LoginSignup
3
4

More than 3 years have passed since last update.

three.js でlightmapを試す

Last updated at Posted at 2020-06-28

概要

three.jsに限らず、3DCGのアプリケーションでは少しでも計算量を減らしてパフォーマンスを上げたいという要求があります。今回はそれに対する一つのアプローチであるlightmap(ライトマップ)を試したいと思います。

lightmapとは

lightmapを簡単に説明すると、物体の陰影をあらかじめ計算した結果の画像(テクスチャ)のことです。これを使用することで、光源の計算をする必要がなくなり、パフォーマンスが向上します。ただし、あらかじめ計算しておくという性質上、物体や光源が大きく動く場合には使用できません。

デモ

実際にthree.jsでlightmapを使用したデモを作成しました。
猿に陰影がありますが、シーンに光源は一切置いていません。
バージョンはr93
https://arihide.github.io/demos/lightmap/
スクリーンショット 2020-06-28 15.52.42.png

ソースコードはこちら
https://github.com/Arihide/demos/tree/master/lightmap

解説

ここではBlenderを用いてLightmapを作成し、three.jsで表示する方法を説明します。

lightmapの作成

まず始めに、Blenderでlightmap用のテクスチャとUVを作成する必要があります。例としてcyclesレンダラーで以下のような猿と光源の板を用意します。
a1b7dd9274ac2565c89f76e37751333a-1024x640.png

次にdiffuseとは異なる、lightmap用のUVMapを用意します。
81987d68ca302d7fecb4c50113de9c21.png

lightmapのUVを選択した状態で、猿を選択してEditモードに入り、「u」キーを押して「Lightmap Pack」を選択してUV展開します。
3f23249d984c621e45124a7230f209ea.png

次に、Lightmap出力先のテクスチャを作成するために「UV ImageEditor」上で適当に画像を作成し…
898265887ec7c983fec763896340e9f2.png

その後、Node editor上でimage textureノードを作成し、右のBakeを実行しLightmapを作成します。
fbfc61c5e21a4c6a7ad5bf7f91104a33-1024x640.png

その結果、このようなテクスチャを得ることができればLightmap作成完了です!
4ef22436f4c0a07727851f25589c2614.png

three.jsでlightmapを使用する

最後に先ほど作成したlightmapをthree.jsで使用する方法を説明します。
といっても設定はとても簡単で、

loader.load('./monkey.json', function (geo) {

    var lightmap = new THREE.TextureLoader().load('./lightmap.png');

    var mat = new THREE.MeshBasicMaterial({ color: 0x0000ff, lightMap: lightmap })

    var mesh = new THREE.Mesh(geo, mat);
    scene.add(mesh);

    render();
});

という風に、3行目でlightmapを読み込んで5行目でマテリアルの引数にlightmapを与えるだけです。

3
4
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
3
4