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Windows11非対応の古いPC2台を、無理やりWindows11化して現役復帰させた話

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Last updated at Posted at 2026-05-23

Windows10のサポートが2025年10月に終了しました。「古いPCを買い替えるしかない」と思っていませんか?

私は2台の古いPC(2010年頃のdynabookと、AMD Ryzen 5 2500Uを搭載したhp ENVY x360)を、どちらもMicrosoftの公式要件を満たさないにもかかわらず、Windows11化することに成功しました。現在もどちらも快適に使えています。この記事では、その手順を紹介します。

この記事で紹介する方法は、Microsoftの公式サポート対象外の手順を含みます。実施は自己責任でお願いします。


対象PC

(1) Toshiba dynabook TX/67LWH(2010年頃のモデル)

  • 購入時はWindows 7(32bit)、その後Windows 10(32bit)にアップグレード
  • HDDからSSDに換装済み(Windows10時代に性能改善のため)
  • キーボード故障(息子が壊した)のためUSBキーボードを接続
  • USBポートが1つ故障(自分で壊した)
  • ACアダプタはリコール対応済み、バッテリはAmazonで互換品を購入

(2) hp ENVY x360 Convertible(2018年頃のモデル/AMD Ryzen 5 2500U)

  • 購入時はWindows 10(息子が大学で使用)
  • Microsoft Office Home and Business 2016プレインストール
  • 「何らかの原因で起動しなくなった」(息子談)まま2年放置
  • 捨てると言うので貰い受けた

2台を並べた様子がこちらです。どちらもWindows 11が動いています。

自宅PC.JPG


【dynabook編】Legacy BIOSの壁を越えてクリーンインストール

なぜ普通にインストールできないのか

dynabookがWindows11の要件を満たさない理由は複数あります。

  • CPUの世代が古い
  • Legacy BIOSのため、セキュアブートとTPMに非対応
  • OSが32bitのため、64bitであるWindows11へのオンラインアップグレードパスがない

そこで、Windows11のセットアップイメージ(ISO)をUSBメモリに書き込んでクリーンインストールする方法を取りました。ただし、Legacy BIOSはGPTパーティション形式を認識できないため、古い形式のMBR(Master Boot Record)で書き込む必要があります。

MBRは扱えるディスクサイズが2TBまでという制限があるため現在では使われなくなっていますが、Legacy BIOSで起動するためには必須の設定です。


ステップ1:Windows11インストーラ用USBメモリの作成

1-1. Rufusのダウンロード

Rufusは、USBメモリに起動可能なOSイメージを書き込むためのフリーソフトです。

👉 https://rufus.ie/ja/

ページをスクロールすると「ダウンロード」セクションが表示されます。

Rufus_Download.png

バージョンは将来変わる可能性があります。今回は rufus-4.14_x86.exe を選択しました。よくわからない場合はx86版を選べば問題ありません。

1-2. Windows11 ISOファイルのダウンロード

👉 https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows11

ページをスクロールして「x64デバイス用Windows11ディスクイメージ(ISO)をダウンロードする」セクションを表示します。

Win11_Download_1.png

プルダウンメニューから「Windows 11(x64デバイス用のマルチエディションISO)」を選択して「今すぐダウンロード」をクリックします。

Win11_Download_2.png

製品の言語を選択する画面が表示されます。

Win11_Download_3.png

プルダウンから「日本語」を選択します。

Win11_Download_4.png

「64ビットダウンロード」をクリックするとISOファイルのダウンロードが始まります。

Win11_Download_5.png

ダウンロードの進捗はブラウザによって表示方法が異なります。完了するとダウンロードフォルダにISOファイルが作成されます。

Win11_Download_6.png

例:Win11_25H2_Japanese_x64_v2.iso

1-3. USBメモリへの書き込み

ISOファイルのサイズが約7.81GBなので、16GB以上のUSBメモリを用意することをおすすめします。

USBメモリを接続してRufusを起動します。起動時に「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」と表示された場合は「はい」をクリック。

Rufusの設定で以下を行います。

  • 青枠の「選択」ボタン:ダウンロードしたISOファイルを選択
  • 赤枠の「パーティション構成」MBR に設定 ← ここが重要!

設定後、緑の「スタート」をクリックします。確認ポップアップが複数表示されますが、すべて「OK」をクリックします。

Rufus設定画面

コピーが完了したUSBメモリがWindows11インストーラになります。


ステップ2:Windows11のクリーンインストール

作成したUSBメモリをdynabookに接続して電源を入れます。

Toshiba dynabookの場合、起動画面(POST画面)で F2キー を押してBIOS設定画面に入り、ブートオーダーをUSBメモリが最初になるよう変更します。変更後に保存して再起動すると、USBメモリからインストーラが起動します。

あとはインストーラの画面の指示に従ってインストールを進めます。


ステップ3:不足ドライバのインストール

Windows11が起動するようになりましたが、古い機体のため一部のドライバが適用されていませんでした。不足していたのは以下です。

ドライバ/アプリ 対処
DVD/Blu-rayプレーヤーアプリ 動画メディアはBDプレーヤーで再生するため不要と判断
SDカード 使用しないため放置(必要ならUSB型アダプタで対応可)
FeliCaリーダ ソニーのHPから関連ソフトをダウンロードして解決
タッチパッド Microsoft Updateカタログからドライバを入手して解決
オーディオ 同上

タッチパッドとオーディオの解決に使った「Microsoft Updateカタログからドライバを探す方法」を以下に解説します。

ドライバの探し方:生成AIとMicrosoft Updateカタログを活用

手順1:デバイスマネージャを起動

タスクバーのスタートボタンを右クリックして「デバイスマネージャー」を選択します。

スタートボタン右クリックメニュー

手順2:問題のあるデバイスを確認

黄色い「!」マークがついているデバイスはドライバが正しく適用されていません。

デバイスマネージャー(!マークあり)

手順3:ハードウェアIDを確認

「!」マークのデバイスをダブルクリックしてプロパティを開き、「詳細」タブ→「プロパティ」から「ハードウェアID」を選択します。

プロパティの詳細タブ

手順4:ハードウェアIDをキャプチャ

表示されたハードウェアIDをキャプチャします。対象ウィンドウをクリックしてから Alt + PrintScreen で画面キャプチャできます。

ハードウェアID表示

手順5:生成AIに問い合わせ

生成AI(CopilotやGeminiなど)にキャプチャ画像を貼り付けて「デバイスマネージャで表示された添付のデバイスは何ですか?」と質問します。

CopilotへAI問い合わせ

AIがデバイスの種類と、適切なドライバの入手先を教えてくれます。今回はGeminiにより「Microsoft Updateカタログ」を紹介されました。

手順6:Microsoft Updateカタログでドライバを入手・インストール

👉 https://www.catalog.update.microsoft.com/home.aspx

検索窓にハードウェアIDやデバイス名(例:Synaptics)を入力して検索します。Windows11対応のものがなければWindows10やWindows7用の64bit版ドライバを試します。

ダウンロードされる .cab ファイルはそのままでは実行できません。以下の手順でインストールします。

  1. .cab ファイルを右クリックして「すべて展開」で解凍
  2. デバイスマネージャで該当デバイスを右クリック→「ドライバーの更新」
  3. 「コンピューターを参照してドライバーを検索」を選択
  4. 解凍したフォルダを指定し、「サブフォルダーも検索する」にチェックを入れて「次へ」

この手順で必要なドライバがインストールできました。

ドライバインストール後のデバイスマネージャー

メーカー公式ドライバと比べると、タッチパッドの特殊ジェスチャーなど一部機能が使えない場合があります。基本動作には問題ありません。


【hp ENVY x360編】レジストリ変更でアップグレードインストール

dynabookと方針を変えた理由

hp ENVY x360もCPUがWindows11の対応範囲外で、通常の方法ではインストールできません。ただし、dynabookのときと異なり、クリーンインストールではなくアップグレードインストールを選びました。

理由は、Office Home and Business 2016がプレインストールされており、ドライバも一から探したくなかったためです。

ステップ1:まず初期化(Windows10を復活させる)

電源を入れると、BIOSはPOSTするもののWindows起動中にブルースクリーンになる状態でした。

そこで、工場出荷状態への初期化を試みました。電源投入直後から F11 キーを連打すると、青いメンテナンスメニューが表示されます。「トラブルシューティング」→「このPCを初期状態に戻す」を選択します。

ディスク上のリカバリパーティションからWindows10が再インストールされ、無事起動するようになりました。プレインストールのOfficeも復活し、自分のアカウントを登録して使えるようにしました。

ステップ2:レジストリ設定でWindows11アップグレードを許可

非対応CPUのPCでWindows11にアップグレードするには、事前にレジストリを変更する必要があります。

PowerShellまたはコマンドプロンプトを管理者権限で起動して、以下のコマンドを実行します。

reg add HKLM\SYSTEM\Setup\MoSetup /v AllowUpgradesWithUnsupportedTPMOrCPU /t REG_DWORD /d 1 /f

このコマンドは以下のレジストリキーを 1 に設定します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setup\MoSetup\AllowUpgradesWithUnsupportedTPMOrCPU

ステップ3:Windows11へのアップグレード

Windows10が起動している状態で、dynabookのときに作成したWindows11インストーラのUSBメモリを接続します。

USBメモリ内の Setup.exe を実行して、あとは画面の指示に従うだけです。クリーンインストールと異なり、既存のアプリやドライバはそのまま引き継がれます。


まとめ

項目 dynabook TX/67LWH hp ENVY x360
方法 クリーンインストール(MBR形式) アップグレードインストール
最大の壁 Legacy BIOS(GPT非対応) 非対応CPU
ドライバ問題 あり(生成AI+Updateカタログで解決) なし(引き継ぎ)
現在の状況 快適に動作中 快適に動作中

古いPCでも工夫次第でWindows11が動きます。「2025年10月以降どうしよう」と悩んでいる方の参考になれば幸いです。


その他の記事は BB研究所 で公開しています。

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