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2025年気になる通信業界トレンド(前編)

Last updated at Posted at 2025-01-01

Assieです♪
新年ですね!2025年が皆様にとって健康でHappyな年になりますように☆どうぞ宜しくお願いします!私は今年もIT・通信業界動向マニア(??)として頑張っていきたいと思います。

さて2024年通信業界もいろいろありましたね。Ahamoショックすごかったですね。昨年色々あったことを振り返りつつ今年気になるトピックを日本のニュースにちょっとだけ海外ニュースをまぜて10個ピックアップしたいと思います。まずは前半5ついきます!

1.2025年はついに大阪万博!!
2025年、そうそれはついに大阪万博!!どんな新しい未来像・技術・文化が出てくるのか楽しみですよね♪通信事業者の発表では以下当たりが気になっているところです。
NTT:各パビリオンでIOWNを利用可能とする共に、IOWN 2.0商用化が何かある模様。また夢洲会場をバーチャル空間で再現されるそうなのでそれも楽しみです。
SpaceCompass:NTTとスカパーJSATとの合弁ですが、大容量光通信技術の宇宙での実証を披露する予定との発表でした。2024年中にSpaceCompass1号が打ち上って光データリレー通信ができてくるはずだったのですがアナウンスの記憶がなく、もうすぐ打ちあがって万博では試せるのかな?と気になっています。
KDDI: Hitachと共同のSociety 5.0の展示なので、5Gのサービスとかが出てくるのかなと楽しみです。
その他、基地局シェアリング、ローカル5G、顔認証パスなども導入されるそうなので、諸々楽しみです。 (どこの国の日に行こうか悩み中です)

2.進むAI Datacenter
昨年は国・外資各社等々からデータセンターへの大型投資が発表されて、規模感に驚きました。AWSは2027年までに2兆2600億円、Microsoftは今後2年間で4350億円、Oracleは今後10年で1兆2000億円でしたし、経産省から4月に発表のあった「特定重要物資クラウドプログラムの供給確保計画」でさくらインターネットに最大501億円、KDDIに同102億4000億円等々発表されました。
実は世界第3位のデータセンタープロバイダーで海外にもデータセンターを多数持っているNTTグループは2028年を目途に栃木市でデータセンター開業、ソフトバンクは2026年までに北海道苫小牧・旭川に開業となっています。データセンターは開業までに時間がかかるので来年以降になるものも多いと思うのですが、注目はやはり大阪府堺市のSharp工場跡に入るKDDIとSoftbankは2025年に稼働開始のはずですがどうなるかですね!6月にSupermicroとアジア最大規模のAIデータセンター構築と発表したKDDI、その数日後に同じSharp堺工場敷地の大規模取得を発表したSoftbankの間には去年ひと悶着(?)ありましたね。KDDIが同時にSharpと交渉を進めていることを知らず「寝耳に水」だったSoftbankですが、無事年末に工場跡地6割を取得したという報道があったので丸く収まったんですかね..??
*Softbankのほうが大きいように見えますけどね…?(小声)

工場跡地に作るので電力とか基礎インフラは使えるところは使えると思うのですが、特にDC特需で明らかに労働力不足になりつつあるDC業界という背景とも相まって、工場で働いていた方達を再雇用して地元の雇用にも貢献されるのかな?という点も気になる所です。

ちなみにグローバルの通信事業者の生成AIデータセンターの建設動向ですが、正直まちまちです。相当な投資がいるので、政府補助金か財政に余裕がないとなかなか苦しいですからね…。感覚的にはイケイケ中東の通信事業者・AIでは最先端をいってそうな韓国事業者が元気いいので、今年も大きく仕掛けてくる気がします。
*USオペレータは発表してないみたいですけど、SoftbankがNVIDIAとの発表の中でUS DCの話をしていたのの続報も気になりますね。
image.png
https://www2.deloitte.com/us/en/insights/industry/technology/telcos-enter-generative-ai-data-center-market.html

ここからはAI DCの中でも自分がまだ多少わかる領域のNW分野のところにフォーカスして書くと、去年はJuniperがInteropで800G SWをお披露目したりさくらインターネットがJANOGでAristaの利用を発表したなか、今年はついにAI Datacenter SWの仕様に関連するUltra Ethernet Consortium(UEC)のRelease 1.0が1Qの間に出てきますね!また、12月にマーベルがデータセンタ向けのリニアドライブ型プラグイン光学機器(LPO)チップを発表し、DSPに加えていわゆる光電融合の新たな技術の利用が広がるか気になるところです。

3.LLM対決勃発中
2022年にChat GPTが発表され、2023年はChat GPT旋風が巻き起こりましたが、2024年はあらゆる会社が生成AIの対応を発表し、生成AI戦国時代の始まりのように思えました。メガテックは各社自分の強みを生かしたLLMサービスを開始し、GoogleはGemmiをChromeに搭載し、MicrosoftはCopilotをOffice 365に組み込み、Xはツイート分析を活用したGrok、MetaはOpensourceでLlama 3を公開等々いろいろな動きがありましたよね。
日本勢は国産LLMの商用化が続いています。NTTはtsuzumiを商用化、KDDIはElyzaを連結子会社化、Softbankはなんと4000億クラスのパラメータをもつSarashina2-8x70Bを11月に発表しましたが今年更に発表があると思うので楽しみです。しかし皆生成AIを出してきているので選んだり使い分けたりするのも大変な気も…汗

一方でにわかに上がってきた問題が「AIデバイド」です。そもそもデジタルトランスフォーメーションが遅れていると言われている日本ですがAI導入も遅れてるらしいというデータも出ていますが、特に問題になっているのが企業規模によるAIの導入状況の差です。今年は各社独自LLMを使いながらこれらのAIデバイドの問題に取り組んで、生成AIがより多くの層に普及するかが注目ポイントです。
image.png
(https://www.ohmae.ac.jp/mbaswitch/generative-ai-japan、2月)

4. 5Gのマネタイズに苦戦している中、5G Advanced/Redcapは誰がローンチ?
ここ数年は通信機器業界はCAGRマイナス成長でベンダにとっては苦しい状況でしたが一部ベンダが米国通信事業者の投資が戻ってきたと報道で話し少しずつ戻ってきたかな?と思うこの頃です。
(とはいえ、NTTドコモがMassive MIMOに対応している海外ベンダ基地局採用を前に出したので日本ベンダには厳しい状況かもしれませんが…)
そんななか、2025年は5G Advanced元年…なはず?上でも述べましたが、イケイケのUAEは5G-Advanced Countryとしてアピールをしていますが日本のオペレータ含め他のオペレータも発表が続くのか楽しみなところです。
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(Qualcomの5G Advaned説明:https://www.qualcomm.com/news/onq/2023/01/how-5g-advanced-will-deliver-the-next-big-boost-to-mobile-broadband-experiences)

5.ネットワークは陸から空・海へ
去年はNTNというかStarlink旋風で衛星通信がとても盛り上がりましたね!災害時Starlink、夏フェスStarlink、山小屋Starlinkといったつながりにくい山間部やOn-Demandでネットワークが必要な時にぽんっと引くネットワークが実現したと思います。
私も能登のボランティアキャンプでStarlink WiFiを利用したのですが100Mbpsは出ていて感動しました!
そして10月にKDDIがStarlinkとDirect to Cell通信に成功したと発表し、12月にはT-Mobile USがベータプログラムへの登録を開始し、ニュージーランドのOne NZが商用サービスを開始しました。KDDIの商用サービスは2025年3月とのとこで、どんなサービスが始まるか楽しみですね♪
衛星通信といえばKDDIが強いイメージですが、ドコモ・老舗スカパーJSATは上述のSpace CompassでHAPS/成層圏プラットフォーム通信サービスを2025年に開始目標とのことだった(NTTは2026年って言ってるのでもしかして2026年??)のでそちらも楽しみです。昨年度Airbus社への出資したこととも関係あるのですかね?また、NTTは衛星ブランドNTT C89を6月に発表しエコシステムを強化していく戦略も出されたので、C69が何を出してくるのかも見どころです。
SoftbankはIntelsat社との連携を発表しましたが、HAPSの領域でも10月に空飛ぶHAPS基地局のSungliderが米国国防総省との実証実験成功したと発表したのでこちらも商用化は近いのか、光衛星通信もあわせ今年の更なる発表が待たれる所です。
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(見た目がかっこいいので…ソフトバンク:Sunglider:https://uchubiz.com/article/new45469/)

衛星通信といえばHAPSやDirect To Cellは今年開始ですが、去年は衛星IOTサービス SKyloのサービス提供が結構ニュースを賑わせましたね!日本ではもともとSoftbankがパートナーだった気がしたのですが、2024年はIOT回線サービスの強いSORACOMともサービス連携開始しました。

もう少し低空に下がったところでドローンも去年は活発でしたね。特に活発だったのはKDDIでドローンのSkydio社への資本提携を5月に発表して以来、新しいユースケースが色々出てきています。例えばコンビニ(ローソン)からLTE対応したAIドローン「Skydio X10」を出動させ警察活動の高度化を目指した実証実験をしたり、山間部でStarlinkを使った運送サービスの実証実験をしたり。ドローンの様々な商用サービスの開始が待たれる所です。

ここまでは空でしたが、空といえば空なきもしますが海への通信サービスも広がりましたね。一つは海上で、Starlinkが海上で使えるというのもありますが、電波法改正によってローカル5Gが海上でも使えるようになりますね!2024年内の法改正だった気がしたのですが、少しのびたのですかね。(私が気付いてないだけ?)楽天シンフォニーも船舶向けセキュリティ・DXソリューションRakuten Maritimeをグローバルに展開開始したので海上船舶向け通信が活発な気がしますね。もう一つは水中でSoftbankが年の瀬に水中光通信と衛星通信を組み合わせて、水中ロボットのリアルタイム遠隔制御に成功したと発表しました。海の上も海の中も通信が進んでますね!

じゃあ陸はもういいかというと、陸はドコモの品質問題がかなり世を騒がせましたね。また陸上だとConnected Carの領域もNTT-トヨタのパートナーシップが発表されたり(トヨタKDDIじゃなかったけ?と思ったり)、SoftbankはCubic Telecomへの出資を通してSoftware Defined Vehicle(SDV)/IOT PFを進めていく方針ですね。特にNTT-トヨタという日本NO1&日本NO6企業のタッグがどう世界に向けてConnected Carを進めていくのか注目です。この分野はTesla有するUSもですが、主要自動車メーカーがいるフランス・ドイツあたりの動きもウォッチしておきたいところです。

前半は以上です♪読んで頂いてありがとうございました!
後半はこちらです。

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