります。ここからはREADMEの通りに初期設定を進めます。
まず、YTDL.exeを実行します。
image.png
一時的にコマンドプロンプトが起動し、上の画像のような表示ができます。
これで必要なファイルは生成されます。
image.png
↑生成されたファイル
Downloadフォルダ、url.history.txt、url.txtが生成されます。
Downloadフォルダ・・・YouTubeからダウンロードした動画が保存されるフォルダ
url.txt・・・ダウンロードするURLを入れておくファイル
url.history.txt・・・ダウンロードが成功したURLの実行履歴が保存されるファイル

https://www.youtube.com/watch?v=j7CDb610Bg0
https://www.youtube.com/watch?v=UNRJyBHziX4

url.txtにダウンロードしたいYouTubeの動画再生URLを改行区切りで入力します。
URLの長さはこれとは限りません。
setting.exeを実行します。
image.png
フォーマットの選択をします。
best → 動画と音声の両方が含まれる中での最高画質(デフォルト)
bestvideo → 音声が含まれていない最高品質の動画(無い場合はエラー)
bestaudio → 動画が含まれていない最高品質の音声(無い場合はエラー)
bestvideo/best → 音声の有無に関わらず最高品質の動画
bestaudio/best → 音声の有無に関わらず最高音質の音声を抜き出す
bestvideo+bestaudio/best → 最高品質の動画と最高品質の音声をダウンロード後に結合
※bestvideo+bsetaudio/bestはffmpegを導入する必要があります。ffmpegの導入方法はこちらをご覧ください。
image.png
ver.2.2.5の場合、設定はこの一つだけになります。他のバージョンになりますと、そもそもsetting.exeがなかったり、設定項目が多い場合がございます。
これらのいずれかを入力し、Enterを押します。Enterを押すと自動的にウィンドウが閉じます。
YTDL.exeを実行します。
image.png
↑実行中の画面 青い文字が動画内の進捗状況 緑の文字がダウンロード速度 ETAはあてになりません。
image.png
実行が完了すると上の画像のような画面が表示されます。ver.2.2.5より古いバージョンだと、ファイル変換がどうのこうのと聞かれます。ver.2.2.5は自動でmp4で保存されます。
image.png
ダウンロードされたファイルはYTDLの中に存在します、Downloadフォルダに保存されています。

mp3tagのインストール

iTunesに読み込ませたときに表示される曲のタイトルは、mp3タグというもののタイトルというタグにあたります。これを設定することでiTunesで再生したときに曲のタイトルを表示することができます。同様にアルバム、アーティストを設定することもできます。
mp3タグを設定するのはウィンドウズの純正の機能でも可能ですが、mp3tagというアプリの方が便利です。
image.png
こちらのmp3tag公式ホームページにアクセスします。私が利用しているのはWindows11 Home 64-bitなので、上のmp3tagv328-x64-setup.exeをダウンロードしました。
image.png
環境によっては、ダウンロードが開始するまでに少し時間がかかる場合があります。クリックした時点でダウンロードは始まります。表示されているページはMp3tag Newsletterへの登録や、サポートになります。
ダウンロードしたプログラムを実行します。

これでmp3tagの導入ができました。

楽曲リスト

ここからはいよいよ音楽として再生できる形にファイルを変えていきます。

楽曲リストを作成

Excelやスプレッドシートを利用して、曲ID、曲名、アーティストなどを保存しておきます。
例↓

ID, title, artist, url, long, JASRAC
001, 天体観測, BUMP OF CHICKEN, https://www.youtube.com/watch?v=j7CDb610Bg0, 04:31, 085-5823-0

ID, titleは保存必須です。
artistに関しては個人の考え方次第ですが、保存しておいたほうがよいでしょう。
urlは後からどの動画をダウンロードしたのか、他にお気に入りの動画が見つかった時に、前にダウンロードしたものと比較できるので、保存しておくと便利です。私は保存せずに300曲近く入れて後悔しています。
longは曲の長さを保存していますが、あまり意味はありません。
JASRACは作品データベースで楽曲の著作権を管理しています。そこでは、楽曲ごとに固有の作品IDが割り当てられているので、そのIDをメモすることで、後から簡単に検索することができます。

絶対にこのタイミングで保存してください。後から曲がわからなくなると面倒なので、今保存してください。

JASRAC作品データベース検索サービスはこちら

image.png
↑ JASRACの検索画面

image.png
↑ JASRACの作品データベース検索サービスで「天体観測」と検索した結果
左から2列目が固有の作品コード

JASRACの作品データベースには保存されていない曲もあります。

ファイル名を変更

最初にダウンロードした曲すべてをJASRACの作品コード、またはcsvファイル作成時に定義した通し番号をファイル名にします。

ファイル名サンプル1
001.mp4
002.mp4
ファイル名サンプル2
085-5823-0.mp4
198-8433-8.mp4

image.png
↑ こんな感じ

ダウンロードしたファイルをmp3に変換

ffmpegというアプリを使って、ファイル変換を簡単に行うことができます。
※ffmpegの導入から使い方についてはこちらをご覧ください。
以下のような内容のbatファイルを作成して実行します。

ffmpeg -i 001.mp4 001.mp3
ffmpeg -i 002.mp4 002.mp3

実行にはそれなりに時間がかかりますが、完了すると同じディレクトリにmp4をmp3に変換したファイルが保存されています。

このbatファイル作成時に感じるのがJASRACの作品コードでファイル名を保存すると、コピペをしながらbatファイルを作成しないといけなくなるので、少し手間がかかります。通し番号を利用すれば、曲数分だけ書けばいいので簡単ですね。ちなみにファイル名を曲名にするとJASRACの作品コードより少し手間を省けますが、同じ曲名の別の曲を入れたときに困ります。

ダウンロードしたファイルにmp3タグをつける

mp3ファイルにはmp3タグという機能が付属しており、曲名、アーティスト、年代、アルバムなどたくさんのタグを設定することができます。
やり方は2通りあり、一つはmp3ファイルを右クリック>プロパティ>詳細タブで変更する方法です。しかし、この方法はかなり手間です。
もう一つが先ほど導入したmp3tagというアプリを使って編集する方法です。ここではこちらの方法について紹介させていただきます。
まず、ファイルを全選択します。
image.png
右クリックします。
スクリーンショット 2025-08-05 171842.png
Mp3tagという項目をクリックします。
すると、以下の画像のような表示があるので、タイトル、アーティストなどをExcelのセルに入力するように入力していきます。
image.png

ダブルクリックをすることで入力できますが、普通にダブルクリックするとファイルを開いてしまうので、一回目のクリックをして、ワンテンポ置いてから、もう一回クリックすることで編集できますが、コツが必要です。

タイトル、アーティスト以外にも設定できる項目があるので設定すると愛着がわきます。私はアルバムを設定しています。アルバムは設定したほうがいいと思います。思いつかなければ「MyMusic」がおすすめです。

iTunesのインストール方法

Microsoft StoreからiTunesをダウンロードします。iTunesのダウンロードには少し時間がかかりますが、気長に待ちましょう。

Microsoft Storeからでなく、サイトからインストーラーをダウンロードしてきて実行しても問題ありません。

楽曲再生の環境に置く

まずは、楽曲をミュージックに移動しましょう。
エクスプローラーを起動すると、
image.png
という表示が左にあると思うので、楽曲をすべて選択して、Ctrl + Xで切り取りをします。
そして左のミュージックをクリックして、再生リストの名前のフォルダを作成します。思いつかなければ「MyMusic」がおすすめです。
そのフォルダを開いて、Ctrl + Vで貼り付けをすると、楽曲をすべて移動できます。

次にiTunesを起動しましょう。
スクリーンショット 2025-08-05 174927.png
※私はすでにプレイリストを作成しているので、黒く隠しています。初めて起動したときはGeniusの下が白くなっているはずです。
ミュージックプレイリストの下の白い空白部分を右クリックします。
image.png
「新規プレイリスト(N)」をクリックします。
プレイリスト名を入力します。思いつかなければ「MyMusic」がおすすめです。
作成できたプレイリストをクリックすると、右に下の画像のような表示がされます。
image.png

iTunesに参照

エクスプローラーを小さめのウィンドウで開いてiTunesを同じくらいのウィンドウサイズに調整します。
画像1.png
曲をすべて選択して、エクスプローラーからiTunesにドラッグ&ドロップします。
image.png
リンクという表示が出たところでマウスのクリックを放すとiTunesがエクスプローラーのファイルを参照するようになります。
画像2.png
隠している部分が多すぎて恐縮ですが、このように曲一覧を表示してくれます。

ファイル名の順番にソートすることが現段階ではできなかったので(もしかしたらできるのかもしれないが)、私はmp3tagのジャンルという項目に# + 通し番号(ファイル名の拡張子抜き)を登録しています。(#001, #002みたいな感じ)そうすると、プレイリストをジャンルでソートすることでファイル名の順番になります。ソートの仕方は下の通り

iTunesに楽曲ファイルを参照した後にファイル名を変更したり、ファイルを移動したり、削除したりすると、iTunesはファイルを見つけることができなくなるので、注意しましょう。

曲を並び替える

上の表示タブをクリックすると、
画像3.png
このような項目が出てくるので、「表示順序(B)」をクリックします。
画像5.png
さらに右に出てきた項目から好きなものをクリックします。

先ほどのノートの通り、ジャンルに#001などのように設定しておけば、「ジャンル」をクリックすることでファイル名の順番に並び替えることができます。

歌詞の設定

音楽を導入できても、歌詞があった方がいいという場合も往々にしてあり得ると思います。ただ、今回の楽曲のダウンロードはYouTubeのMVからダウンロードするという無茶な方法をしているので、歌詞は自動生成されません。そのため、歌詞はどこからかコピーしてくるか自分で手入力する必要があります。
歌詞を設定するには、まず、iTunesの楽曲を右クリックします。
画像13.png
そして、「曲の情報(I)」をクリックすると、
画像15.png
このようなウィンドウが出てくるので、上の「歌詞」タブをクリックします。
画像16.png
カスタム歌詞にチェックを入れます。
image.png
真ん中のテキストボックスに歌詞を入力し、右下のOKをクリックします。
画像17.png
そしたら、楽曲を再生している間に右上の三線マークをクリックします。
画像19.png
ポップアップが表示されるので右の「歌詞」タブをクリックします。
画像20.png
すると、入力した歌詞がここに表示されます。

iTunesでは歌詞を表示することができますが、画面のどこかをクリックすると、歌詞の表示がなくなってしまうので、やや利便性に欠けます。

スマホの歌詞表示はこの記事の一番下にあります。

iPhoneに同期

ここまでできたら、パソコンで再生する人は満足ですが(オフラインで再生できます)、もしiPhoneで再生したいんだ!という人は以下の操作を行ってください。(本記事ではiPhoneユーザーを対象としています。)

Musicアプリのインストール

こちらのページをスマホで開きます。iPhoneであれば、AppStoreに転送されると思います。アプリをインストールします。
これでスマホ側の準備はできました。

いざ、iPhoneに同期!

パソコンとiPhoneをUSBケーブルで接続します。(type-Cが早いらしい)
画像6.png
上記のようなポップアップウィンドウが出てくるので、「続ける(C)」をクリックします。
出てこない場合は一度スマホ側のロックを解除すると出てきやすいです。
そうするとスマホ側では、「コンピューターを信頼しますか?」という表示が出るので、信頼します。画面ロックを解除するパスワードを入力します。
※この記事を書いているとき、iPhoneはiOS24Beta5を利用していたので、スクリーンショットを掲載できません。世紀リリースがされたら、掲載しようと思います。
接続できるとiTunesの画面がいろいろ変わっています。
画像8.png
画像7.png
こんな表示が出てくると思います。
まず、上のバックアップを作成中という処理が終わるのを待ちましょう。
そして、通常のAppleロゴに戻ったら、下の画像の赤い枠で囲われた、スマホアイコンをクリックします。
画像9.png
そしたら上の画像のような表示が出てきます。
画像10.png
上のミュージックをクリックします。

間違えて自分のデバイス上のミュージックをクリックしないように注意してください。

画像11.png

そしたら上の画像のようになるので、プレイリストの部分のチェックボックスを適宜変更してください。

画像12.png

チェックボックスのチェックを変更したら、右下の「同期」をクリックします。
そうすると、スマホに曲をコピーします。
曲をコピーするので、iTunesから曲を削除してもスマホの曲は残っています。
また、iTunesでもスマホでも、オフラインで曲を再生することができます。

iPhone Musicアプリでの歌詞表示

画像1.png 画像2.png
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