はじめに
ここでは、初級編で解説した「結合」ツールを使って、
フローの作成とその結果がどうなるのかについて見ていきたいと思います。
「結合」ツールの初級編については、
「結合」ツールの基本的な使い方を参照ください。
今回使用するデータについては、下記となっています。
また、作成するにあたって以下を実現する必要があることとしています。
・結合結果を一つのテーブルデータとして保持したい
・取引のあったお客様の回答状況を確認できるようにしたい
読者の皆様は、
結合に必要な情報が同一のDB上に存在せずに苦労したことはありませんか?
またEXCEL情報の場合は、簡易に結合できずに苦労したことはありませんか?
Alteryx Designer では、同様の処理を「データ入力」、「結合」ツールで実現が可能となっていますので、実際に作成していきたいと思います。
最終的に下記のようなフローを作成します。
それでは、作成していきたいと思います。
Alteryx Designer フロー作成
① データの読込
まずは、使用する2つのデータを読み込みます。
読込については、「データ入力」ツールを配置しましょう。
② データの結合
次に前提の一つのテーブルデータとして保持を実現できるようにするため、
「結合」ツールを配置していきましょう
配置が終わりましたら、
「データ入力」ツールと紐づけを実施し、結合条件となる項目の指定します。
今回は、項目:IDでの結合を実施していきますので、そちらを設定していきましょう。
これで結合の設定(一つのテーブルデータとして保持)は完了となりますが、
取引のあったお客様の回答状況を確認できるようにするため、次の工程に行きましょう。
③ データのユニオン
「結合」ツールは、
結合条件に一致したか否かによって出力されるアンカーが異なります。
前提にある取引のあったお客様の回答状況を確認できるようにしたい場合、
取引データを基準とした結合結果を使用する必要があるため、
以下のデータを「ユニオン」ツールで出力する必要があります。
・(出力アンカー:J)アンケートデータとの結合ができた取引データ
・(出力アンカー:L)取引データにしか存在しないデータ
これで、
取引のあったお客様をすべて保持した状態で
アンケートデータを確認することができるようになります。
今回は使用してしていないですが、出力アンカー:Rには以下のデータが出力されます。
・(出力アンカー:R)アンケートデータにしか存在しないデータ
おわりに
ここで解説したフローの作成方法だけが正解と言うわけではありません。
あくまでAlteryx Designer での作業の効率化・省力化を図るうえでの参考になることを目的としていますので、よければ他の応用編についてもご参照いただければ幸いです。
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