Stringモジュールで遊んでみたシリーズ⑨ -String.to_existing_atom ~ String.trim の紹介

こんにちは！
プログラミング未経験文系出身、Elixirの国に迷い込んだ？！見習いアルケミストのaliceと申します。
今回はStringモジュールについて学んだことをまとめます。

目次

1.Stringモジュールで遊んでみたシリーズ① -String.at ~ String.chunk の紹介
2.Stringモジュールで遊んでみたシリーズ② -String.codepoints ~ String.ends_with? の紹介
3.Stringモジュールで遊んでみたシリーズ③ -String.equivalent? ~ String.last の紹介
4.Stringモジュールで遊んでみたシリーズ④ -String.length ~ String.next_grapheme の紹介
5.Stringモジュールで遊んでみたシリーズ⑤ -String.next_grapheme_size ~ String.printable? の紹介
6.Stringモジュールで遊んでみたシリーズ⑥ -String.replace ~ String.replace_suffix の紹介
7.Stringモジュールで遊んでみたシリーズ⑦ -String.replace_trailing ~ String.split の紹介
8.Stringモジュールで遊んでみたシリーズ⑧ -String.split_at ~ String.to_charlist の紹介
9.Stringモジュールで遊んでみたシリーズ⑨ -String.to_existing_atom ~ String.trim の紹介(本記事)
10.Stringモジュールで遊んでみたシリーズ10 -String.trim_leading ~ String.valid? の紹介

目的

Stringモジュールに含まれる関数を触って機能を理解したい

実行環境

Windows 11 ＋ WSL2 ＋ Ubuntu 22.04
Elixir v1.17.3
Erlang v27.0

String.to_existing_atomとは

String.to_atom(string)はstringを既存のアトムに変換するか、既存のアトムが存在しない場合は例外を返します。

例

iex

:my_atom #アトムの作成
String.to_existing_atom("my_atom")

:my_atom

既存のアトムが存在しない場合

iex

String.to_existing_atom("not_exist")

** (ArgumentError) errors were found at the given arguments:

  * 1st argument: not an already existing atom

    :erlang.binary_to_existing_atom("not_exist", :utf8)
    #cell:xpo7pr43vdebz6nd:1: (file)

String.to_floatとは

String.to_float(string)は浮動小数点の文字列stringをfloat型に変換します。

例

iex

String.to_float("1.0")

1.0

下記の例の末尾のe+2は指数表現、すなわちこの場合は10の2乗。

iex

String.to_float("2.2017764e+2")

220.17764

stringが浮動小数点の文字列以外の場合は例外を返す。

iex

String.to_float("1")

** (ArgumentError) errors were found at the given arguments:

  * 1st argument: not a textual representation of a float

    :erlang.binary_to_float("1")
    #cell:wgroqup7i7jxae2p:1: (file)

余談

stringが浮動小数点の文字列以外の場合は、Float.parseを使用+タプルのパターンマッチを使用のこと。

iex

{x, y} = Float.parse("1")
x

1.0

String.to_integerとは(to_integer/1)

String._integer(string)は整数の文字列stringをInteger型に変換します。

例

iex

String.to_integer("2")

2

stringが整数の文字列以外の場合は例外を返す。

iex

String.to_integer("2.0")

** (ArgumentError) errors were found at the given arguments:

  * 1st argument: not a textual representation of an integer

    :erlang.binary_to_integer("2.0")
    #cell:vvvgtwob2xv4qmuc:1: (file)

余談

stringが整数の文字列以外の場合は、Integer.parseを使用+タプルのパターンマッチを使用のこと。

iex

{a, b} = Integer.parse("2.0")
a

2

String.to_integerとは(to_integer/2)

String._integer(string, base)は整数の文字列stringについて、baseを基数とみなしたうえで変換します。
この関数の目的は10進数以外で表現された整数の文字列を、10進数に変換することです。

例

iex

String.to_integer("3FF", 16) # 16進数の3FF(=10進数の1023)とみなす

1023

String.trimとは(trim/1)

String.trim(string)はstringの先頭と末尾にあるUnicode空白にあたる文字を全て削除した文字列を返します。

例

下記は以下の空白文字を含んでいる

• \n LF(Line Feed)のエスケープシーケンス
• \r CR(Carriage return)エスケープシーケンス
• 半角スペース

iex

String.trim("\n abc\r  ")

"abc"

String.trimとは(trim/2)

String.trim(string, to_trim)はstringの先頭と末尾にあるto_trimを全て削除した文字列を返します。

例

先頭と末尾の"a"が削除されるため" abc "だけが残る

iex

String.trim("a  abc  a", "a")

"  abc  "

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