はじめに
基本情報技術者試験はIPAの情報処理技術者試験のうちレベル2にあたるもので、技術的な内容かからマネジメント的な内容まで、幅広く問われる試験。
今年に入ってから受けて、1日30分という舐めた勉強スケジュールではありましたが、二ヶ月の勉強で一発合格できたので実践した勉強法や感想について書きたいと思います。
※キャッチーなタイトルになってしまいましたが、私は情報系の大学生なのでかなり学校の講義分ブーストがあります。1日30分をただ二ヶ月続けただけじゃ流石に受からないと思われる。
なぜ基本情報を選んだか?
理由はシンプルで、ITパスポートだとレベルが低すぎるが応用情報にいきなり行くと範囲が広すぎるから。
応用情報は基本情報よりもさらに範囲が広く、しかし基本情報と被ってる部分がそこそこあるため、基本情報をスキップして応用情報に行くと勉強時間がかなりかかります。
それから基本情報はいつでもCBTで受けることができますが、応用情報は春季と秋季しかない、と言うのも大きいです。
CBTならば自分の学習状況に応じて柔軟に試験予定を作ることができます。しかし、応用情報はそうもいかない。合格発表時期なども加味すると合格者を名乗れるまでに相当なラグがあります(スパンがさらに長い資格なんてザラにあるが、少なくとも基本情報よりは)。
勉強法
まず、色々Pythonでコード書いたり、大学の授業で関係知識を得たりしていた関係上、わりかし前提知識はありました。科目Bの仮想コードはほぼ勉強なしで解けたし、科目Aもテクノロジ系の基礎は余裕。
しかし、それだけで受かる試験ではありません。
立ちはだかるのは学生にとって微塵も馴染みのないマネジメント系、ストラテジ系。さらに、テクノロジ系の中でも深いところは特定のフレームワークやプログラミング言語の内容に触れていたりもしていました。科目Bのセキュリティ問題も日本語を読めれば解けるとはいえ、慣れが必要。
勉強のためにまず最初にやったのは、もちろん参考書。書店で目についたものを一冊買って読破しました。(ネットでおすすめされてるものではなかったので、名前は挙げないでおく)
そのあとどうするべきかネットで色々みたところ、参考書は三冊ほど読んでおくのが良い、あとはひたすら過去問道場という意見が主流のようでした。
しかし、私は情報系学部生。授業で基礎知識が身についている分、参考書一冊を読めば、そうでない人の三冊分になるのではないか。そう考え、過去問道場をやってみました。すると、最初から7割弱の正答率。合格ラインは6割、このまま受けるのは流石に危険ですが、かなり良いスタートと言えます。
これによって、情報系の学部の授業と、基本情報の関係性がなんとなく掴めると思います。私の大学の授業のカリキュラムがどれだけ一般的なものなのかはわかりませんが、比較的基本情報に大学の講義内容は役立つと考えていいでしょう。
ただし、どんな人であっても参考書を一冊も読まないのはお勧めしません。参考書には知識だけでなく、試験のフォーマットや出題の方向性などの情報もわかりやすく載っていますから、その辺りの情報は知っておくべきです。
そして、科目Aの勉強はそのまま脳筋戦法で過去問道場を解き続けたわけですが、そこに一点の工夫を取り入れました。それは「わからんもんは即座にググる」です。
というのも基本情報の科目Aは四択問題で、計算はともかく知識問題は選択肢や答えを変えた、似ている問題が出ることも多い。そのため、一度出た問題は消去法で答えが分かればいいのではなく、選択肢や問題文に現れた全ての語句の意味を理解しておくべきなのです。
しかし、細かい基本情報の知識はぶっちゃけ範囲が広すぎて参考書でも網羅はできてない(ネットおすすめじゃない参考書買ったので、おすすめのやつならワンチャン網羅してる可能性もある)。
とにかく、知らん語句はググって都度覚えるののが最短だと、私は思います。
これが普通の勉強ならググって覚えるのきついかもしれませんが、これはエンジニアの試験です。エンジニアはAPIとかググりまくりますよね。なんで、そのテンションで勉強してました。
で、科目Bの話です。仮想コードについては正直Python書いてるので、経験値でゴリ押しました。多少過去問にも目を通しましたが、制度が変わってあまり時間が経っていないのもあり、問題のサンプル数は少ないです。過去問に目を通して仮想コードに慣れるのは必要ですが、どちらかといえば素のコーディングスキルの方が重要だと思われます。
一方、セキュリティ問題。これは現代文の問題に情報系の要素をたんまり詰め込んだようなものです。つまり、ある程度の情報系の知識というか、視点があるならあとは読解力の問題。やはり、慣れですね。
科目Bは過去問道場よりも、IPAから過去問や制度切り替え時のサンプルを引っ張ってきて解くのがお勧めです。というか、過去問道場は制度切り替え前の午後試験の問題ばかりなので役に立たないです。
試験中、試験後
配布されるメモ用紙、筆記用具を使いながらPCで回答します。CBTじゃないのもありますが、CBTを受けられない確固たる理由がない限りは絶対こっちのがいいです。パソコンを前に一人でうんうん唸る方が紙の試験より気が楽。試験会場が自宅近くになりやすいですし。
全ての回答が終わったらその場で点数が出て、AB両方で6割超えてたら合格ということにはなりますが、厳密にはその場では合格しません。
点数が基準を超えていても、合格を決定するのは(確か)経済産業大臣で、合格確定は翌月の、IPA webサイトに記載の日時です。それまでは合格者を名乗れません。ちょっと嫌な期間ですね。点数はわかってるのでいいですけど。
感想
他の試験勉強はあまり自分の興味関心と一致しないことが多いですが、基本情報はかなり一致度の高い試験だったので今までの様々な試験勉強の中では結構楽しかったです。
次は応用情報を取るつもりではありますが、CBTではないのでスケジュールの都合上、相当先にはなりそうです。