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UNIX コマンド早見表

Last updated at Posted at 2025-10-22

この記事では、システム管理、ファイル操作、テキスト処理など、日常の作業で必須となる主要なUNIXコマンドを厳選し、名前の由来、用途、そして実際の使用例を交えて徹底的に解説します。


目次


ファイル・ディレクトリ操作系コマンド

ファイルやフォルダ(ディレクトリ)の作成、移動、削除など、基本的な操作を行うコマンド群です。

ls

  • 由来: List
  • 用途: カレントディレクトリや指定した場所のファイル・ディレクトリ一覧を表示します。
  • 主要なオプション:
    • -l: 詳細表示 (long、パーミッション、サイズなど)。
    • -a: 隠しファイル.で始まる)を含むすべてを表示 (all)。
    • -h: サイズを読みやすい形式で表示 (human-readable-lと併用)。
  • 使用例:
    ls -lah
    

cd

  • 由来: Change Directory
  • 用途: カレントディレクトリ(現在地)を移動します。
  • 特殊な引数:
    • ..: 1つ上の階層へ移動。
    • ~: ログインユーザーのホームディレクトリへ移動。
    • -: 直前にいたディレクトリへ移動。
  • 使用例:
    cd ..
    cd ~/Documents
    

cp

  • 由来: Copy
  • 用途: ファイルやディレクトリをコピーします。
  • 主要なオプション:
    • -r: ディレクトリを再帰的にコピーする (recursive、ディレクトリのコピーに必須)。
    • -i: コピー先に同名のファイルがある場合に上書きを確認します (interactive)。
    • -p: ファイルのタイムスタンプやパーミッションなどの属性を保持してコピーします (preserve)。
  • 使用例:
    # ファイルを同じディレクトリ内にコピーし、別名をつける
    cp config.yml config_backup.yml
    
    # ディレクトリを丸ごとコピー
    cp -r templates/ new_templates/
    

rm

  • 由来: Remove
  • 用途: ファイルやディレクトリを削除します。
  • 主要なオプション:
    • -r: ディレクトリを再帰的に削除 (recursive、ディレクトリ削除に必須)。
    • -i: 削除前に確認メッセージを表示 (interactive)。
    • -f: 警告なしに強制的に削除 (force、使用注意)。
  • 使用例:
    # 確認メッセージ付きでファイルを削除
    rm -i outdated_file.txt
    
    # ディレクトリとその中身を強制的に削除
    rm -rf old_project/
    

mv

  • 由来: Move
  • 用途: ファイルやディレクトリの移動、または**リネーム(名前変更)**を行います。
  • 主要なオプション:
    • -i: 移動先に同名のファイルがある場合に上書きを確認します。
  • 使用例:
    # ファイル名を変更
    mv old_name.txt new_name.txt
    
    # ファイルを別のディレクトリに移動
    mv data.csv archive/
    

テキスト処理・検索系コマンド

ファイルの内容確認、特定の文字列検索など、データ処理に不可欠なコマンド群です。

grep

  • 由来: Globally search for a Regular Expression and Print
  • 用途: 指定したファイルの中から、特定の文字列やパターン(正規表現)を含む行を検索・抽出します。
  • 主要なオプション:
    • -i: 大文字・小文字を区別しない (ignore-case)。
    • -v: 検索パターンに一致しない行を表示 (invert-match)。
    • -n: 一致した行の行番号を表示。
    • -r: サブディレクトリまで再帰的に検索
  • 使用例:
    # ログファイルから "ERROR" を含む行とその行番号を表示(大文字・小文字無視)
    grep -in "error" app.log
    

less

  • 由来: (機能が) more コマンドより優れていることを示す(less is more の一種)。
  • 用途: 大規模なテキストファイルを画面単位で表示するページャー。ファイルの先頭に戻ったり、下から検索したりできます。
  • 主な操作:
    • /: ファイル内検索。
    • Space: 次ページへ。
    • q: 終了。
  • 使用例:
    less /var/log/syslog
    

tail

  • 由来: ファイルの (tail)
  • 用途: ファイルの末尾から数行(デフォルト10行)を表示します。ログのリアルタイム監視に多用されます。
  • 主要なオプション:
    • -n [数字]: 表示する行数を指定。
    • -f: ファイルの末尾に追加されるデータをリアルタイムで表示し続ける (follow)。
  • 使用例:
    # アクセスログをリアルタイムで監視
    tail -f access.log
    

システム管理・権限操作系コマンド

プロセス管理、ユーザー権限の変更、アーカイブ作成など、より高度な操作に用いられます。

ps

  • 由来: Process Status
  • 用途: 現在実行中のプロセス(プログラム)の状態を一覧表示します。
  • 主要なオプション:
    • aux: 全ユーザーのプロセスをユーザー志向の形式で表示(最も一般的)。
    • -ef: UNIX標準のプロセス一覧表示形式。
  • 使用例:
    # 実行中のプロセスを詳細に表示
    ps aux
    

kill

  • 由来: Kill a process
  • 用途: 指定したプロセスID(PID)にシグナルを送り、プロセスを終了させます。
  • 主要なオプション:
    • -9: SIGKILLシグナルを送り、強制的に終了させる(最も強力)。
    • -15: SIGTERMシグナルを送り、正常終了を促す(デフォルト)。
  • 使用例:
    # PID 1234 のプロセスに正常終了を促す
    kill 1234
    
    # プロセスを強制終了
    kill -9 5678
    

chmod

  • 由来: Change Mode
  • 用途: ファイルやディレクトリの**パーミッション(アクセス権)**を変更します。
  • 指定方法:
    • 数値モード(例: 755)で設定。
    • シンボリックモード(例: u+x、所有者に実行権限を付与)で設定。
  • 使用例:
    # ファイルに所有者(u)の実行権限(x)を追加
    chmod u+x script.sh
    
    # 一般的なディレクトリのパーミッション設定(所有者:読み書き実行、グループ/その他:読み書き)
    chmod 755 my_dir
    

tar

  • 由来: Tape Archiver
  • 用途: 複数のファイルを1つにまとめる(アーカイブ)および展開(解凍)を行います。
  • 主要なオプション:
    • -c: アーカイブを作成 (create)。
    • -x: アーカイブを展開 (extract)。
    • -f: ファイル名を指定 (file)。
    • -z: gzip形式で圧縮・展開。
  • 使用例:
    # ディレクトリを tar.gz 形式で圧縮(アーカイブ作成)
    tar -czf archive_name.tar.gz my_directory/
    
    # アーカイブを展開
    tar -xf archive_name.tar.gz
    

UNIXの根幹:パイプとリダイレクト

UNIXコマンドの真価は、これらの単体コマンドを組み合わせて利用することにあります。

1. パイプ(|

あるコマンドの標準出力を、別のコマンドの標準入力へ渡す機能です。

: 実行中のプロセス一覧から特定の名前(httpd)を含む行だけを抽出し、さらに表示数を制限する。

ps aux | grep httpd | head -n 5

2. リダイレクト

コマンドの入出力先を変更する機能です。

  • > (上書き): コマンドの出力をファイルに上書き保存。
    ls -l > file_list.txt
    
  • >> (追記): コマンドの出力をファイルの末尾に追記
    tail -n 10 access.log >> audit.log
    

コマンドのヘルプを確認する

より詳細な情報や、この記事に記載されていないオプションを知りたい場合は、以下の方法でシステム内の公式情報を確認しましょう。

# manコマンドでマニュアルページを表示
man [コマンド名] 

# 多くのGNU系コマンドで利用できる簡略ヘルプ
[コマンド名] --help

# 例
man find
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