こんにちは。
TA職志望でデザイナー職ポートフォリオを制作していた(している)一般理工生です。
この記事では、理工学研究科の修士・博士課程の人間がデザイナー職を目指してポートフォリオを作る際のススメを紹介します。
逆に、専門や美大へ通っている方は理系ってこんなこと考えてるんだな……とテキトーに見流してください。
エンジニア職ポートフォリオの記事ではないです!!
大前提
何してるんですか? 研究してください!
これ、ガチです。「デザイナー職志望だからまともにやりたくない」と忘れてもらっては困ります。
研究背景を調べる、実際に手を動かす、発表資料を作成し纏めるという一定の工程をこなせることは、明らかな強みです。
あと、就活と学業が乖離するので忘れがちですが、進級できないと双方とても気まずいです。
積極的に相談会へ参加しよう!
たとえあなたがウルトラ最強かんぺきデザイナーだったとしても、必ず相談会やインターンには申し込みましょう。目的は情報集めと交流です。
専門学校や美術大学に比べ、理工学研究科生は圧倒的情報不足なのが確定しています。なので、とにかく人脈の幅を増やし情報をかき集めましょう! メモを取れメモを
最終的に、この記事が当たり前のことしか書いてないくらいになれば完璧です。ただ、相談会などは叩き台となるポートフォリオ初版が必要なため、頑張って自分なりに作ってみてください。
作品数はどれくらい必要?
様々なパターンが紹介されてはいますが、ぶっちゃけ志望企業によって全く異なります!!
A社では50ページ以上が当たり前でも、B社では20ページで受かってたり、ということはザラです。ZARAではなく
ただ、ベースとして必ず自分の自信作は複数必要になります。つまり……
- (必須)自分の自信作、代表作
- チーム制作(必ず自身の制作範囲を載せる)
- 長期制作
- その他の制作
- 基礎力アピール(デッサンや習作など)
といった内容が基本になります。
全てを載せる場合は最低で10作品、多いと30作品以上になるかもです(アニメーションやエフェクトなどはもうちょっと増えるかも?)。チーム制作物が必要か、基礎力が必要かといった判断は、志望企業の相談会や説明会でチェックしてください(絶対言ってます)。
さらに、企業に関わらず研究内容にも触れてください! 学業と関わりが少ない業種だからこそ、学業で普段何をしているかが不透明になりがちです。採用者が人物像を把握しやすくするためにも、必ず研究内容は載せましょう。
※ただし、詳しすぎる内容は読む気を失くしてしまうので注意
どの作品を載せれば……
実際作り始めると、「これは載せた方がええねんな」とか「いやこれは載せなくても……」という悩みが出てきます。出てこない自信ニキはこんな記事読んでないです。
それで、作品を載せるか載せないかの判断はこれです!
- 自分が作った作品の中で比較的クオリティーが高いと判断できる
- 志望職種・志望業務に合致していると感じる
- 個性が非常に出ている
上から順に載せるべきレベルが高いです。
逆に載せないべき作品は……
- 他の掲載作品と似通っていて、なおかつクオリティーが低いと感じる
- (シリーズものの制作は逆に載せるべき)
- チュートリアルなどを参考にしており、そこまで変化がない
- 特にコメントすることがない作品
- 要は、面接で聞かれた時回答に詰まるような制作物
- 企業側が載せなくてもいいといった制作物
- 企業によって異なるので要チェック
です!!!
ちなみに、ここまで説明しておいてアレなんですが、相談会で聞けば全部教えてくれます。 行きましょう、相談会。
作品紹介について教えて!
研究で鍛えた頭を使おう
作品紹介のやり方はほぼ論文の書き方と同じです!
ということで、一般的な論文(学部生の方はレポート)の書き方を取り上げます。
| 序論 | 関連研究 | 提案手法 |
|---|---|---|
| 研究全体を簡潔に説明 | 自身の研究の前提となった研究を取り上げ & 前提知識の説明 | 関連研究を前提に自身の研究を説明 |
| 実験 | 結果と考察 | 結論 |
| 研究の評価を行う手法説明 | 実験結果と自身の研究に関する考察 | 論文全体を改めて説明し、今後の展望についても述べる |
この論文の流れは、先人たちが「理解しやすいように」と作り上げたテンプレです。折角この流れを知っているのだから、使わない手はありません!
実際に画面を作るには
ポートフォリオにおけるベーシックな作品紹介はこのような感じです。
| 制作タイトル | 制作時期・期間(・画材やソフトなど) | 説明文 | 制作過程の様子 |
|---|---|---|---|
| 習作の場合は何を学んだか書く | 実は一番大事かもしれない | 要らないと公言された業種の方はスルー | あると素晴らしい |
一般的にはこれを淡々と並べるだけですが、ここで先ほどの論文構成を活用し、ポートフォリオに流れを作ってあげましょう!
ということで実例です。自分のものですが……
先ほど取り上げた全ての要素は入れつつ、論文的な構成もしています。
- 序論 : 最上部の説明1行
- 関連研究 : PowerPointが存在しているが、問題がある
- 提案手法 : 何を目的にしたか、何を取り扱うかを説明
- 結果・考察 : 制作した作品の掲載と、制作における学び
少し余白が狭かったりとデザイン面では粗があるものの、内容自体はしっかり頭に入ってくるような構成です!
「いやいや文字まみれだし、膿はイラストレーター志望なのじゃが」という仙人の方はこちら

先ほどのページと合わせて、おまけ要素として最後尾に付け足したものです。そのため、必要最低限に文字を減らしてはいますが、「自分が工夫した点」「制作過程」などはしっかり抑えてあります。
特に、「文字があっても読まないよ」と明言している企業などではオススメのスタイルです。画像を4コマ漫画のように構成し近くに配置することで、数秒見ただけでもなんとなく様子が伝わるようになります。
ただし、圧倒的な1枚絵のような作品の場合は容赦なくページを分けましょう!!!!
最後に、理工学研究科の特権「ガチ研究の紹介」をしよう……と思いましたが、普通に守秘関連があるので出せません……。
分野の広い国内学会のポスター発表をイメージしながら、さらに小学校向けくらい簡単にして、文字をデカデカとすればOKです。
これは採用側を舐めているのではなく、我々理工生の感覚が鈍り散らかしていることへの警鐘です。オーバーなくらい簡単めに作りましょう!(ただしCG系の研究をしている場合は相談会の内容に合わせていきましょう)
レイアウトに困ったら
ポートフォリオのレイアウトは、作品の外側で自分らしさを出す絶好の機会です!
自分の性格や強みに対して、かっこいい系だったらカッチリ黒め、かわいい系だったらまるっとパステル調など、様々な手札が考えられます。
一方、「なんでもいい」となると逆に困るのがポートフォリオです。そこで、先人の作例を大いに参考にしてみましょう!
例えば、Pinterestで調べてみたり……

ViViViTに登録してWEB公開のポートフォリオ集を見たり、イベントに参加したり……

デザイナー志望の方ならお分かりの通り、リファレンスの数は強さそのものです!
特に、自分に合っている、惹かれるような要素があるようなポートフォリオを重点的に見ていきましょう。
最後に
ここまで見ていただきありがとうございました。
本格的にポートフォリオを作り始めてから約4ヶ月間、得られた学びをつらつら書いただけでしたが、何かしらの参考になれば幸いです。
理系進学、それに修士以降まで進学してからデザイナー職を目指すという異常人類に向けた記事でございました。では最後に

