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Testの書き方 LiveView編

Last updated at Posted at 2023-11-07

Testの書き方 LiveView編

LiveViewのテストモジュールは、以下の手順で定義することができる。

  • テストモジュールに必要なモジュールをインポートする。
  • セットアップ関数を定義する。
  • テストを記述する。

モジュールのインポート

LiveViewのテストモジュールを定義するためには、最低限以下の記述を必要とする。

  • use 省略Web.ConnCase
  • import Phoenix.LiveViewTest

これらは、Phoenixの接続のテストとLiveViewのテストを行えるようにするものである。

セットアップ関数の定義

LiveViewではライフサイクルにデータを追加することができる(socket.assigns)。

このデータ込みのテストを作成するためには、
テストを初期化するセットアップ関数を定義する必要がある。

セットアップ関数は次のように定義することができる。

# セットアップ関数を定義
defp init_data(_) do
  %{name: "Taro"}
end

セットアップ関数は次のように、テストに指定することができる。

describe "Test HomeLive.Index" do
  # describe別にsetup関数を指定することができる
  setup [:init_data]

  # セットアップ関数の戻り値のマップにあるものが指定できる
  test "home page", %{conn: conn, name: name} do

  end
end

またsetup_allマクロを使用することで、モジュール内のすべてのテストの初期化処理を行うことができる。

次のように記述する。

setup_all do
  # 初期化処理
end

これらの実行順は次のようになる。

  1. setup_allマクロ
  2. セットアップ関数

よってテスト全体に適用したい初期化処理setup_allマクロに、テストごとの初期化処理セットアップ関数で行うと良い。

データが異なる場合のセットアップ関数

データの値が特定の状態のときのLiveViewをテストしたい場合、
複数セットアップ関数を用意するとよい。

defp when_name(_) do
  %{name: "Taro", age: nil, from: nil}
end
defp when_age(_) do
  %{name: "Taro", age: 34, from: nil}
end
defp when_from(_) do
  %{name: "Taro", age: 34, from: "north pole"}
end

Testを実行する

LiveViewをテストする際には、LiveViewのプロセスを生成する必要がある。
次のように記述することで、LiveViewのプロセスを生成することができる。

{:ok, live_view, html} = live(conn, ~p"ルート")

出力されるlive_viewLiveViewの状態であり、htmlレンダリングされたHTMLである

LiveComponentの表示は次のようにテストすることができる。

# 出力されるHTMLからテスト
assert html =~ "テキスト"
# 特定のLiveComponentからの出力に絞ってテスト
assert render_component(LiveComponentモジュール, データatom: データ) =~ "テキスト"

** (KeyError) key :myself not found

LiveConponent内でイベントの送信先をLiveComponent自身(phx-target={@myself})としている場合、次のエラーが表示される。

** (KeyError) key :myself not found 以下省略

このような場合のTestでは、render_componentでid: "LiveComponentに指定したid"を渡すことで解決する。

assert render_component(LiveComponentモジュール, id: "LiveComponentに指定したid", データatom: データ) =~ "テキスト"

結論

LiveViewのテストを定義する場合、概ね次の手順に沿って記述する。

  • LiveViewのテストモジュールをインポートする(ConnCasePhoenix.LiveViewTest)
  • setup_allマクロですべてのテストで共通の初期化を記述する。
  • セットアップ関数を定義して、各describeにまとめられたテストで実行させる。(setup [:セットアップ関数])
  • test内でLiveViewプロセスを生成する。(live(conn, ~p"ルート"))
  • assertで比較を行う。

LiveViewのテストは、処理ごとに細かくdescribeで分け、結果ごとにtestを定義したほうがよいと思った。

おまけ

テスト実行後の処理

セットアップ関数やsetup_allマクロ、テストでの実行後の処理は、
on_exitコールバックで記述することができる。

on_exit(fn ->
  # テスト後の処理
end)

例としてsetup_allマクロで、on_exitを記述すると次のようになる。

setup_all do
  # テスト実行前にディレクトリとファイルを生成した
  :ok = File.mkdir("TEST_DIR")
  :ok = File.touch("TEST/TEXT.txt")


  on_exit(fn ->
    {:ok, ["TEST_DIR", "TEST_DIR/TEXT.txt"]} = FILE.rm_ref("TEST_DIR")
  end)
end

要素をクリックした後の表示をテスト

要素をクリックしたときの動作のテストを記述する場合、render_click(要素)を使用する。

またこの際、指定した要素がイベント処理によって状態(socket内のデータ)を更新する場合、render(状態)を実行すると
状態の更新後の表示をテストすることができる。

{:ok, live_view, _html} = live(conn, ~p"/")

live_view
|> element("li",  "イベント名もしくはphx-value-*の値")
|> render_click() =~ "内容"

# 状態の更新後をテスト
assert render(live_view) =~ "内容"

要素を指定するelement/2の引数は次のものを指定する。

  • 第一引数 - タグの種類を指定する。(buttonliなど)
  • 第二引数 - phx-clickのイベント名やphx-value-*で指定した値などを指定する。

クリックした要素にphx-clickが記述されていればイベントが送信され、要素が<.link pacth={~p"ルート"}>であればパッチ処理が行われる。

つまりLiveViewのページでクリックをしたときと同じ処理が行われる。

次のものはli要素をクリックすることで、
LiveComponentの表示が更新されたことをテストするものである。

# このセットアップ関数は%{selected: nil}を返す
setup [:when_not_selected_exists]

test "Click list", %{conn: conn, selected: selected} do
  {:ok, live_view, _html} = live(conn, ~p"/")

  # <li phx-value-name="TEST" phx-click="select_li"> という要素があるものとする
  
  # "select_li"イベントは、phx-value-*で指定した値%{"name" => name}を受け取り
  # selectedの値をname(つまり"TEST")に更新するものとする

  live_view
  # すべてのliの内、"TEST"とphx-valueのnameと一致するもの
  |> element("li", "TEST")
  # この時点でtest時に指定したselectedの値は、イベント処理によって
  # nilから"TEST"となっている
  # LiveViewの要素(LiveComponent込み)内に"test.pub"というテキストが存在するかテストすることができた。
  |> render_click() =~ "test.pub" 
end

navigateとパッチの処理をテスト

要素をクリック後、navigate処理が行われたをしたことをテストする場合

assert_redirected(live_view, ~p"/new")

要素をクリック後、パッチ処理が行われたことをテストする場合

assert_patched(live_view, ~p"/import_form")

テスト名

定義例

  • Test that 要素 be 動詞ed. - 特定の要素をテストする場合(Test that selected directory file are listed.等)
  • Test 対象 when 条件. - 条件を満たすとき対象をテストする場合(Test page when selected is nil.)
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