💡 ls
コマンドは 「list(一覧表示)」の略 で、ディレクトリの中のファイルやフォルダを表示する基本コマンドです。
オプションを付けることで、より詳細な情報を表示したり、表示形式を変更できます。
それぞれのオプションの 意味 と 由来(英単語の頭文字など) を解説します!
📌 1. 基本的なオプション
オプション | 由来 | 説明 |
---|---|---|
-a |
all(すべて) | 「.(ドット)」で始まる隠しファイルも表示 |
-l |
long(長い形式) | 詳細な情報(パーミッション、所有者、サイズなど)を表示 |
-h |
human-readable(人間が読める) | サイズを「KB, MB, GB」などの単位で表示 |
-r |
reverse(逆順) | 逆順で並べ替える |
-t |
time(時間) | 更新日時順に並べる |
💡 実際の例
ls -a # 隠しファイルを含めて表示
ls -l # 詳細情報を表示
ls -lh # 人間が読めるサイズで詳細表示
ls -lt # 更新日時順に並べる
📌 2. 並び順を変更するオプション
オプション | 由来 | 説明 |
---|---|---|
-S |
size(サイズ) | ファイルサイズ順に並べる |
-t |
time(時間) | 更新日時順に並べる |
-r |
reverse(逆順) | 逆順で表示 |
-X |
eXtension(拡張子) | 拡張子順で並べる |
💡 実際の例
ls -S # ファイルサイズが大きい順に表示
ls -t # 更新日時が新しい順に表示
ls -r # 逆順に表示
ls -X # 拡張子順に並べる
📌 3. 表示形式を変更するオプション
オプション | 由来 | 説明 |
---|---|---|
-1 |
one(1行1ファイル) | 1行に1つずつ表示 |
-C |
columns(列) | 複数列で表示(デフォルト) |
-m |
comma(カンマ) | カンマで区切って表示 |
-x |
across(横並び) | 横方向に並べる |
💡 実際の例
ls -1 # 1行に1つずつ表示
ls -m # カンマ区切りで表示
ls -x # 横方向に並べる
📌 4. ファイル情報を表示するオプション
オプション | 由来 | 説明 |
---|---|---|
-i |
inode(iノード) | ファイルの i ノード番号を表示 |
-s |
size(サイズ) | ブロックサイズを表示 |
-d |
directory(ディレクトリ) | ディレクトリ自身の情報を表示(中身を表示しない) |
💡 実際の例
ls -i # iノード番号を表示
ls -s # 各ファイルのサイズ(ブロック数)を表示
ls -d /etc # /etc ディレクトリの情報だけ表示(中身は表示しない)
📌 5. 色や装飾をつけるオプション
オプション | 由来 | 説明 |
---|---|---|
--color=auto |
color(色) | ファイルの種類ごとに色分け |
-F |
file type(ファイル種別) | ファイル名の末尾に /, *, @ などを付ける |
💡 実際の例
ls --color=auto # 色を付けて表示
ls -F # ファイル種別を表示
📌 ls -F
の出力例:
dir/ script.sh* link@
-
/
→ ディレクトリ -
*
→ 実行ファイル -
@
→ シンボリックリンク
📌 6. よく使われる組み合わせ
コマンド | 説明 |
---|---|
ls -al |
隠しファイルを含めて詳細表示 |
ls -lh |
ファイルサイズを「MB, GB」などの単位で表示 |
ls -lt |
更新日時順に並べる |
ls -Sr |
ファイルサイズ順(小さい順)に並べる |
ls -d */ |
ディレクトリだけ表示 |
💡 例:最近更新されたファイルを表示
ls -lt | head
📌 まとめ
オプション | 由来 | 説明 |
---|---|---|
-a |
all | 隠しファイルを含める |
-l |
long | 詳細表示 |
-h |
human-readable | サイズを「KB, MB, GB」で表示 |
-r |
reverse | 逆順で並べる |
-t |
time | 更新日時順に並べる |
-S |
size | ファイルサイズ順に並べる |
-X |
eXtension | 拡張子順に並べる |
-i |
inode | i ノード番号を表示 |
-s |
size | ブロックサイズを表示 |
-d |
directory | ディレクトリ自身を表示 |
--color=auto |
color | 色付きで表示 |
-F |
file type | ファイル名の末尾に */@ を付ける |
これで ls
コマンドのオプションとその由来がバッチリ