はじめに
Arch Linuxはローリング・リリースを採用したLinuxディストリビューションです.
それにより,時々,アップデートに失敗することがあります.
本記事では,アップデート失敗時のオーソドックスな対処法を3つの場合に分けて紹介します.
Arch Linux全体で問題が起きている場合
公式リポジトリ側の都合でアップデート前に手動で作業が必要な場合があります.
そのときは,Arch Linux公式サイトの最新ニュースに対処法とともに書き込まれます.
久しぶりにアップデートをした場合
半年間アップデートをしていないPCなどでアップデートをかけると高確率で失敗します.
これはアップデートに使う鍵が更新されていないことが原因です.
次のコマンドを実行することで鍵が更新され,アップデート出来るようになります.
$ sudo pacman -Sy archlinux-keyring
AUR (Arch User Repository) のパッケージをインストールしている場合
公式リポジトリ側のアップデートの影響でAURパッケージの依存関係が満たされなくなることがあります.
アップデート失敗時のエラーメッセージにライブラリ名が含まれている場合は,この可能性が高いです.
解決策としては以下の2通りです.
- 不要なAURパッケージを全てアンインストールし,アップデートを試みる.
- エラーメッセージを参考に検索をして,問題のパッケージを特定する.
TIPS: 英語で検索すると,海外フォーラムで同じ問題に悩まされている人の投稿が見つかることがあります.運が良ければ,そこに解決策が載っています.
まとめ
本記事ではArch Linuxのアップデート失敗時のオーソドックスな対処法を3つ紹介しました.
皆さんのトラブル解決の参考になりましたら幸いです.